ディレイを使用して立体的な空間を作る シンセサイザー 初心者講座
シンセサイザー必須のディレイ
単純な波形から音色が作られることが多い「シンセサイザー」で
どうしても弱くなってしまうのが「音の空気感/立体感」です。
これを埋めるのが「ディレイ」です。
「やまびこ」と言えばわかりやすいと思います。
元々の音を繰り返し再生するというものです。
サウンドはこのようになります。
「ディレイなし」
「ディレイあり」
「やまびこ」により雰囲気や立体感が追加されていますね。
通常の「MIX作業」でも頻繁に使用されますが、
「シンセサイザー」と非常に相性が良いため、
ほとんどの「シンセサイザー」に「ディレイ」が内蔵されています。
ディレイの立ち上げ
↑ 「DELAY」を点灯させ、その下を「DEL ON」に切り替えます。
これで音色に対して「ディレイ」が有効になります。
ディレイの設定
まずは「ディレイ」で超重要な項目「DelayTime」を設定します。
↑「SYNK」をONにすることで、
楽曲テンポに「やまびこ」が同期します。
「4分音符」や「8分音符」がよく使用され
効果もその音符通りです。
- 「4分音符」: やまびこが4分音符で返ってきます
- 「8分音符」: やまびこが8分音符で返ってきます
音符が長ければ「やまびこ」の返りを強く感じる(強調)することができます。
音符を短く設定すると
ダブルで演奏しているような厚みショートディレイ効果が得られます。
「ディレイタイム_32分音符」
フィードバック
「フィードバック」は「やまびこ」の繰り返し回数を決定します。
値は「0〜100」で設定します。
注意点は値が「回数」ではなく「パーセント」ということです。
「値が100」の場合はディレイが終わりません(笑)
実用は難しく、効果音を作る際などに「オートメーション」で一時的に使用することが多いです。
「値が0」の場合は「1回のみ繰り返されます」
ボーカルやリードシンセなど、音をオケに馴染ませる際によく使用されます。
音に影をつける感じです。画像ソフトのフォトショップを経験された方ならわかってもらえると思います(笑)
僕は楽曲に合わせて「10%〜25%」辺で調整することが多いです。
フィードバックの解説
フィードバックを使用したアレンジテクニック
ミックス
「ディレイを適用する前の原音」と「ディレイのやまびこ」の音量バランスを決定します。
とても重要な項目です。
「ミックス」を「50パーセント」にすると、
「原音とやまびこ」が同じ音量で鳴るため2回演奏しているような効果を得られます。
「0パーセント」でディレイの効果がなくなり、
「100パーセント」で「やまびこ音」しか聴こえなくなります。
自然かつ効果的に聴かせるには「10%〜20%」辺で調整することが多いです。