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5. バッキングシンセでサビに厚みと迫力をつけるテクニック Cubase Proで作る旬なエレクトロミュージック

制作レシピ 公開 2018.11.02 更新 2026.07.17
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本記事では、Cubase ProのWaveTableシンセ「Flux」を活用してエレクトロミュージックのサビに厚みと迫力を与えるテクニックを解説しています。複雑な倍音の作成、ユニゾン処理によるサウンドの厚み化、サイドチェインコンプレッション、そしてプラック音色のフレージングやボイシング方法まで、プロフェッショナルなサウンドメイキングの実践的な手法を学べます。これらのテクニックはアナログシンセにも応用可能であり、他トラックとのバランスを意識することで、バランスの取れた完成度の高い楽曲制作が実現できます。

「旬なエレクトロミュージックの作り方」今回はバッキングシンセでサビに厚みと迫力をつけていくテクニックを解説していきます。
WaveTableシンセ「Flux」の活用法、フレーズ作成と併せてご確認ください。

バッキングシンセでサビに厚みと迫力をつける 動画解説

Cubase楽曲プロジェクトのダウンロードはコチラから!

※プロジェクト内のサンプラートラックが再生されない場合

サンプラートラック内の比較ボタン「A/B」を切り替えた後に再生を行ってください。

  1. 1ドラムキットの選出・パターンの作成
  2. 2ピアノ コード進行
  3. 3ベースのサウンドメイキングとフレーズ作成
  4. 4ボーカル素材を用いたハーモナイザーの使用
  5. 5バッキングシンセでサビに厚みと迫力をつけるテクニック
  6. 6楽曲を盛り上げるSE系トラックの制作テクニック
  7. 7マスタートラックへのエフェクト適用

Fluxを使用したシンセサウンドメイキング

ここではサビ部分へコードパートを入れていきましょう。
他セクションと比較して派手で煌びやかなサウンドを作成していきます。

複雑な倍音が作りやすい「Flux」を使用します。

SAW Formant

オシレーターAB両方で異なるSAW系波形を用意し、Formantを少しあげて倍音を加えます。
Formantをコントロールすることでエレクトロでよく耳にするバッキングサウンドを簡単に作成することができます。

Chord Saw

マルチモードをオンにして、オシレーターA/B共にユニゾンを8本重ねて厚みを与えます。
その他、デチューンでピッチの変化による広がりを加え、定位的の広がりをPanでコントロールします。

このようなサウンドメイキングはアナログシンセでも応用が可能です。

Chord Saw-1

フィルターは通さない場合もありますが、今回はアタック感を少し出したいので、フィルターエンベロープでディケイタイムを少し残した状態でエンベロープをアマウントします。

フレーズの入力

フレーズはリズム・ベースとユニゾンしていく形でコードを入れていきます。

MIDI Synth

ボイシングはピアノと同様にクローズボイシングとし、トータルサウンドに厚みを与えることを目的としています。

リズムとシンセ

リズムの隙間を埋める合いの手としてのフレーズを入れていきます。
音圧を維持し、音の厚みにムラが出ないよう和音で入力している点もポイントです。

ベースをトリガーにしたシンセサイザーサイドチェイン

エレクトロミュージックではノリを出すために、コード系のトラックに対しても、サイドチェインコンプレッションを使用していく場合があります。

Compressor

王道はベースと同様にキックをトリガーにするというものですが、ここではベースをサイドチェインのトリガーとして設定していきます。

  • threebodytech 記事中

PLUCKのサウンドメイキング

「PLUCK」はコードをリズミカルに演奏させたり、リードラインを奏でたりと、エレクトロミュージックで使用頻度が高いトラックです。

今回のようにPLUCKが曲の冒頭部分で印象的に構成されている楽曲も多く、 PLUCK単体で視聴した際でも厚みや広がりを感じさせる音作りがポイントとなります。

アタック感をつける

PLUCKのポイントとして、アタック感をしっかりとつけるという点が挙げられます。

ここではオシレーターピッチ、ローパスフィルターにエンベロープを適用してアタック感をつけていきます。

更にアタックを強調したい場合は、ボリュームエンベロープのコントロールも行なっていきます。
アタック補強用のオシレーターを用意して、エンベロープ3で音量をコントロールします。
この組み合わせで、簡単にサウンドアタック感を強調することができます。

エフェクト処理

PLUCKのエフェクト処理は、ディレイ/リバーブで空間の広がりを与えます。

楽曲の雰囲気を重視して、空間表現を行なっていきます。

フェイザーで定位感に薄く広がりを加えるというテクニックも有効です。

PLUCKのフレージング

ここではPLUCKの王道パターン。
付点8分打ち込みを行なっていきます。

イントロ部分はピアノがコードを白玉で演奏しています。
そのため、PLUCKは付点8分音符でリズムに変化を与えると効果的と感じました。

この付点8分音符パターンは頻繁に使用されるパターンとなりますので、様々な楽曲でお試しください。

ノートボイシングについて

ピアノパートはクローズボイシングで入力しています。
PLUCKはサウンドに広がりを持たせるために、オープンボイシングで演奏させましょう。

ピアノのコードはテンションノートを含めたボイシングを行っていました。
テンションによる複雑な響きはわずかに留めておきたいため、PLUCKはトライアドでコード入力しています。

このように、他トラックとの兼ね合いを意識していくと、非常にバランスの良いトラックが作成可能となります。

Steinberg製品 販売代理店
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製品ページ : https://japan.steinberg.net/jp/products/cubase/start

よくある質問

Q1. Fluxシンセでエレクトロミュージックらしい厚みを出すにはどうすればいいですか?

オシレーターA/B両方でSAW系波形を異なるピッチで用意し、Formantを上げて倍音を加えます。マルチモードでユニゾンを8本重ねることで厚みが得られます。デチューンとパン操作で広がりをコントロールすることもポイントです。

Q2. バッキングシンセにサイドチェインコンプレッションを使う理由は何ですか?

エレクトロミュージックでノリを出すために使用します。通常はキックをトリガーにしますが、ベースをトリガーとすることで、異なるグルーヴ感を表現できます。

Q3. PLUCKのアタック感を強調するにはどのような方法がありますか?

オシレーターピッチとローパスフィルターにエンベロープを適用します。さらに強調したい場合は、アタック補強用の追加オシレーターを用意し、ボリュームエンベロープで音量をコントロールします。

Q4. ピアノとPLUCKのボイシング方法は何が違いますか?

ピアノはテンションノートを含めたクローズボイシングで厚みを出します。一方PLUCKはオープンボイシングでトライアドを使用し、複雑さを抑えながら広がりを持たせます。

Q5. PLUCKのフレージングで効果的なパターンは何ですか?

付点8分音符パターンが王道です。ピアノが白玉でコードを演奏している場合、PLUCKが付点8分でリズムに変化を与えると効果的で、様々な楽曲で応用できます。

記事の担当 宮川 智希/Tomoki Miyakawa

Sleepfreaks DTM講師 宮川 智希-1
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