キーフォローを使用してフィルターの効果を最適化する シンセサイザー 初心者講座
音程に合わせた最適な音色を調整する「キーフォロー」
以前から何度かご説明している「フィルター」
ある特定の音域をカットし音色を作るというものでした。
「フィルター記事」
https://sleepfreaks-dtm.com/wordpress/synth-basic/synth-filter/
ただこの「フィルター」には少し問題があります。
例えば「ハイパスフィルター」を使用し、低音をカットするように設定した場合。
低い鍵盤の音は削られる部分が多くなるため音量が下がってしまう
ということです。
逆に「ローパスフィルター」にも全く同じことが言えます。
これを解消するのが「キーフォロー」です。
弾かれた音程によってカット音域を調整するというものです。
これにより、どの鍵盤を弾いてもある程度の音量が確保されます。
デフォルトは中央の「0」になっています。
これを調整することで、音色のニュアンスを微調整することができます。
通常はまずはデフォルトの「0」サウンドです。
次に「100」です。
デフォルトに比べ高音域が聴こえやすくなっています。
「キーフォロー」が強調された状態です。
そして「-100」です。
高音になるにつれて、どんどん聴こえなくなっていきますね。
「キーフォロー」とは逆に「フィルター」の効果が強調されます。
- シンセベースフレーズを作成していて、
低音の音色はよいが、高い音をもっと抜けるようにしたい - 逆にアルペジエーターの高音域が目立ちすぎる。
このような調整目的で使用ができます。
メインの音色を作成した後は、
曲中で出てくるフレーズでチェックしこの「キーフォロー」を調整してみてください。