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DTMとは?作曲は何が必要?

DTMとは「DeskTopMusic (デスクトップミュージック)」の頭文字で、パソコン上で音楽制作を行うことを指します。

歌や楽器演奏の録音、シンセやリズム楽器などの入力、楽曲ボリュームを最適化するミキシングなど、音楽制作における全行程をパソコン内で完結することができます。

楽曲が完成した後は、作品を音楽ファイルに書き出して、iPhoneなどのデバイスで視聴したり、友人にメールで送ったり、全世界に向けて公開することもできるという音楽好きにとっては夢のような環境です。

ここではDTMで何ができるのか?その魅力をお伝えしていきます。
また、当サイト内では必要な機材やオススメのDAWソフト(作曲ソフト)などもご紹介していますので、これからDTMを始めたい方や、DTM初心者の方も安心してご活用ください!

どんな人がDTMをやっているの?

DTMはパソコンと音楽制作ソフト(DAW)があれば誰でも簡単に始めることができます。
またDTMを行っている方の総称を「DTMer」と呼んだりもします。

2024年の年末、DTMerを対象に行ったアンケートは3222名にご回答いただくことができました。
このように幅広い年齢層がDTMを楽しんでいます。

DTMerの性別は圧倒的に男性が多いです。
しかし、10年ほど前は女性が2-3%とも言われていましたので少しずつですが増加しています。

女性が少ない理由として「パソコン操作が苦手」「セットアップの段階で意味不明」という声がとても多いです。
これらが苦手な方でも気軽にDTMを始められるように、記事/動画/レッスンでサポートしていきたいと考えています。

みんなDTMをどのくらいやっている?

これからDTMを始めたい、またはDTM初心者の方が気になるのが、他のDTMerの状況ではないでしょうか?
まずは音楽ジャンルです。

最も多いのが「J-POP/アニソン/ボカロ」の歌モノ楽曲で、全体の38.4%を占めています。
同じく歌モノが多い「Rock/バンドサウンド」がこれに続くことを考えると、とにかく日本ではボーカル+生楽器系が強いと言えます。
この後に、音楽ソフトでの打ち込みがメインとなる「EDM/ダンスミュージック」が来ています。

DTMで作曲を行う頻度/時間は以下です。

なんと約36%の方が「ほぼ毎日」音楽制作を行っています。
「週に2-4回」という方が約38%となっており、DTMer4人に3人はハイペースでDTMを行っているという頼もしい結果です。

1日の制作時間も約35%が3時間以上。完全にDTMの魅力に取り憑かれています。
いつ如何なる時でも自分の音楽を形にできる快感と楽しさは、実際にDTMをやっている方の特権と言えるでしょう。

【DTMに必要なもの】パソコン

DTMの心臓部と言えるのがパソコンです。
最近はスマートフォンやタブレットでもDTMが行えますが「画面表示・操作性・ソフトウェアの選択肢・拡張性や対応機器」などを考慮してパソコンの使用を推奨しています。
安心してDTMを行えるパソコン内容を確認していきましょう。

Windows vs Mac

現在のパソコン性能を考慮すると、どちらでも問題なくDTMを行うことができます。
慣れているOSを選択して問題ありません。

デスクトップパソコン vs ノートパソコン

次はパソコンのタイプです。
こちらも基本的にはどちらのタイプでもDTMを行うことが可能です。

それぞれの特徴を考慮してご自身のスタイルに合うものをご選択してください。

  • ノートパソコン : 手軽さ、省スペース性が魅力で持ち運びが容易。場所を選ばず作業が可能
    ただし、購入後のアップグレードが難しく買い替えが必要。高負荷作業での発熱も考慮が必要
  • デスクトップパソコン : 高い性能と拡張性が魅力でパーツ交換による性能強化が比較的容易。冷却性能も高い
    ただし、ディスプレイ、マウス、キーボードなどの周辺機器の用意と、設置スペースが必要で持ち運びには不向き

持ち運びを行いたいという方はノートパソコン一択となります。

DTMを快適に行うためのCPU

CPUは、パソコンの性能に直結する最重要ポイント。
性能が高いほど動作が速く、音飛びやノイズの発生、DAWソフトのフリーズといったトラブルが起きにくくなります。

Windows推奨のCPU

Windowsパソコンに搭載される主なCPUメーカーは、「Intel(インテル)」と「AMD(エーエムディー)」の2社です。

  • Intel製CPUおすすめモデル
    ・「Core(コア)シリーズ 」のCore i5以上
    ・「Core Ultra(コア ウルトラ)シリーズ」
  • AMD製CPUのおすすめモデル
    ・「Ryzen(ライゼン)シリーズ」または「Ryzen AI(ライゼン エーアイ)シリーズ」のRyzen 5以上

Mac推奨のCPU

現行のMacには、Appleが独自に開発した「Apple Silicon(アップルシリコン)」と呼ばれるCPUが搭載されており、これらはどれもDTMに十分な性能を持っています。
M1、M2、M3、M4と、Mの後に続く数字が大きいほど新しく高性能です。

また、同じ世代の中でも「Pro」「Max」「Ultra」といった名称が付くモデルは、より多くのCPU・GPUコアを搭載した上位グレードとなり、さらに高い処理能力を発揮します。
しかしながら、よほど複雑で大規模なオーケストラアレンジや、多数の重いプラグインを駆使するようなプロフェッショナルなプロジェクトを扱わない限り、標準モデルのApple Siliconでも快適に音楽制作が可能です。

DTMを快適に行うためのメモリ容量

メモリは、パソコンがデータを処理する際に一時的に情報を記憶しておくためのパーツです。
DTMでは多くのデータを扱うため、稼働時に広い作業スペース(つまり大容量のメモリ)が必要となり、不足すると動作が遅くなったりフリーズの原因になります。
Windows、Mac共通で、最低でも16GB以上のメモリを搭載したモデルがおすすめです。
もし予算に余裕があれば、24GBや32GBといった、より大容量のメモリを搭載したモデルを選ぶと、さらに多くのトラックや高品位なソフト音源、多数のプラグインを快適に扱えるようになり、ストレスのない制作環境を構築できます。

DTMを快適に行うためのストレージ容量

ストレージは、パソコンのデータやプログラムを長期間保存するためのパーツです。
DTMで使用するデータは大容量となることが多く、ストレージ不足はパソコンやDAWソフトの不具合につながります。
そのため、Windows、Macを問わず、将来的なデータ増加も見越して1TB(テラバイト)以上がおすすめで、予算が厳しい場合でも最低512GBは確保すると良いでしょう。

外付けストレージで補う際も、OSやDAW、頻繁に使う音源などアクセス速度が重要なデータは、高速な内蔵ストレージに保存するのが基本です。

また、ストレージにはHDDとSSDの2種類がありますが、DTM用途ではデータの読み書き速度が圧倒的に速いSSDが必須と言えます。
HDD搭載モデルはDTM用途では避け、可能であればさらに高速な「NVMe (エヌブイエムイー) SSD」搭載モデルを選ぶと、より快適な動作が得られます。

【DTMに必要なもの】作曲を行うためのソフトDAW

DAW

DTMを行う上で必ず必要になるのが作曲を行うためのソフト「DAW」です。
DAWは「Digital Audio Workstation」の頭文字をとったもので「ダウ」や「ディーエーダブリュー」と呼ばれます。

DTMとDAWの違いは?

非常によくある質問が「DTM」と「DAW」は何が違うの?というものです。
言葉は似ていますが、意味は全く異なります。

  • DTM(デスクトップミュージック): パソコンを使用して音楽制作・作曲を行うこと
  • DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション): 音楽制作・作曲を行うソフトのこと

DAWはDTMを行うためにパソコンにインストールする作曲ソフトという位置付けです。

どんなDAWを選べば良いの?

世の中には様々なDAWがリリースされています。
弊社コンテンツをご利用いただいている方々にご協力いただき、日本で人気のDAWランキングを集計しました。
選択している理由なども発表していますので、ぜひDAW選択のご参考にしていただけますと幸いです。

5位 FL Studio | 176名 使用比率 : 5.5%

生涯無償アップデートという方針は若者から多くの支持を集めています。
ヒップホップ、トラップ、エレクトロなどハッキリとしたジャンル特性がユーザーにも刺さります。
これら作品を作るための付属音源・エフェクトも充実している点も評価されています。

公式ページ : https://hookup.co.jp/products/image-line-software/fl-studio

4位 Ableton Live | 291名 使用比率 : 9.0%

デザイン・機能が洗練されており、とても快適に使用できます。
電子音楽系との親和性が高く、DJを含めたライブパフォーマンスに特化したDAWとしても評価が高く、ループミュージックが多い海外では人気No.1のDAWです。
昨年は高度なMIDI支援機能も搭載し、その進化は止まりません。

公式ページ : https://www.ableton.com/ja/live/

3位 Logic Pro | 582名 使用比率 : 18.1%

Windowsなしで3位にランクイン。Appleブランドの強さを感じる結果に。
AIを取り入れたプレイヤー音源やステム分割など機能面も抜かりがありません。
価格も比較的安く、無償アップデートが多い点もユーザーに優しいです。

公式ページ : https://www.apple.com/jp/logic-pro/

2位 Studio One | 603名 使用比率 : 18.7%

アップデートで購入システムにも大きな変化がStudio Oneが2位に!
洗練され絞り込まれた機能は初心者にも大好評です。
プロも重宝するマスタリング機能、スプライスとの統合も実現して一歩抜けた魅力的なDAWに。

公式ページ : https://www.mi7.co.jp/products/presonus/studioone/

1位 Cubase | 1190名 使用比率 : 36.9%

使用人数は2位と3位の合計という圧倒的な差をつけて首位を独占。
多くの方が使用している安心感、情報の多さに加え、できないことがない機能面のバランスも高評価。
日本では間違いのないDAWと言えます。

公式ページ : https://www.steinberg.net/ja/cubase/

【DTMに必要なもの】音を録音する/聴くためのオーディオインターフェイス

オーディオインターフェイスとは、パソコンに接続してDAWのサウンドを聴いたり、マイク/楽器を接続して演奏を録音するための機器です。
パソコンには予めマイクやスピーカーが内蔵されているモデルが多いため、オーディオインターフェイスを持っていなくてもDTMを行うことができますが、DTMを行なっている多くの方がこのオーディオインターフェイスを使用しています。
そのメリットは大きく分けて3つあります。

メリット1.音質が向上する

パソコンから出力されるサウンドと比較してノイズが少ないクリアで明瞭なサウンドが得られる傾向にあります。
DAWで作曲を行う工程では「楽器のサウンドを決める」「録音したプレイやサウンドチェック」「ミキシングやマスタリング」など。
サウンドをモニタリングして判断を行う場面が頻発します。
これら判断を正確に行うためサウンドモニタリングの質は非常に大切です。

メリット2.マイクや楽器を接続できる

マイク・ギターなどの楽器はパソコンに直接接続することができないため、これらのレコーディングを行いたい場合はオーディオインターフェイスの導入が必須となります。
スピーカーへの接続も容易となり上記メリットでも記載したように出力されるサウンドクオリティは高くなります。

メリット3.演奏時に発生する音の遅れが緩和される

多くの場合、生楽器やMIDIキーボードの演奏は自身のサウンドを聴きながら行うことになります。
DTMではご自身の演奏が聴こえてくるまでに必ずタイムラグが発生し、これをレイテンシーと呼びます。
このレイテンシーによって演奏パフォーマンスが低下してしまうのは、楽器経験がある方は想像に難くないでしょう。

オーディオインターフェイスを導入することで、レイテンシーを効果的に抑えることができるため、演奏パフォーマンスの向上に期待できます。

新しい製品を検討する際は、以下の2点に注意してください。

入力・出力の数

必要なマイクや楽器、スピーカーなど、使う機材の数に合わせて入出力数を確認しましょう。
マイクを2本使いたいなら2入力以上、バンド録音ならさらに多くの入力が必要です。
出力も同様で、複数のスピーカーやヘッドホンを使う場合は十分な出力数が必要となり、将来の拡張性も考えて、少し余裕のあるモデルを選ぶのがおすすめです。

コンデンサーマイク対応とインピーダンス対応

コンデンサーマイクを使用する場合は電源供給(ファンタム電源)があるか、エレキギターなどを接続する際にはハイインピーダンスに対応しているかを確認しましょう。
これらは音の品質を維持するために重要な要素で、ほとんどの製品が対応していますが、購入前に必ずチェックを行ってください。

【DTMに必要なもの】音源を演奏するためのMIDIキーボード

MIDIキーボードはパソコンの中にある音源を演奏するための機器です。

DAWの中に立ち上げたピアノ、ギター、ベース、シンセサイザー、ドラムなどあらゆる音源トラックをこの鍵盤を使用して演奏/録音できます。
鍵盤を演奏できない場合は意味がないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに音符の入力はパソコンのマウスでも行えますが、MIDIキーボードのメリットが多くあります。

MIDIキーボードを使用するメリット

DTM環境にMIDIキーボードを導入することで、下記のようなアドバンテージが期待できます。

  • 入力の効率化 : マウスより速く直感的にメロディやコードを入力できるため、アイデアを素早く形にできる。
  • 表現力の追加 : ベロシティ、ホイールなどで演奏に人間らしいニュアンスを追加できる。
  • 操作性の向上 : ノブやパッドなどでDAWや音源を物理的にコントロールできる。
  • 素早いアクセス : 音源の音色を次々と切り替えて確認できる。

これらメリットは大きく、導入する価値は非常に大きいです。
安価なモデルでも構いませんので、DTMを始めるタイミングで導入することを推奨いたします。

それではMIDIキーボードを選択するポイントを確認していきます。

選択ポイント1 : 鍵盤数

各モデルの鍵盤数は、主に25鍵、37鍵、49鍵、61鍵、88鍵の5種類があります。
持ち運びを優先したい場合は25鍵か37鍵、基本入力や演奏を重視する場合は49鍵か61鍵、本格的なピアノ演奏も行いたい場合は88鍵がおすすめです。

選択ポイント2 : 鍵盤のタッチ

鍵盤の押し心地(タッチ)も重要な要素で、主に「キーボードタッチ」「セミウェイテッド」「ハンマーアクション」の3種類があります。

  • キーボードタッチ : 最も軽いタッチで速いフレーズ入力向きです。ピアノ未経験者にもGood!
  • セミウェイテッド : 中間的な重さ。弾き応えと軽さのバランスが良い万能タイプ。
  • ハンマーアクション : ピアノのタッチを再現した重い鍵盤。リアルな演奏感でピアノ経験者に最適。

可能であれば実際に楽器店などで触って、好みのタッチを確認するのが理想的です。

選択ポイント3 : ペダル端子の有無

ペダルは演奏の表現力を大きく広げるツールで、「サスティンペダル(ダンパーペダル)」と「エクスプレッションペダル」があります。

  • サスティンペダル : 踏むと鍵盤から指を離しても音を伸ばし響かせることができる。
  • エクスプレッションペダル : 音量、フィルター(ワウ効果など)、エフェクトなどを踏み込み具合で操作できる。

特に演奏経験者の方は、使用したいペダルが対応しているのか?という点を購入前にご確認ください。

【DTMに必要なもの】音を聴くためのモニタースピーカー/ヘッドホン

楽曲制作は「コード/ボイシングの確認」「楽器/プリセットの選択」「ミックス/マスタリングなどの調整」など、様々な判断を行いながら進めていきます。
これらを正確に判断するために、サウンドモニタリングの質は極めて重要です。

弊社アンケートでスピーカーとヘッドホンの使用比率を調査しました。

6割の方がスピーカーとヘッドホンを併用しており、4人に1人はヘッドホンのみで制作を行なっているという結果となりました。
意外にスピーカーのみで制作している方は少なく、日本の住宅事情が関係している可能性も高いと感じています。

なぜヘッドホンとスピーカーを両方使用するのでしょうか?
これはそれぞれの音の聴こえ方が異なるためです。

ヘッドホンは音が直接耳に届くため、左右の音が完全に分離します。
一方、スピーカーは空気を通じて音が耳に届くため、左右の音が混ざり合い、より自然なステレオ感が得られます。
特に中央に定位することが多いボーカルは、ヘッドホンで聴いたときにスピーカーで聴くよりも音量が小さく感じられるといった現象が起こることもあります。
このような特性の違いがあるため、最終的には両方を使い分けられるのが理想的です。

まずはモニタースピーカーの選択ポイントです。

ポイント1.部屋に合わせたサイズ選び 大きさと設置環境の関係

特に重要なポイントがスピーカーのサイズ(大きさ)です。
一般的に3インチ、4インチ、5インチ、8インチなどの種類があります。
これはウーファー(低音を出す部分)の直径で表され、大きいほど音量が大きく低音の再現性が高くなる傾向にあります。

必ずしも大き方が良いという訳ではなく、基準は設置する部屋の広さです。
小さな部屋に大きなスピーカーを置くと低音が溜まりやすく、正確なモニタリングができなくなります。
逆に、広い部屋に小さなスピーカーを置くと、十分な音量や低音が得られません。
おおよその目安として、下記を参考にしてください。

  • 6畳以下 : 3~4インチ
  • 6畳~10畳 : 5インチ
  • 10畳以上 : 7~8インチ

併せて、スピーカーの設置位置も重要です。

壁や角に近すぎると低音が強調されるため、壁から最低でも30cm以上離し、左右のスピーカーと自分の位置が正三角形になるように配置するのがおすすめです。

ポイント2.特に低域の周波数帯域を確認

モニタースピーカーを選ぶ際の指標となる項目の1つが周波数特性です。
どの周波数帯(低音から高音まで)をどのくらいの音量で再生できるかを示すもので、製品仕様の箇所に「◯Hz〜◯kHz」といった表記で記載されています。

この中で特に確認いただきたいのが再生可能な低域です。
最低でも50Hzは欲しく、40Hzあれば低音の比重が高い楽曲でもしっかりとサウンドを確認できます。

ポイント3.パワードかパッシブか アンプ内蔵型と外付け型の違い

モニタースピーカーには大きく分けて「パワードモニター(アクティブモニター)」と「パッシブモニター」の2種類があります。
違いはアンプの有無で、パワードモニターはアンプが内蔵されているため、電源ケーブルを接続するだけで音を出すことができます。
このアンプはスピーカーを最適に鳴らすことができる相性まで考慮されているため、これからスピーカーを購入する場合は「パワードモニター(アクティブモニター)」を選択することをおすすめいたします。

歌や楽器を綺麗な音でレコーディングするマイク

楽曲クオリティに直結するボーカルトラック。
歌を綺麗にレコーディングするには、マイクの選択がとても重要です。

このマイク選びで押さえておきたい基本知識を確認していきましょう。

マイクの種類は「ダイナミック」と「コンデンサー」

同じように見えるマイクですが、大きく分けて「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」があります。
それぞれ特性があります。

ダイナミックマイクの特徴

耐久性に優れ、大きな音量にも歪まずに録音できるため、ライブやカラオケで広く使用されています。
レコーディングでは、エネルギッシュな音をそのままの迫力で録りたい場合、アンプを通したギターやベース、スネアドラムなどアタックが強い打楽器の収録に最適。

コンデンサーマイクの特徴

感度が高く、息づかいのニュアンスまでクリアに捉えることが可能。
ボーカルやアコースティックギターなどを綺麗にレコーディングする場合は「コンデンサーマイク」をお勧めいたします。

電源供給が必要となるためオーディオインターフェイスが「ファンタム電源(+48V)」に対応している必要があります。

マイクの指向性もチェック

マイクがどの方向の音を拾いやすいかを示す特性のことです。
自宅でのレコーディングでは、「単一指向性」が多く用いられます。

  • 双指向性 (バイディレクショナル) : マイクの前後から集音するタイプ。対面での会話や特定のステレオ録音に有効
  • 単一指向性 (カーディオイド) : 正面の音を捉える最も標準的なタイプ。ボーカルや楽器の録音に有効
  • 無指向性 (オムニディレクショナル) : 360度全方向から集音するタイプ。会議の議事録や、その場全体の雰囲気を録音したい場合に有効

これらの指向性をスイッチで切り替えられる多機能なモデルも存在します。

マイクの人気No.1はどれ?3272人に聞いたベスト5(2020年版)

DTMerへのアンケートから人気のマイクも調査しました。
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