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LFOの基本と役割を把握する シンセサイザー 初心者講座

シンセサイザーの基本!!音に対して様々な表情を与える「LFO」

「LFO」は音程として聴こえない低周波です。

LFO

音色として使用するのではなく、
「音程」や「音色」へ変化を与えるための機能です。
このLFOを使用し、様々な音を作ることができます。

それでは詳細を見ていきましょう。

LFOを設定する

Retrologue-LFO

この部分が「LFO」です。

まず重要な概念です。
この「LFO」を何に対して適用するのか?を決めます。

「LFO」は実際に音が出る訳ではないため、
どこかに適用して始めてその効果が現れます。

↑ この部分から「LFO」を選択し、
「ピッチ」へ対して適用してみましょう。

ソースとディレクション

↑ 適用する側(今回の場合は「LFO」)のことを「ソース」や「キャリア」と呼び、
適用される側(今回は「ピッチ」)のことを「ディレクション」「ターゲット」と呼びます。

これもほとんどのシンセに共通です。

Depth

↑ その後「Depth」を右に移動します。「LFO」の効果が強くなります。
シンセサイザーによっては「アマウント」と呼ばれます。

「サウンド」

※「Depth」を「0」〜「MAX」へ動かしています 

次は「ディレクション」を「Level(音量)」に変更してみましょう。
このように音量が変化します。↓

lfo-level

「サウンド」

この概念が「LFO」による音作りの基本となります。
この他にもあらゆるツマミをコントロールすることができるのです。


LFOの速さ(Rate)

「LFO」の「波の形」「速さ」を変更することで
さらに細かいコントロールを行うことができます。

まずは「LFO」の速さ。
これを「Rate」呼びます。

Retrologue-rate

「LFO」を「ピッチ」へ適用したサウンドは上記で確認していただきました。

その状態から、この「Rate」を回していくと
「LFO」の周期が速くなり以下のようなサウンドになります。

単位は「Hz」で1秒間に波を何回繰り返すのか?というものです。

「サウンド」

初期段階は「0Hz」のため1秒間に「0回」よってLFOの効果はありません。
右へ振り切った状態は「30Hz」で1秒間に「30回」ということです。

この「LFO」の速さを曲に合わせたいことも多々あります。

大抵のシンセサイザーには
「Sync」機能が備わっており、自動で楽曲のテンポに合わせて波を調整してくれます 

Retrologue-lfo-sync

「Sync」をオンにして、
何分音符で「LFO」を繰り返すのか?を決定します。

「8分サウンド」

Retrologue-8

「16分サウンド」

Retrologue-16

このように変化します。

LFOの波形

次にLFO波形です。

どのような波形を繰り返すのか?
によってその効果が変わってきます。

Retrologue-波形

「OSC」で紹介した基本波形がメインになっています。
見たままの変化で「ディレクション」がコントロールされます。

目的の音がどの波形を選択すると得られるのか?
これらを把握するためにも、まずは試しサウンドを覚えてしまうことが重要です。