ピアノトラックとコード進行の作成 Cubase Proで作る旬なエレクトロミュージック

「旬なエレクトロミュージックの作り方」今回はピアノのバッキングとコード進行です。
 近年のビルボードチャートでよくみられるクラブミュージック系ポップソングのコード進行と、各ノートのボイシングについて解説していきます。
ピアノ コード進行 動画解説
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サンプラートラック内の比較ボタン「A/B」を切り替えた後に再生を行ってください。
- 1ドラムキットの選出・パターンの作成
 - 2ピアノ コード進行
 - 3ベースのサウンドメイキングとフレーズ作成
 - 4ボーカル素材を用いたハーモナイザーの使用
 - 5バッキングシンセでサビに厚みと迫力をつけるテクニック
 - 6楽曲を盛り上げるSE系トラックの制作テクニック
 - 7マスタートラックへのエフェクト適用
 
ピアノサウンドとコードトラックの活用
ここで使用していくピアノ音源は「HALION SONIC SE 2/3」に付属する「YAMAHA S90ES Piano」です。
帯域バランスも良く、非常にリアルなピアノサウンドを得ることができます。
 ここではコードを把握しやすいよう予めコードトラックへコードを入力しています。
コードネームを目的のトラックへドラッグ&ドロップすることで、即座にコードノートがMIDIノートが作成されるのも大きな特徴です。
クラブミュージックではコード進行のバリエーションは比較的少ない傾向にあります。
 今回の楽曲も全体を通して、同じようなコード進行をループさせています。
テンションコードやボイシングについて
サウンドとコードを入力した後は、テンションコードやボイシングを確認していきます。
後に解説を行うPluckサウンドやピアノなど、コードを演奏するトラックでは、サウンドに厚みを持たせるために、和音の下に支えとなるルート音を入れることが頻繁にあります。
 このピアノのトラックも同様です。
最初のコードは低めのポジションにルートのCを入力。
 そこから5th、Root、9th、3rdとノートを積み重ねていき、Cadd9というコードを作りました。
ピアノは楽器の特性上、各ノートの間隔が狭いクローズボイシングとなっている部分もポイントです。
 このようにテンションを取り入れることで、楽曲に独特の雰囲気を与えることができます。
- クローズボイシング : 和音の構成音を1オクターブ内に配置してコード演奏を行う
 - オープンボイシング : 和音の構成音が1オクターブ以上になるように配置してコード演奏を行う
 
クローズボイシング/オープンボイシングについて
基本のコード進行を作成した後は、ノートを足して響きを確かめるという癖をつけておくと、よりオリジナリティある楽曲を作成しやすくなります。
例えばディグリーネームで表すところのⅣmajにあたる部分では、add9thがよく使われるなど、好みの楽曲から傾向を探ることが重要です。
シンセのPluckやパッド、そして、ストリングスなどのトラックではこのような各ノートの間隔が広いオープンボイシングを用いることもよくあります。
コード楽器が複数重なる個所では、オープンボイシングとクローズボイシングのトラックを重ねて厚みを出し、特定の音域に音を重ね過ぎないなどのコントロールを意識していくと良いでしょう。
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製品ページ : https://japan.steinberg.net/jp/products/cubase/start
記事の担当 宮川 智希/Tomoki Miyakawa













 
 
 