Tracktor TempoSyncとBeatSync DJ Traktor 使い方
二種類のSync
Traktorでは楽曲を取り込んだ際に、自動的に楽曲のテンポ(BPM)を割り出してくれます。
 プレイ時に各デッキのSYNCボタンをオンにすると、
 マスターボタンが点灯しているデッキのテンポに自動的に同期してくれます。
 そして、その方法としてTempoSyncとBeatSyncの二種類があります。
- TempoSync:各デッキのテンポのみを合わせます。
- BeatSync:各デッキのテンポと位相を合わせます。
Sync Modeの切替はPreference > Transport内で行います。

TempoSync
TempoSync時に、デッキのトラックにズレ(位相のズレ)があるかどうかは
 下記のポイントで見分ける事ができます。
・位相があっている場合
  左上のSYNCボタン全体がオレンジに点灯します。
 
・位相がずれている場合
  SYNCボタンが文字のみの点灯となり、Phase Meterにビートのズレが確認できます。
 
Phase Meterの見方は、中心が位相があっている状態で区切り線が4分音符分です。
 (4/4拍子の楽曲を対象として考えた場合)
また、中心から右側にメータが振れていると曲が進んでおり、
 左側にメータが触れていると曲が遅れている状態を示します
BeatSync
BeatSyncでは、各デッキのテンポと位相を同期します。
 上記のTempoSyncと比較すると、こちらのみで良いのでは?と思う方も多いかもしれません。
 ただし、BeatSyncの場合はBend機能が使えなくなり、
 ビートマーカーが微妙にズレている曲をミックスする場合に修正が出来ません。
Bend機能とは?
TraktorではTempoSync設定時に仕様できる機能で、
 一時的にデッキのスピードを速めたり、遅めたりする機能です。
 レコードでDJしている際に、
 ターンテーブルの中心のスピンドル(回転軸)を指で回して曲を微妙に速めたり
 ストロボの縫い目を指でなぞる様に触り、楽曲を微妙に遅めたりする作業と
 同じようなものと考えて下さい。
ワンポイント
どちらのSyncモードを使用するにしていても、
 楽曲のアナライズ(テンポ、ビートマーカー、キュー位置)がキッチリとできている状態で、
 真価を発揮します。
 アナライズ済みの楽曲は一度ミックスし、ビートマーカー位置の微ズレをきっちり確認しましょう。
 デジタルDJ化が進み、大量のレコードを運ぶ労力が薄まった分、
 楽曲のアナライズ確認に時間・労力を費やす事が重要になったように思います。
 
記事の担当 田澤 伸浩/Nobuhiro Tazawa








 
  
 

 
 
 
  
  
  
  
 