MIX時の音量調整について
DTMのMIX作業において、マスタートラックの音割れは音作りの効率を大きく低下させる一般的な問題です。この記事では、MIDIからオーディオへの変換時に発生する音量変化と複数トラックの重なりによって生じるクリッピングを防ぐため、各トラックの音量を段階的に調整する方法を解説しています。ProToolsやLogic、Cubaseなどの主要DAWが提供するグループ機能を活用して全トラックを一括管理することで、EQやコンプレッサーといった音声処理が効果的に機能し、最終的な音圧調整も円滑に進められるようになります。
マスタートラックに気を配る
MIXを行う際は、
MIDIトラックを全てオーディオトラックへ変換して進めるのが一般的です。

↑ この様に全て波形に変換します。
そして、その時に注意しなければならないのが
全体の音量です
MIDIトラックからの変換で音量が変わることと、沢山のトラックが重なるため
全体出力「マスタートラック」が割れてしまうことが多いです。

音が割れたままでは
- EQ、コンプレッサーなどの音作りが行いづらい
- 全体の音圧上げがうまくいかない
- MIX時に音のインフレが起こる
など様々な弊害がでてしまいます。
MIXでのベストな音量調整
解決策は非常に簡単で
各トラックの音量を下げることです
もちろん1トラックごとに音量を下げてもOKですが、
全てのトラックをまとめて変更することができる機能を使用するとよいでしょう。
詳細は以下からご参照ください。
各DAWのグループ機能

↑ 曲中の一番大きい部分を確認し、マスタートラックのメータが真ん中を少し超える位で調整するとよいでしょう。
またトラック音量を下げるとモニター音量も下がってしまいますが、
オーディオインターフェイスやスピーカーの音量を上げることで解決できます。
よくある質問
Q1. MIX時にマスタートラックが割れるのはなぜですか?
MIDIトラックをオーディオ変換する際の音量変化と、複数トラックが重なることで出力信号が増加するためです。これを防ぐには各トラックの音量を下げて、マスターメータが真ん中を少し超える程度に調整することが重要です。
Q2. トラック音量を下げるとモニター音が小さくなってしまいます
オーディオインターフェイスやスピーカーの音量を上げることで解決できます。トラック側の音量と再生側の音量は独立しているため、DAW内での調整と外部機器の調整を組み合わせて対応してください。
Q3. ProTools以外のDAWでも同じ方法が使えますか?
はい。Logic、Cubase、StudioOne、FL Studioなど主要なDAWには全てグループ機能が備わっており、複数トラックをまとめて音量調整できます。各DAWのマニュアルで機能の詳細を確認することをお勧めします。
このような記事も読まれています

音圧を上げる「リミッター」の音質調整テクニック
サウンドが割れることなく、音圧を持ち上げるリミッター/マキシマイザーのテクニックを解説していきます。

M/S処理で音圧と広がりをアップ
センターとサイドのサウンドを分けてコントロールすることで、音圧アップや広がりを与えるテクニックです。

歪み系エフェクト
サウンドに歪みを加えることで、馴染みが良くなり、アタックも抑えられます。そのため音圧を上げたい際、サチュレーションがよく使用されます。

MIXに必須の「コンプレッサー」
ミキシングで最も使用されるコンプレッサー。音量をコントロールする非常に重要なプラグインです。ここではコンプレッサーの概念を解説していきます。

コンプレッサー基礎編_なぜ音圧が上がるのか?
サウンドをまとめて、音圧を上げることができるコンプレッサーの概要と仕組みを解説しています。
- CATEGORY:
- ミックス/マスタリング講座





Logic
Cubase
StudioOne
FL_Studio







