ピアノアレンジ 5_ コードに対する左手のアレンジのアプローチ
コードに対する左手のアレンジのアプローチ
今回は、左手のアプローチについて解説しております。
定番のアルペジオパターンの一つを紹介し、
そのコードトーンについて言及しております。
動画へのアクセス
- 11_ピアノアレンジ メロディの打ち込み
- 22_ピアノアレンジ 適正ベロシティ
- 33_ピアノアレンジ コード付け
- 44_ピアノアレンジ 音の長さとベロシティ 実践編
- 55_ピアノアレンジ コードに対する左手のアレンジのアプローチ
- 66_ピアノアレンジ 左手のアプローチ2/右手のアレンジ
コードについて
コード(和音)は、一般的には3音以上の音から作られるといわれています。
ここで、下記のようにシンプルな3和音をみてます。
①はCメジャーのコード、②はCマイナーのコードです。
①は明るい響き、②は暗い響きだと言われますが、
その響きの性格をきめているのが「コードの3度の音」であることがわかりますね。
完全1度(ルート)と、完全5度の音程の響きは、非常に協和しています。
このことから、左手のように低音域を担当するパートでは、
曲に安定感を感じられるようにするためにも、
そのコードの1度と5度を演奏することがよくあります。
このパターンは様々な曲の中で聞くことができます。
今回の動画で紹介している左手の演奏も、上記の内容を活かしたパターンの一つです。
実際にアルペジオのフレーズを作ってみましょう
実際にアルペジオ(分散和音)のフレーズを作ってみましょう。
動画ではコードの「1度、5度、1度、3度、5度」の順番に音を重ねています。
(例)Cメジャーのコードであれば、
1度がド、3度がミ、5度がソなので、
「1度、5度、1度、3度、5度」と重ねると、「ドソドミソ」となる。
このパターンは左手アレンジの一例ではありますが、
コードトーンそれぞれの性格、
特に3度が明るさ、暗さを決める音であるということを踏まえていろいろな楽譜をみてみると、
低音域のパートは、コードの1度や5度をよりどころにしているフレーズが多いことに気づくと思います。
(もちろん1度、5度のフレーズのみというわけではなく、例外もあります。)
しかし、明るいコードなのか、暗いコードなのか、
その小節をどのような響きで聞かせたいのかを伝えるには、
やはり3度の音が必須なんですね。
メロディーの音に3度の音を使ったり、
今回の左手のアルペジオのように3度の音が鳴るようにしておけば、
その小節がメジャーなのか、マイナーなのか、聞いている人にもしっかりと伝えることができます。
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