音程処理 音楽理論 音楽機材・ソフト紹介 音圧・音量 音像処理 空間処理 波形処理 歪み・サチュレーター 機材設定 機材 書き出し・読み込み・変換 打ち込みテクニック 打ち込み 基本編集 周波数 便利操作・作業効率化 作詞のメソッド 作業環境 低音処理 レコーディング リミッター・マキシマイザー リバーブ リハーモナイズ リズム楽器 リズム処理 リズム モニタリング ミックスが上手くなるTIPS ミキサー・ミキシング マルチ音源 マスタリング ポップス ボーカロイド ボーカル ボリューム処理(コンプレッサー) ベース ベル ヘッドホン ブレイクビーツ ブラス ファイル管理 ピアノ・Key ビンテージ ヒット曲の分析 パッド バージョン新機能解説 バンドサウンドを創るには バッキング ハード機器 ハードウェア操作 ドラム・打楽器 ドラム ドラゴンクエスト トリガー トランジェント ディレイ ディエッサー テンポ処理 テストタグネーム ソフトシンセ ストリングス ステレオイメージャー シンセレシピ シンセサイザー サンプリング サンプラー サウンド入出力 サウンド入出 コンプレッサー ゲーム音楽 ゲート グリッチ ギター ギタリストのためのAbleton Live キック カットアップ オートメーション オーディオ操作 オーディオ処理 オーディオインターフェイス エフェクト処理 エフェクト インストール/製品登録 イコライザー アナライザー いきものがかり Zynaptiq YouTube生配信 XLN Audio
トップページ > シンセサイザー レシピ(Vital) > メロディックテクノの定番サウンド「Hard Pluck Lead」レシピ #4 【無料シンセVitalで作る】
目次を見る
Sleepfreaks監修のDTM向けPC

メロディックテクノの定番サウンド「Hard Pluck Lead」レシピ #4 【無料シンセVitalで作る】

Hard Pluck Leadとは?鋭いアタック感が魅力のシンセサウンドの特徴

「Hard Pluck Lead」は、弦をはじくような鋭いアタックが特徴のリードサウンドです。
まずはサウンドを聴いてみましょう。

▼Hard Pluck Lead サウンドサンプル

音の立ち上がりが瞬間的で、シャープな音質が印象的ですね。
現代のテクノやEDMシーンでよく使われており、楽曲のメインメロディを担当しながらも、グルーヴ感を演出する万能なサウンドといえます。
それでは、作り方を見ていきましょう。

手順1 : オシレーター設定

まずオシレーター1と2の設定を行います。
両方ともデフォルトのノコギリ波をそのまま使用します。

サウンドの土台となるオシレーター1のPITCHを-12(1オクターブ下)に設定します。

オシレーター2はTuneをわずかに上げてサウンドに厚みを加えます。

次に、UNISONを下記のとおり設定します。

  • オシレーター1 : Unison Voicesを5ボイス、Unison Detuneを1%に設定
  • オシレーター2 : Unison Voicesを4ボイス、Unison Detuneを1%に設定

これにより、厚みが加わりながらも音の芯がしっかりと感じられるようになります。

手順2 : エンベロープによるボリュームとフィルター設定

プラック特有のアタック感を作るため、エンベロープ1で音量が減衰するよう調整します。

下記の内容で設定します。

  • ATTACK : 最速に設定
  • DECAY : 0.3秒程度に設定
  • SUSTAIN : 中間あたりに設定
  • RELEASE : 長めに設定

続いて、サンプラーをオンにし、「River」を選択して、サウンドにノイズ成分を加えます。

3つのオシレーターを「FILTER 1」に接続し、さらにアタック感を加えていきます。

FILTER 1をオンにし、フィルタータイプを24dBの好みのタイプに変更します。

「Resonance」は0%、「Cutoff」は70%程度に設定します。

このCutoffにエンベロープ2を割り当てます。

下記の内容で設定し、モジュレーションをかけます。

  • ATTACK : 最速に設定
  • DECAY : 0.3秒程度に設定
  • SUSTAIN : 0に設定
手順3 : マスターによるアタックコントロール

今回最大のポイントとなる、パーカッションのような鋭いアタックを加えます。

エンベロープ3を使用し、ホールドを0.001秒程度残し、他をすべて0に設定することで瞬間的なアタックを持つカーブを作ります。

これをサウンドの最終段、マスターボリュームに適用することで、パツパツとした独特なアタック感が作り出せます。

手順4 : エフェクトの適用

エフェクトでの仕上げでは、まず「Distortion」をオンにしてタイプを「Hard Clip」に設定します。

次に「Filter」をオンにして、タイプを「Phaser」に設定します。

MIXは半分程度、Cutoffを少し上げて中音域が強調されたシャープな印象に整えます。

「Compressor」もオンにして、2つのエフェクトの後ろに配置します。

MODEを「Single Band」に設定した後、MIXを半分程度に調整すれば適度なアタックと音圧が加わります。

最後に好みで「Delay」や「Reverb」を使い、楽曲になじませればサウンドの完成です。
ぜひ作り方をマスターして、メロディックテクノらしいプラックサウンドを楽曲に取り入れてみてください!

最後に、Hard Pluck Leadが使用されたおすすめ楽曲プレイリストを貼っておきますので、こちらも参考にしてください。

Hard Pluck Leadが聴けるお薦めプレイリスト