×
目次

イージーかつハイクオリティなギター音源「UJAM IRON2」概要と使い方

Author: sleepfreaks

人気ラウド系ギター音源のIRONがVer.2に!

Title

簡単にヘビー系ギターバッキングを制作出来る、UJAM社の「IRON」が待望のバージョンアップを果たしました。
自由に演奏出来る「Instrumentモード」や、フレーズパターンをDAWにドラッグ&ドロップして編集可能になった点など、強力な新機能が追加されています。
サウンドも非常にクオリティが高いので、ギターを弾けない方はもちろん、弾ける方にもインスピレーションを与えてくれるソフトと言えるでしょう。

UJAM IRON2 動画

製品URL:https://bit.ly/3Bi75BM

操作画面概要とプリセットの読み込み

ユーザーインターフェイスは非常にシンプルで、直感的に操作できるよう設計されています。

Overview

  • 上段:音色とフレーズを組み合わせたプリセットの切替
  • 中断:音色セクション
  • 下段:フレーズセクション

プリセットは300種類以上用意され、ここから選択するだけでも十分なバリエーションを得られます。
まずは好みの音色をプリセットから選び、楽曲に合わせて若干手を加えるところから始めてみるといいでしょう。

フレーズセクションでは、基本は右でコードやノートを選び、左でフレーズを演奏するという仕組みです。
また、Keyboardをクリックする事でマッピング詳細画面に切り替わるので、各鍵盤の役割を細かく確認することができます。

Overview2

音色のエディット

音色のエディットも簡素化されていて、必要最小限の機能に絞り込まれている印象です。
ダイレクト出力も用意されていますので、他のアンプシミュレーターなどで音作りできる拡張性も備えています。

SoundEdit

  • 左:ギター本体
  • 右:アンプ
  • 中央:エフェクト

アンプが一番音の変化を感じやすいので、ここでまず大まかな音色の方向性を決めるといいでしょう。
ギター本体の音作りは、ハイゲインよりもクリーン系の方がわかりやすいので、色々と試してみ下さい。

エフェクトは2系統で、ギタリストがよく使用するStomp Boxと、単体でも発売されているFX系エフェクトのFinisherが装備されています。
それぞれ多数のエフェクトの中から1つずつ選択出来るので、上手く組み合わせて音作りしてください。

Playerモードを使用する

Playerモードは内臓されている豊富なフレーズパターンを組み合わせていくモードです。

PlayerMode

右側Play Rangeでコードのルート音を指定します。
1つだけ指定した場合はパワーコードが鳴り、複数重ねた場合はコードが鳴りますが、そのノートがそのまま鳴る訳ではなく、ギターらしいボイシングになるようソフト側が自動調整してくれます。

次に左側でフレーズパターンを指定します。

  • Common Phrases:白玉や8分刻みなどのオーソドックスなパターンのセット。
  • Style Phrases:バリエーション豊かなパターンのセット。Styleプリセットを切り替えることで、様々なセットに切り替えることができる。

好みのStyleをプリセットから選び、Common Phrasesと組み合わせる事で楽曲を構築していきます。

Instrumentモードの使用

Instrumentモードはフレーズパターンを使用せず、直接打ち込んでいくモードです。
使用にはある程度の慣れと知識が必要になりますが、使いこなせばかなり自由にフレーズを構築できます。

InstrumentMode

単音を出すには、左側でInstrumentに切替え、右のTrigger ModeはOffにします。
右のFretboardで弾くノートを指定し、左側Key SwichesのPicking Sectionの任意のノートで発音させます。
この際、Fretboardで押さえている音名が必ず発音される訳ではなく、該当するコードトーン(例、C4だけ押さえている場合はCのパワーコード)からソフト側が判別してピッチがアサインされています。この場合はCとGが並ぶので欲しい音をPicking Sectionの中から選びます。

フレーズをDAWにドラッグ&ドロップしてMIDI編集する

ギターに詳しくない人にとってはInstrumentモードで一から構築するのは難しいと思いますが、そんな時に便利なのが、フレーズパターンのMIDI化です 。
Playerモードの該当パターンの鍵盤上部をDAWにドラッグ&ドロップするとMIDIに変換されます。

draganddrop

このフレーズを、Instrumentモードで使用する事で自由に編集していくことが出来ます。


MIDIデータを見るとFretboard、Keyswitchesの該当箇所に加えてC-2にもノートがあります。
こちらはドロップフレーズを識別する為に必要なので削除しないように気をつけて下さい。


このようにIRON2は初心者の方から中上級者の方まで幅広く利用出来るソフトです。
手早くクオリティの高いバッキングギターを打ち込みたい方にはうってつけなので、ご興味を持たれた方はぜひ試してみて下さい。

製品URL:https://bit.ly/3Bi75BM

記事の担当 岡本 剛/Tsuyoshi Okamoto

13歳でギターを手にしバンド活動、打ち込みにも目覚める。 その後アーティストへの楽曲提供/TV番組/コンサート/ゲームのBGM制作等を開始。

これまでにAimer/Kis-MY-FT-2/OLDCODEX/VOYZBOY/元気ロケッツなどの作編曲。
NHK「アフリカ縦断114日の旅」同3シリーズの劇伴まで幅広く活動している。

バンドサウンドを基盤としたロック/ポップス、クラブミュージックとの融合。
洗練されたサウンドメイク、ドライブ感のあるギターに定評があり業界内の信頼も厚い。

2022年6月 : Ableton認定トレーナーの資格を取得

WEBサイト / Instagram / X



講師のプロフィールを読む


DTM解説情報をつぶやくTwitterのフォローもお願いいたします。