ドラゴンクエスト「おおぞらをとぶ」3. コード進行について
楽曲のコード進行
今回は、いよいよ「おおぞらをとぶ」のコード進行をみていきましょう。
名曲と呼ばれる楽曲を詳しく調べてみると、様々なエッセンスが隠れており、
この作品の冒頭4小節という短いフレーズの中にも、参考となる要素が沢山詰まっています。
解説対象楽曲
解説動画
1. 楽曲の構成について
2. キー(調性)について
3. コード進行について(当記事となります)
4. ベースラインに着目する
5. 裏コードについて
6. ベースライン・クリシェ
7. ペダルポイント
8. ピカルディ終止
和音(コード)を把握する
メロディーと分散和音による伴奏だけのシンプルな構成で
分散和音(アルペジオ)の、ひとかたまりが、和音の各構成音になっています。
和音の変わるタイミングをつかんでおきましょう。
ここでは、2拍ずつ(1小節に2つ)で和音が変化していきます。
分散和音(アルペジオ)を、通常の和音に還元してみます。
アルペジオの解説動画
コードネームを把握する
和音の重複した音を省略すると、構成音の見通しがよくなります。
それぞれの和音の重なり方が、音階の1段飛ばし(ド・ミ・ソのように)になるように、
オクターブを変更したりして把握していくとよいでしょう。
コードネームの表記にすると、このようになっていることがわかります
2つめのEm/Gと、B♭7(9)あたりが、曲の隠し味(スパイス)になっていそうですね。
次回は、このあたりをより詳しく解説していきます。
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記事の担当 侘美 秀俊/Hidetoshi Takumi
武蔵野音楽大学卒業、映画/ドラマのサウンドトラック制作を中心に、数多くの音楽書を執筆。
オーケストレーションや、管弦楽器のアンサンブル作品も多い。初心者にやさしい「リズム早見表」がSNSで話題に。
北海道作曲家協会 理事/日本作曲家協議会 会員/大阪音楽大学ミュージッククリエーション専攻 特任准教授。
近年では、テレビ東京系列ドラマ「捨ててよ、安達さん。」「シジュウカラ」の音楽を担当するなど多方面で活躍中。
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