ピッチをコントロールして音色の作成する 1 シンセサイザー 初心者講座
シンセサイザーテクニック _ インパクトが大きいピッチのコントロール
今まで解説を行ってきた「エンベロープ」の復習を兼ね、
「音程(ピッチ)」に適用した音色作りを解説してみたいと思います。
音程は聴感上のインパクトが多きく、派手な効果音にもよく使用されます。
SEなどに使用される上昇音
ダンス/クラブ/トランスなどのエレクトロミュージックでよく耳にするのが、
以下のような上昇音です。
ここぞという時のアクセントや楽曲の盛り上がり部分に使う事ができます。
- 1_「RETROLOGUE」ではエンベロープが「ボリューム」と「フィルター」
この2種類しか選択できないため、「FILTER_ENV」を使用します。
ターゲットはもちろん「PITCH」 となります。
「DEPTH」では音程変化の幅を調整します。 - 2_ここでのポイントは「A(アタック)」でどの位の速度で上昇させていくのか?を決定します。
この時、「S(サスティーン)がMAXで上がりきった音程は戻ってきませんが、
値を減らせば減らすほど最初の音程に戻っていきます。 - 3_「FILTER_ENV」を使用している手前、フィルターの値も変化してしまい、音色が途中で変わります。
これを避ける場合は、「CUTOFF」をMAXに調整し、これ以上値を上がらなくします。
下降音を作る場合は??
上昇音とは逆に下降音を作成した場合も非常に簡単です。
↑「DEPTH」で値を「マイナス」に設定します。(中央が0)です。
このように「エンベロープ」では「+」「−」を利用し、
音の特性を作ることも頻繁に行います。