広告

Sleepfreaks
音程処理 音楽理論 音楽機材・ソフト紹介 音圧・音量 音像処理 空間処理 波形処理 歪み・サチュレーター 機材設定 機材 書き出し・読み込み・変換 打ち込みテクニック 打ち込み 基本編集 周波数 便利操作・作業効率化 作詞のメソッド 作業環境 低音処理 レコーディング リミッター・マキシマイザー リバーブ リハーモナイズ リズム楽器 リズム処理 リズム モニタリング ミックスが上手くなるTIPS ミキサー・ミキシング マルチ音源 マスタリング ポップス ボーカロイド ボーカル ボリューム処理(コンプレッサー) ベース ベル ヘッドホン ブレイクビーツ ブラス ファイル管理 ピアノ・Key ビンテージ ヒット曲の分析 パッド バージョン新機能解説 バンドサウンドを創るには バッキング ハード機器 ハードウェア操作 ドラム・打楽器 ドラム ドラゴンクエスト トリガー トランジェント ディレイ ディエッサー テンポ処理 テストタグネーム ソフトシンセ ストリングス ステレオイメージャー シンセレシピ シンセサイザー サンプリング サンプラー サウンド入出力 サウンド入出 コンプレッサー ゲーム音楽 ゲート グリッチ ギター ギタリストのためのAbleton Live キック カットアップ オートメーション オーディオ操作 オーディオ処理 オーディオインターフェイス エフェクト処理 エフェクト インストール/製品登録 イコライザー アナライザー いきものがかり Zynaptiq YouTube生配信 XLN Audio
トップページ > 音楽理論 初級編 > 42. sus系コード③ sus2(サスツー)
目次を見る
Sleepfreaks監修のDTM向けPC

sus系コード③ sus2(サスツー)/音楽理論講座

サスツーコードの概要

今回は、比較的新しいコード、「sus2(サスツー)」について学んでいきましょう。
以前は見かけることはなかったようですが、近年ではWebサイトや書籍でも一般的に掲載されています。
DAW上でも見かけますね。

sus2_daw-1

本項を理解するためには、sus4、7sus4、omitに関する知識が不可欠となりますので、未読の方は下記をご参照ください。

サスツーの響き

まずは、サスツーのサウンドを確認してみましょう。
コードの構成音を順に鳴らした後に、コードが鳴ります。

  • Csus2

先にお伝えしておくと、sus2はsus4と同様に、3rdの音(m3rd、M3rd)がないのが特徴です。
明るい・暗いとは分けられず、クールな響きに感じます。
他のトライアドのコードと交互に聴いて比べてみましょう。

  • C→Csus2→Cm→Csus2


サスツーの表記

サスツーの表記にはほとんど種類がありませんが、少し特殊な表記法も存在します。

sus2

一般的には以下のように表記されます。

  • Cサスツー= Csus2
  • Eサスツー= Esus2

※Cadd9(omit3)に関しては後ほど説明します。

サスツーの成り立ち

また、「2」という数字が出てきましたね。
add9の回で使用したCメジャースケールの図を用いて、sus2の「2」に注目してみましょう。

Cメジャースケールの場合、2番目は「D」です。
既にお気付きの方もいらっしゃると思いますが、サスツーコードにはこの「2」の音が含まれます。
譜面とピアノロールで確認してみましょう。

csus2_score

他のトライアドのコードとあわせて、構成を確認してみましょう。

Csus2は、Cadd9のM3rdをオミットしたと捉えることもできます。
ただ、sus2の方が表記として短いため、使用されるようになったと思われます。

サスツーを使ってみる

サスツーの代表的な使われ方を見てみましょう。

  • Fsus2→F→Csus4 →C

曖昧な感じからメジャーへの落ち着きが感じられますね。

  • Csus4→C→Csus2→C

このように同じルートで、sus2とsus4を交互に使用するなどして動きを出す手法もよく見かけます。

次はメジャーやマイナーをsus2に変えてみた例を聴いてみましょう。

  • 変更前 Am→G→F

  • 変更後 Asus2→Gsus2→Fsus2

明るいとも暗いともいえない、クールな印象になりました。

以上のように、さまざまな使い方ができそうですね。
使用されている曲を見つけたら、前後のコードも含めて分析してみてください。

ギターにおけるsus2コードの考え方

csus2_guitar

上記は、ギターでよく知られるCadd9の押さえ方(ボイシング)ですが、実はこれはCsus2で、M3rdが含まれている押さえ方が、Cadd9じゃないの?などと言われることがあります。

cadd9_guitar

M3rdがあるかどうかの違いですね。
他の楽器がM3rdを演奏していることでadd9が成立していたり、アレンジ上問題なければどちらでも構いませんが、ギター単体で明るさを強調したい、あるいは逆に抑えたい場合には、意識的に使い分けた方が良いでしょう。

ドミナントセブンス・サスツーについて

「ドミナントセブンス・サスツー(7sus2)」は、他のコードと解釈できるため、見かけることは少ないです。
ただ、前後のコードとの関係性を明確にするために、7sus2という表記が使用されるケースもあるようです。
もし見かけた場合は、以下のような構成になります。

次回は、add11(アドイレブンス)コードについて学んでいきます。