×
目次

ドラムキットの選出・パターンの作成 Cubase Proで作る旬なエレクトロミュージック

【PR】
Author: sleepfreaks

electro-music

当カテゴリーではCubasePro 9.5 に付属する純正のインストゥルメント・エフェクトのみを最大限に使いこなして「旬なエレクトロミュージックの作り方」を解説していきます。

当カテゴリーを通して、解説を行っていく楽曲はこちらとなります。

第1回目はエレクトロミュージックの核となるリズムトラックとなります。
各キットの選定基準と、ウワモノに絡み合うリズムパターン作成の手法を解説していきます。

特にキットの選択は楽曲の印象やクオリティが大きく変わりますので、しっかりと理由を持って選択していくことが重要です。

リズムキットの選出 動画解説

パターンの構築 動画解説


Cubase楽曲プロジェクトのダウンロードはコチラから!

※プロジェクト内のサンプラートラックが再生されない場合

サンプラートラック内の比較ボタン「A/B」を切り替えた後に再生を行ってください。

  1. 1ドラムキットの選出・パターンの作成
  2. 2ピアノ コード進行
  3. 3ベースのサウンドメイキングとフレーズ作成
  4. 4ボーカル素材を用いたハーモナイザーの使用
  5. 5バッキングシンセでサビに厚みと迫力をつけるテクニック
  6. 6楽曲を盛り上げるSE系トラックの制作テクニック
  7. 7マスタートラックへのエフェクト適用

リズムパターンの打ち込みについて

今回、打ち込んでいくのはサビのセクションでの基本パターンです。

Pt

リズムの隙間に上物のサンプルやシンセなどを入れて、交互に聞こえさせるような楽曲に仕上げていきます。

Kick Synth

そのような場合はキックの音数が多くなりすぎないようリズムの隙間を意識をすることがポイントです。

3拍目

これは全ジャンルに言えることですが、3拍目の頭にキックを入れることでパターンが重たくなる傾向にあります。
パターンを作成していて、重たい、垢抜けないなどを感じた場合は、この部分を抜いたりズラしたりしてパターンを確かめてください。

Hat SN

スネアは多くのパターンで用いられる2/4拍目。
ハイハットもシンプルな8分音符となります。

キットの選出について

リズム音源は「GROOVE AGENT SE 4」を使用していきます。

GROOVE AGENT SE 4

豊富なプリセットが用意されているだけではなく、単発のサンプルから希望のサウンドを組み合わせてオリジナルキットを作成することができます。

Groove Agent Samples

このように「メディアライブラリ」からサウンドを試聴して、サンプルをドラッグ&ドロップで配置していくことができます。

キックのポイント

エレクトロミュージックは低域が豊かで、しっかりと抜けるアタック感のあるサンプルを選択することが重要です。

キックのポイントは下記となります。

  • 周波数を意識して選択する
  • アタック成分を付加する

Kick

マスターチャンネルにFrequencyを挿しておくことで、サンプルを選択していく段階で周波数分布を確認可能です。
50-80Hzに注目してピークのあるものを選択していきましょう。

キックのアタック感を強化するために、アタック音のみを持つサンプルを重ねるテクニックがあります。

Hat Click

ハイハットや、別のキックサンプルなどを選択し、サンプルの冒頭部分のみが鳴るように設定します。
これをメインのキックと同時にならすことで簡単に楽曲の中で抜けの良いアタック感を付加させることができます。

スネアのポイント

スネア/クラップのポイントは下記となります。

  • 定位の広がりを意識する
  • 余韻の長さをコントロールする

定位の広がりとは左右に広がりのあるサンプルのことです。

このようなモノラルのスネア/クラップに

MultiScope 2

ステレオのスネア/クラップを組み合わせることで、豊富なサウンドバリエーションを生み出すことができます。

Aメロはモノラルのみ打ち込んでおき、サビで重ねて広がりを出すという手法も有効です。

余韻

スネアの余韻の長さもまた楽曲のノリに影響を与える要素です。
楽曲のテンポを考慮し、楽曲を再生しながらサンプルを鳴らして、サウンドの変化を観察することが大切です。

ハットのポイント

ハイハットサンプルのポイントは下記となります。

  • 音抜けを意識する
  • サウンドの長さを考慮する

Hat-1

明るく抜けの良いサウンドイメージの場合は高域にしっかりとピークを含むものを選択します。

次にサンプルの長さです。

当楽曲では8分音符で刻んでいるパターンを想定しています。
パターン自体には主張が少ない為、リズムの間を持たせる意味でもリリースが長いハイハットを使用して存在感を出しています。

  • 短めのサンプル

  • 長めのサンプル

これらを意識してキットを視聴、選出するだけで飛躍的に楽曲のクオリティを高めることができます。

Steinberg製品 販売代理店
株式会社ヤマハミュージックジャパンコンテンツへのアクセス

製品ページ : https://japan.steinberg.net/jp/products/cubase/start

記事の担当 宮川 智希/Tomoki Miyakawa

Sleepfreaks DTM講師 宮川 智希-1
  1. 講師のプロフィールを読む