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グルーブクオンタイズを使用する Cubase 使い方

ノリを抽出し、楽曲へ取り入れる!!
Cubase「グルーブクオンタイズ」

カッコ良いと思う楽曲のリズムパターンを実際に打ち込んでみたことはありますか?

MIDI

フレーズは全く一緒なのに思った感じに仕上がらなかったと思います。

この原因は「音色」「タイミング」「強弱」「長さ」
実際の楽曲と異なるためです。

この「グルーブクオンタイズ」機能を使用する事で、
お気に入りのパターンから「音色」以外の要素を抽出して
楽曲中で使用することができます。

解説動画



      

  • Cubase7.5以上
  • Cubase7以下

グルーブを抽出する

beat

↑ サンプリングCDからカッコいいパターンを見つけました。

MIDI

↑ 上記パターンをモデルとし、MIDIで打ち込んだファイルです。
「ベロシティ(ゴーストノート以外)」「タイミング」ともにベタ打ちです。

ちょっときついですね。。
ここで「グルーブクオンタイズ機能」を使用します。

プリセットを作成

基にしたいオーディオ素材を右クリックし、
「高度なクオンタイズ グルーブクオンタイズプリセットを作成」を選択します。

これで準備はバッチリです。

クオンタイズパネル

クオンタイズパネルを開くと、基となるイベント名が表示されています。

  • ポジション : 参考のビートにノリをどの位、似せるのか?を決めます
  • ベロシティ : 強弱をどの位、似せるのか?を決めます
  • 長さ : 長さも合わせることが可能です。今回はドラムですので「0」でいきます。

クオンタイズを適用したいイベントを選択し、右下の「クオンタイズ」を押します。

変更後

このように適用されました。

必ず良い結果になるとは限りませんので、
クオンタイズの適用後は微調整を行い、更にパターンへ磨きをかけてください。

グルーブを抽出する

サンプリングCD

↑ サンプリングCDからカッコいいパターンを見つけました。

MIDIファイル

↑ 上記パターンをモデルとし、MIDIで打ち込んだファイルです。
「ベロシティ(ゴーストノート以外)」「タイミング」ともにベタ打ちです。

ちょっときついですね。。

ここで「グルーブクオンタイズ機能」を使用します。

抽出したいオーディオファイルをダブルクリックします。

サンプルエディタ

↑ サンプルエディタが開きます。

  • 1_ヒットポイントタブをクリックします
  • 2_スレッショルドレベルを調整し、音のアタックを検出させます。
    アタックがしっかりと検出される部分を探します
  • 3_検出対象のサンプルの最小音符を選択します
  • 4_「グルーブを作成」をクリックします

これでこのループのノリが保存されました。

保存したグルーブを使用する

保存した「グルーブテンプレート」を先ほどのMIDIデータへ適用します。
適用したいMIDIデータを選択し、
上メニュ →「編集」→ 「クオンタイズパネル」をクリックします。

クオンタイズパネル

  • 1_グルーブ名を選択します。抽出元のイベント名になっています
  • 2_抽出グルーブを「100%」とした際に、どの位の値を適用先へ反映させるか?を選択します。
    今回はノリを全てコピーしたいため「100%」にします
  • 3_適用ボタンをクリックします

クオンタイズ適用後

↑ MIDIへモデルの値が適用されました。

いい感じです!!

      

  • Cubase7.5以上
  • Cubase7以下

今回はドラムループでの実践でしたが、
これ以外の楽器でも検出可能です。

気に入ったノリを全て検出、保存し、
ストックしておくというのもオススメです。