ノンダイアトニックコードに備えての知識/音楽理論講座
この記事は、DTM音楽制作におけるノンダイアトニックコードの基礎知識を解説しています。メジャーとマイナーのダイアトニックコードを学んだ後、それらに存在しないコードが実際の楽曲でどのように機能するかを理解することが重要です。記事では、同じメロディーにダイアトニックコードとノンダイアトニックコードを付けた例を比較し、コード選択によって楽曲の印象が大きく変わることを示しています。特に「V→I」の関係性を持つコード進行がノンダイアトニックコードの主要な役割であることを学ぶことで、より表現豊かな楽曲制作が可能になります。
ダイアトニック以外のコードを把握するための準備

ここからは、これまで学習してきたメジャーと3種類のマイナーを応用したノンダイアトニックコードについて、使用法の1つを確認していきましょう。
まずは下記をご確認ください。

実際に分析してみましょう。

このように、ダイアトニックコードに存在しなかったコードが出てきました。


ですが、IIIの箇所は、3種類のマイナーを学んだことで理解できますね。
これに下記のメロディーをつけてみました。


この場合はメロディーがアボイドノートとして濁った響きにはならないので、ダイアトニックコードのみでも成り立ちますね。
下記が同じメロディーでダイアトニックコードのみを使用したものです。

同じメロディーでも、受ける印象は大きく違いますね。
Em→Amも悪くはないのですが、E→Amでは切ない雰囲気、D→Gでも違った印象を受けます。
このように、メロディーにコードを付ける場合は、沢山のコード選択肢があります。
実際に、意識して二曲を聴き比べてみてください。
- 以前の解説で使用した「Fly Me to the Moon (In Other Words)」「Les Feuilles Mortes」


マイナーのII-V-Iを学んだ今、メジャーキーで見た際の、III,III7は、どのような流れで組み込まれていたか分かりますね。
ですが、他の箇所はどうでしょうか。

黒丸で囲った箇所を意識してダイアトニックコードの表を見てみましょう。

この表にはそのコードがなく、レラティブキー(平行調)のマイナーキーのVやII-V-I(ツー・ファイブ・ワン)の流れにも存在しません。
ここで、最初に出てきたコード進行も含め、前後の関係に注目してみましょう。

謎のコードの隣を「I」と見立てると、すべて他のキーの「V→I」の関係になっていますね。
- Key=F
C7→Fmaj7
V7→Imaj7

- Key=G
D→G
V→I

このように、黒丸で囲った箇所はすべてそのキーのリーディングトーンを含んだ「V→I」の関係になっていることに気がつきます。
この考え方で、ダイアトニックコードの知識だけでは理解できなかったコード進行をあらためて見返してみてください。
きっと新しい発見があるはずです。
もちろん、この関係ではないものも出てくると思います。
次回は、このノンダイアトニックをより深く掘り下げてみましょう。
よくある質問
Q1. ノンダイアトニックコードとは何ですか?
ダイアトニックコード(そのキーの音階から構成されるコード)に存在しないコードのことです。楽曲に特定の色合いや感情を加えるため、意図的に使用されます。
Q2. ダイアトニックコードとノンダイアトニックコードの違いは何ですか?
ダイアトニックコードはキーの音階内で構成されるため協和性が高く、ノンダイアトニックコードは音階外の音を含むため特殊な響きや張力を生み出します。
Q3. V→Iの関係性はなぜ重要ですか?
リーディングトーンを含むV→Iの進行は、強い解決感を生み出し、ノンダイアトニックコードの重要なパターンの一つです。この関係を認識することでコード進行の理解が深まります。
Q4. ノンダイアトニックコードを学ぶメリットは何ですか?
同じメロディーでも豊富なコード選択肢が得られ、楽曲の雰囲気や表現力を大幅に高めることができるようになります。







