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ピアノアレンジ 3_ コード進行を作る

メロディーに対して適正なコードをつける

前回より打ち込みを行ってきたピアノメロディー。
今回はこのメロディーに対してコード付けを行っていきます。

途中、音楽理論の話も出てきますが、
コード付けを行った上で左手の演奏アレンジへと話を進めていきます。

音楽理論について不安な方は、音楽理論記事もぜひ参考にしてみてください!

ダイアトニックコードについて記事へ>>

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  1. 11_ピアノアレンジ メロディの打ち込み
  2. 22_ピアノアレンジ 適正ベロシティ
  3. 33_ピアノアレンジ コード付け
  4. 44_ピアノアレンジ 音の長さとベロシティ 実践編
  5. 55_ピアノアレンジ コードに対する左手のアレンジのアプローチ
  6. 66_ピアノアレンジ 左手のアプローチ2/右手のアレンジ

まずは楽曲のキー(調性)を把握しましょう

今回コード付けは、キーのメジャーダイアトニックコードを使用しています。
ダイアトニックコードでコード付けを行うことで、そのキーの世界観が統一された楽曲になります。

また、お伝えさせていただきやすいように、シンプルな3和音で行っています。
コードの構成音が3音ですので、それぞれのコードの性格が見えやすいと思います。

主音

ダイアトニックコードでコード付けを行うのですが、
まず、この楽曲のキーを把握する必要性がありますね。

今回は、メロディーの終り部分に1音足してみて、
終わった感じがする音(終始感が得られる音)を探すことで、
キーの主音を見つけるという方法を実践しています。

楽曲のキーはE♭メジャーだとわかりました。下記にそのスケールを表示しています。

スケール

コード表

このスケール上に現れる音(E♭、F、G、A♭、B♭、C、D)という7種類の音それぞれに、
3度ずつ音を積み重ねたコードが、E♭メジャーダイアトニックコード(3和音)です。

ドミナントからトニックへの進行を意識

コード進行とは、楽曲が「先へ先へ」と進んでいくパワーのようなものです。
その「先に進みたい」という欲求を起こさせてくれるパワーの源は、ドミナントコードの響きの中にあるんですね。

今回はシンプルなコードを基調にお伝えしていますので、前述のように3和音を使用しております。
4和音にすると、さらに進行感を感じられるコード付けができるかもしれませんね。

ドミナントに当たるⅤのコード(B♭)と落ち着いた響きのⅠのコード(E♭)のつながりを大事にしながら、コード進行を考えていきました。

楽曲の雰囲気を変えたい部分ではⅤのコードの次にⅠのコードの代理として使えるⅥのコード(Cm)を使っています。

音楽理論の言葉では「偽終止」といいます。

コード進行

今回私が考えたコード進行は、視聴いただいた際になるべく違和感がないように、
キーのダイアトニックコードを使って、オーソドックスなコード進行にしてみました。

もっとおしゃれなコードを付けたり、
かっこいいコードを付けて楽曲の雰囲気を変えることもできるかもしれませんね。

コード進行には耳馴染みのある進行はあっても、そのコード進行のみが正解ということはありません。