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NEUMANN 洗練されたスピーカー KH シリーズ サウンドを比較

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最高峰のスピーカーの特徴とサウンドを探る

NEUMANNと聞けば誰もが連想する高品質のマイク。
DTMerの憧れでもあるNEUMANN社からKH シリーズというスピーカーがリリースされているのはご存知でしょうか?

Neumann-Supeker-Series_1

今回、NEUMANN製品を扱う「ゼンハイザージャパン株式会社」より製品レビューの依頼を受け、これらKH シリーズのサウンドを比較・レビューさせていただくことになりました。

恥ずかしながら、これまでNEUMANN社のスピーカーは完全にノーマークとなっていました。
NEUMANNが徹底的にこだわり抜いた妥協なしのサウンドを一緒に確認していきましょう。

ノイマンのスピーカーモデルを比較

メーカーサイト : https://ja-jp.neumann.com/

サウンドの収録マイクもNEUMANN製を使用

スピーカーのサウンドを収録するダミーマイクもNEUMANN製を使用しています。

KU 100

100万円を超えるダミーヘッドマイク 「KU 100」の登場です。
臨場感の素晴らしさに言葉を失ってしまうほどのサウンドを誇っていました。

製品URL : https://ja-jp.neumann.com/ku-100

このマイクを使用し、KHモデルの中から「KH 80 DSP/KH 120/KH 310/KH 750 DSP(サブウーハー)」の4モデルを視聴します。
メーカー担当者いわく、ノイマンのモニタースピーカーに各々の音色は同じで、低音域をどこまで出せるか?と、最大音圧に差があるとのことです。
果たして聴こえ方にどのような差が出てくるのか?と楽しみです。

それではサウンドを製品の特徴とともに確認していきます。

KH 80 DSP

NEUMANN_KH 80 DSP_2

KH シリーズの最新モデルとなる本機は、シリーズ初となる「DSP」が搭載されています。
部屋の音響特性を分析し、これらの結果を元にした音響補正が施されるという嬉しい機能です。
2021年5月にシリーズの価格改定が行われ、KH 80 DSPのみ、まさかの値下げとなりました。(その他は値上げ)

最新モデルということだけあり、低域〜高域のバランスがとても綺麗に出ています。帯域の分離感も十分に合格点に到達しています。
POPSやEDMなど複数のジャンルで試聴しましたが、サウンドバランスが崩れないという点が印象的。
サイズもコンパクトで鳴りも6-10畳ほどの部屋にピッタリという感じです。

  • 再生周波数帯域 : 57Hz-21kHz
  • サイズ : 幅154mm x 高さ233mm x 奥行き194mm
  • 重量 : 3.4kg

詳細ページ : https://ja-jp.neumann.com/kh-80-dsp-a-g

KH 80 DSP DSP補正

補正

上記に記載したDSP 音響補正機能を有効にしたサウンドです。
DSP補正を使用するには、専用測定マイク「MA 1」が必要となる点にご注意ください。

サウンドをご確認いただくとすぐに分かるレベルでサウンドクオリティが向上しています。
輪郭がハッキリしてサウンド全体が前に出ますね。かなりの精度です。
サウンドがしっかりと見えるので、ミキシング時のリバーブチェックや、イコライジング時にとても良い影響が出そうですね。

詳細ページ : https://ja-jp.neumann.com/ma-1

KH 80 DSP+ KH 750 DSP(サブウーハー)

ウーハー+

次はKH 80 DSPにサブウーハーの「KH 750 DSP」を加えたサウンドを確認してみましょう。
KH 80 DSPは再生できる最低周波数が57Hzとなっています。これはスピーカーサイズ的に考えても仕方なく、他社のモデルと比較しても遜色はありません。
しかし、制作されるジャンル・用途によって低域の再生を強化したいという方もいらっしゃると思います。

KH シリーズには低域の再生に特化したサブウーハーKH 750 DSPが用意されており、18Hzという超低域を再生することが可能になっています。

KH 80 DSPの中央になるように調整した後、KH 750 DSPを床に配置してサウンドを収録しました。
低域の美味しい部分がしっかりと追加され、わざとらしくない太さと厚みが出ています。

当サブウーハーKH 750 DSPの構造は密閉式となっており、悩みの種となる低域の位相問題が解消されています。
これがプロからも支持されている所以と言えるでしょう。

  • 再生周波数帯域 : 18Hz-750kHz
  • サイズ : 幅383mm x 高さ330mm x 奥行き383mm
  • 重量 : 19.5kg

詳細ページ : https://ja-jp.neumann.com/kh-750-dsp

KH 80 DSP+ KH 750 DSP + DSP補正

ウーハー+補正

KH 80 DSPとKH 750 DSPに対してDSP補正を行ったサウンドです。
豪華な低域に締まりが加わり、サウンドが圧倒的にタイトで聴きやすくなっていることがわかります。
こうして比較するとKH 750 DSPに対してのサウンドキャリブレーションは必須と言っても良いレベルと感じますね。

また、DSPに対応していないモデル(KH 120やKH 310)とKH 750 DSPを併用することで、サウンドキャリブレーションが可能になるという点も大きな特徴です。

NEUMANN-Speker-connection

この図のように、KH 750 DSPによってどのモデルでも優れた音響補正を取り入れることができます。

KH 120

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KH 80 DSPの上位機種にあたるKH 120のサウンドです。
とても上品で綺麗に収まるという印象ですが、KH 80 DSPと比較した際に中域の聴こえ方が弱いと感じました。(特にギター)
KH 80 DSPは新しいということだけあり、現代のサウンドに合わせて製造されているということが感じられます。
もしかすると、当モデルのKH 120より、KH 80 DSPの方のサウンドの方が好みという方も多いかもしれません。僕はそのように感じました。

  • 再生周波数帯域 : 52Hz-21kHz
  • サイズ : 幅277mm x 高さ182mm x 奥行き220mm
  • 重量 : 6.4kg

詳細ページ : https://ja-jp.neumann.com/kh-120-a-g

KH 310

NEUMANN__KH310-1

オマケという意味で1本30万円を超えるハイエンドスピーカーの試聴も行いました。
サウンドを鳴らした瞬間にサウンドの良さに驚愕し震えました。

低域がしっかりと出ているのにも関わらず、かさばるような嫌な感じが全くありません。
上質という言葉がピッタリでいつまでも聴いていたくなる柔らかさです。
低域以外に各モデルの差はないとのことですが、低域の違いで中域から上のサウンドがここまで変わって聴こえるということにも驚きました。

DTMに対して多くの予算をかけることができる方や、一生物のスピーカーを探しているという方は、一度「KH 310」のサウンドを試聴いただきたく思います。

  • 再生周波数帯域 : 34Hz-21kHz
  • サイズ : 幅253mm x 高さ383mm x 奥行き292mm
  • 重量 : 13kg

詳細ページ : https://ja-jp.neumann.com/kh-310-a



いかがでしたでしょうか?

さすがNEUMANN、優れた解像度とバランスの良さが圧倒的でした。

  • 現在のモニタリング環境を見直して一歩上のサウンドモニタリングを実現したい
  • 折角なら長く使用できるしっかりとした製品を使用したい

という方にとって最高の製品になるのではないかと感じました。
1本 30万円を超える「KH 310」のサウンドは正に感動的で「次にスピーカーを購入する際は絶対にこれにしよう」と思える極上サウンドです。

KH 80 DSPはリリースが新しいということもあり、上位モデルの「KH 120」よりも中域の分離や抜けが良いと感じました。KH 80 DSPに搭載されたDSP機能と併せてその価値は十分にあるように思えます。

ぜひ良質なスピーカーをお探しの方にチェックいただきたい製品です。

メーカーサイト : https://ja-jp.neumann.com/