Arturia V Collection 6の使い方② DX7 Vの基本概要とオペレーター
Arturia V Collection 6に収録されるDX7 Vは、1983年から1989年までYAMAHA社が発売した伝説的なFMシンセサイザーDX7を完全にモデリングしたプラグインです。本記事では、DX7 Vの基本操作について解説しており、特にアルゴリズムウィンドウと6基のオペレーターの役割、波形選択、音程制御などの重要な機能を学ぶことができます。キャリアとモジュレーターの概念を理解することで、FMシンセの奥深いサウンドメイキングが可能になり、現代の音楽制作に求められる複雑な倍音成分を持つサウンドの生成ができるようになります。
伝説の名機「DX7」を完全にモデリング
今回はArturia V Collection 6に収録されている「DX7 V」について解説していきます。

DX7 Vは1983年〜1989年までYAMAHA社によって発売された伝説的なFMシンセDX7のモデリングです。
これまで数多くのヒット作にも使用されており、これらのサウンドプリセットも製品に収録されています。
製品の完全モデリングに加えて、モジュレーションマトリックス/シーケンサーとアルペジエイター機能/エフェクト/MIDIアサイン可能なパラメーターコントロールなど、現代のサウンドメイキングにもマッチする仕様に進化しています。
ここではDX7 Vを使いこなすための基本概要を確認していきましょう。
DX7 Vの基本概要 解説動画
- 1V Collection 6 Analog Lab 3
- 2V Collection 6 DX7 Vの基本概要とオペレーター
- 3V Collection 6 DX7 V 各パラメーターのコントロール
- 4V Collection 6 DX7 V モジュレーションとエフェクトセクション
- 5V Collection7 製品の概要 「Mellotron V」と「CZ V」
- 6V Collection 7 「Synthi V」「B-3 V2」「AnalogLab 4」
- 7V Collection 8 新たに追加された製品と目玉音源「Vocoder V」
製品URL:https://bit.ly/2J7BPjU
ご購入はこちら
お問い合わせ先:コルグ / KID お客様相談窓口 TEL:0570-666-569
アルゴリズムウィンドウについて

製品最大の特徴は中央に配置された「アルゴリズムウィンドウ」です。
全32パターンのオペレータールーティングにより、サウンドメイキングの可能性が無限に広がります。

全6基のオシレーターが搭載されており、DX7ではこれらを「オペレーター」と呼びます。

ウィンドウ下の「OUT」に到達したサウンドが出力されます。
このパターンではオペレーター「1」と「3」のサウンドが直接出力されることが分かります。
それでは他のオペレーターはどのような役割があるのでしょうか?

オペレーター2は下のオペレーター1へ指定したボリュームで波形をぶつけます。
このボリュームが高いほどサウンドの変化は大きくなります。

このようにオペレーター「1」「2」ともにサイン波を選択した場合でも、

ボリューム(モジュレート量)を上げることで、非常に複雑な倍音成分を持ったサウンドを生成することができます。これを「FM」と呼びます。

各オペレーターの波形は自由に変更することが可能です。
この波形選択によって、サウンドバリエーションが飛躍的に広がります。
また、これら役割によってオペレーターの呼び方が変わります。
- 直接出力されるオペレーター : キャリア
上記の場合はオペレーター「1」「3」 - キャリアに影響を与えるオペレーター : モジュレーター
上記の場合はオペレーター「2」「4」「5」「6」
オペレーターのコントロール
各オペレーターに備わっているパラメーターは、それぞれ独立してコントロールが可能です。

選択しているオペレーターの情報が中央のウィンドウに表示されます。
波形の選択、音程のコントロール、フィルター、エンベロープなどを調整します。
波形の選択

オペレーターの波形選択は波形ディスプレイをクリックします。

目的の波形をクリックすることでオペレーターの波形が変更されます。
音程の変更
フレーズや目的の効果に合わせてオシレーターの音程を変更可能です。

「Ratio」は鍵盤によって音程を変化させる、一般的な演奏で使用します。
左からオクターブ、右からオクターブ間の音程を微調整することができます。

モジュレーター側の音程をわずかにズラすことでサウンドニュアンスを与えられます。

「FIXED」からは演奏される音程を周波数から指定します。
この際、全鍵盤で同じ音程が鳴ります。
画像のようにモジュレーター側の音程を固定することで、効果音のようなサウンドを作成することができます。
まずはDX7 Vの基本概要を確認してきました。
製品のコントロールには欠かすことができない項目となりますので、この部分をしっかりとマスターしてください。
次回はサウンドエディットとして、モジュレーション系のコントロールを中心にお届けいたします。
- 1V Collection 6 Analog Lab 3
- 2V Collection 6 DX7 Vの基本概要とオペレーター
- 3V Collection 6 DX7 V 各パラメーターのコントロール
- 4V Collection 6 DX7 V モジュレーションとエフェクトセクション
- 5V Collection7 製品の概要 「Mellotron V」と「CZ V」
- 6V Collection 7 「Synthi V」「B-3 V2」「AnalogLab 4」
- 7V Collection 8 新たに追加された製品と目玉音源「Vocoder V」
製品URL:https://bit.ly/2J7BPjU
ご購入はこちら
お問い合わせ先:コルグ / KID お客様相談窓口 TEL:0570-666-569
よくある質問
Q1. DX7 Vのオペレーターにおけるキャリアとモジュレーターの違いは何ですか?
キャリアは直接出力されるオペレーター(音として聞こえる部分)で、モジュレーターはキャリアに影響を与えるオペレーターです。モジュレーターの音程やボリュームを調整することで、複雑な倍音を生成し、豊かなサウンドが作られます。
Q2. DX7 Vで全32パターンのアルゴリズムを活用するメリットは何ですか?
異なるオペレーターのルーティング方法により、同じ波形でも全く異なるサウンドを生成できます。32パターンの組み合わせにより、サウンドメイキングの可能性が無限に広がり、個性的な音色設計が実現できます。
Q3. オペレーターの音程を「FIXED」に設定する利点は何ですか?
FIXED設定では全鍵盤で同じ周波数が鳴るため、効果音やベルトーン、パッドのような実験的なサウンド作成に適しています。通常のRatio設定では鍵盤に追従する演奏性を得られます。







