Xfer Records LFO Tool の使い方 コードバッキングにリズムバリエーションを与えるテクニック【Future Bass】
Future Bassなどのモダンエレクトロミュージックで求められるダイナミックなコードトラック制作では、MIDIノートをシンプルに入力し、ボリュームとフィルターのモジュレーションでリズム感を演出するアプローチが効果的です。XferRecords社のLFO Toolを活用することで、複雑なオートメーション処理を効率よく実現でき、Serum、Spireといった最新シンセのプリセットとの組み合わせにより、表現力豊かで立体感のあるサウンドデザインが可能になります。LFOスピードの変化やフィルターカットオフの動的制御により、単調なコードバッキングに多彩なリズムバリエーションを付与し、楽曲全体の「ノリ」を大きく向上させることができます。
MIDIノートはシンプルに。ボリューム/フィルターでリズムの動きをつける

ここでは、Future Bassなどでよく耳にするモジュレーションを多用し、リズムに動きをつけたコードトラックの作り方を解説していきます。
サウンドのポイントは「ボリューム」と「フィルター」の制御です。
XferRecords社よりリリースされている「LFO Tool」を使用することで、効率良く、表情豊かなトラックを作成可能です。
解説動画
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YouTube動画への質問と回答の抜粋
すごく参考になりました。正確には、すごく素敵な、本当に作ってみたい音を聞かされて憧れました。出来れば…まず、今回の「LFO Tool」以外の、なにか他のもので代用できないか。またCUBASE付属音源やWAVESの基本的なプラグインで、同じことが出来ないかなあと。特にオートメーションを呼び出す「その過程」が分からない、分かれば簡単な事なんでしょうけど、どの指標を指定して、次にどうすればオートメーションを書き込む線が出てくるのか、CUBASEならどうすれば? ほぞを噛んで「分からないや。諦め。」と呟くような気がしました。「LFO Tool」が本当に際立って独自で優れているのか(であれば5000円くらいのプラグインなら買います)、代替で出来る部分が大きいのか、それも分からないかなあ、と感じました。大変失礼しました。
LFO Toolではボリュームを周期的に上げ下げを行っているだけですので、ミキサーのボリュームオートメーションを描いていくことで同様の効果が得られます。 LFO Toolを使うメリットとしましては、8分音符や16分音符などのLFO周期のスピードを途中で変更することが手早く簡単に行えるという点になります。 Cubaseでのボリュームオートメーションの描き方はこちらで解説を行なっていますので、よろしければ参考にしていただけましたら幸いです。 https://sleepfreaks-dtm.com/for-advance-cubase/automation-3/
はじめまして、質問なのですが、 ここで使用しているserumのフューチャーベース音源ってどこで手に入りますか?serumのフューチャーベース音源2個買ったのですが、PWの音がどちらにも入ってなくて困ってます。
Serumのプリセット集は下記のものとなります。 https://www.pluginboutique.com/product/1-Instruments/31-Synth-Presets/4578-Future-Bass-Serum-Presets/?a_aid=5bc60142bfc87 ドラムやボーカルなどのオーディオサンプルは様々なPackを組み合わせて使用していますが、 https://www.loopmasters.com/genres/142-Future-Bass/products/9154-Odessa-Vol-3 https://www.loopmasters.com/genres/142-Future-Bass/products/9718-Petit-Bundle こちらなどがオススメです。
サウンド概要とノートの打ち込み
はじめに今回ご紹介するサウンドを確認してみましょう。
コードを演奏しているサウンドが楽曲全体のノリに影響を与えることがお分りいただけるかと思います。
コードのトラックだけをソロで再生するとこのような感じになります。

打ち込み内容を確認してみると、MIDIノートはリズム的な要素はなくノートを伸ばしただけの状態となります。
このリズムの動きは、「フィルター」と「ボリューム」のオートメーションのみで作成している点がポイントとなります。
ここからはこの入力したMIDIノートに対し、コードサウンドを作っていく手順を解説していきます。
コードトラックのサウンド選択とレイヤー

新規トラックを作成し、シンセには人気のシンセ「Serum」を立ち上げていきます。
Serumは近年流行のWavetableタイプのソフトシンセで、多彩な歪みエフェクト・マルチバンドコンプなど、エフェクトによる高域成分が豊かな鋭いサウンドが特徴です。
フィルターモジュレーションでリズムへ動きを与える場合、鋭い倍音成分が明瞭な音色変化に繋がるため重要です。

今回は「Loopmasters Patchworx 105」というFutureBass用のプリセット集から読み込んでいきます。

トラック1つだけではサウンドに厚みが足りないため、新たにもう1トラックSerumをレイヤーします。

もう1台のSerumは、MIDの成分を補うため「Loopmasters Patchworx 105」というプリセットを読み込みます。
さらに同様の手順でもう一トラックレイヤーを行います。


シンセのレイヤーは、異なるシンセを用いることでサウンドバリエーションが広がります。
そのため3台目にはReveal Sound社の「Spire」を使用しました。
サウンドはプリセット集の「Future Bass For Spire Vol.1」からプリセットを選択しています。
モジュレーションでボリュームにリズムに動きをつける
ここからは本題となるコードトラックに対してリズムをつけていきます。
LFO Toolの準備

下準備として、作成した3トラックを1つのチャンネルへまとめます。
そうすることで、目的のトラックに対し、一括でエフェクの処理が適用されます。
リズムへ動きを与えるために「LFO Tool」を適用します。

内蔵されているLFOを使用し、ボリューム・フィルターなどを周期的にコントロール可能な便利エフェクトです。
また、これらLFOカーブを自在に書き込むことができます。
ここではアタックが少し遅れて入り、減衰していくカーブを描きました。

LFO周期のスピードはここから変更することができます。
テンポシンクを有効にし、ひとまず8分音符で動くように設定しました。

LFO Toolは初期状態でボリュームに対して適用されています。
他のパラメータを変化させるには、目的のパラメータを選択し、アマウント量(効果の強さ)を調節します。

今回はデフォルトのボリュームに変調を行なっていきます。
オートメーションでLFOスピードをコントロールする
単一のリズムを刻み続けるだけでは物足りないため、動きにバリエーションを与えていきます。
その方法として、LFOのスピードをオートメーションで変化させるという項目が挙げられます。

このように、LFO Speed値をオートメーションに表示させます。
サウンドを確認しながら好みのノリとなるよう「4分、8分、16分」の3バリエーションをつけていきます。
楽曲によっては3連符などを用いても面白い結果となりますので、お試しください。
フィルターカットオフでリズムに動きをつける
ボリュームの変化だけでも、コードにリズムをつけることはできますが、フィルターを組み合わせることで、更にアグレッシブな動きを演出可能です。

トラックへフィルターエフェクトをインサートし、ローパスフィルターを設定します。
ここからカットオフ値に対して、オートメーションを与えます。

キックと重なる箇所をこのように瞬間的に値を下げることで、サイドチェインコンプのような効果を与えることも可能です。

上記で設定したボリュームオートメーションの中で、特に強調したいアクセントポイントを、LFOの動きと連動させる形でフィルターカットオフを設定していきます。
ボリュームとフィルターの動きを同期させることで、サウンドの変化が大きくなり、リズムを際立たせることができます。

最後はアタックが遅れて入るようなオートメーションカーブを描きます。
このカーブによって、リズムの重心が後ろにずれ、重く感じられるニュアンスを与えることができます。
いかがでしたでしょうか。
エフェクトを使用したリズムアプローチを加えることで、より複雑かつ大胆にサウンドが変化します。
近年のエレクトロミュージックでは、このような手法が盛んに行われていますので、是非制作に取り入れてみてください。
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Future Bassなどで良く耳にするモジュレーションを多用したコードトラックを作成する際にも便利です!
>コードバッキングにリズムバリエーションを与える|Xfer Records「LFO Tool」使い方
🎥YouTube:https://t.co/0iSysuhOMv pic.twitter.com/yImj2Ytp0h
— SLEEP FREAKS (@SLEEPFREAKS_DTM) December 12, 2019
よくある質問
Q1. LFO Toolはどのような場面で使うエフェクトですか?
LFO Toolは内蔵されたLFO(低周波発振器)を使い、ボリュームやフィルターなどのパラメータを周期的にコントロールするエフェクトです。テンポシンクに対応しており、8分音符や16分音符といった音符単位でリズミカルなモジュレーションを付与できるため、特にFuture Bassなどのエレクトロニック音楽制作で活躍します。
Q2. コードトラックにリズムをつける際、ボリュームとフィルター両方の処理が必要ですか?
ボリュームの変化だけでもリズムを演出することは可能ですが、フィルターカットオフを組み合わせることで、より大きな音色変化が実現でき、サイドチェインコンプのような効果も得られます。両者を同期させることでサウンドの立体感が増し、リズムがより際立ちます。
Q3. 複数のシンセをレイヤーする場合、どのような点に注意すべきですか?
異なるシンセ(SerumやSpireなど)を組み合わせることで、サウンドバリエーションが広がります。レイアウトの厚みを出すため、高域・中域・低域の成分をバランスよく配分し、最後は1つのチャンネルにまとめることで、一括してエフェクト処理を効率よく適用できます。
記事の担当 宮川 智希/Tomoki Miyakawa
- CATEGORY:
- ソフトシンセ_使用法












