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MS処理で音圧、音の広がりをアップさせる ProTools の使い方

ProTools MS処理方法

MS処理

「MIX、マスタリング」カテゴリー「M/S処理で音圧と広がりをアップ」からの続きになります。
少し手順が複雑になりますが、順を追って説明していきますので、安心してください。

まずは効果を確認してみてください。

「MS処理前」

「MS処理後」

2mix

まずは「MS処理」を行いたい作品(2MIX)をProtoolsへ読み込みます。
ここでの名前は「元」とします。

マルチモノ

上メニュー→「ファイル」→「バウンス」でバウンス画面を開きます。

表示されるウィンドウの赤囲み通り「マルチモノ」にして書き出します。
2MIXの左、右が分かれて書き出されます。

モノ合計済

次に2MIXを「モノ合計済」で書き出します。
2MIXがモノラルで書き出されます。

ファイル

上記で書き出したファイルです。
全部で3つのファイルができます。

これらをProtoolsプロジェクトへ追加します。

オーディオ追加

このようになります。一番上は元々の2MIXです。

右チャンネル

上記、「マルチモノ」で書き出した「L」「R」の
「R」トラックを選び、「インバート」で反転させます。

するとこの様なサウンドになります。センターが抜けた状態です。
※「L」「R」トラックをソロにしてください

これを後ほど「L」として使用します。

この状態のまま再度、バウンスを行います。
※「L」「R」トラックをソロにしてください

モノ合計済

ここは「モノ合計済」で書き出します。
トラック名は「Lのみ」とつけます。

トラック削除

上記で書き出した「Lのみ」トラックを再度Protoolsセッションへ入れます。
そして、マルチモノ「L」「R」はもう必要ありません。
削除しておきましょう。

「Lのみ」トラックを複製し、「Rのみ」トラックを作成

追加した「Lのみ」トラックを複製し、「Rのみ」トラックを作成します。
まず「Lのみ」トラックを選択し、右クリックから「複製」を選択でOKです。

Rのみインバート

複製したトラックに「Rのみ」と名前をつけ、クリップをインバートします。
これで「L」「R」抽出が完了しました。

パンを振る

最初に書き出した「モノ合計済」を加え、「L」「R」をパンで振り聴いてみると。

元々の「2MIX」と同じサウンドです。
ということは「L」「R」「センター」が3つのトラックに分離したということです。

エフェクトや調整

「L」「R」にリミッター、マキシマイザーを適用することで、
センターには影響を与えずLRのみの音圧が調整できます。

※3トラックには同じプラグインを適用してください。
プラグインの遅延が影響し、相互関係が崩れる可能性があります
 

いかがでしょうか?

少し手順が複雑ですが、行うだけの効果は得られます。
是非、実践しみてください。

MS処理を簡単に行えるプラグイン

上記のMS処理方法は少し敷居が高い、、、
そのような方にお勧めしたいMS処理を簡単に行えるプラグインです。

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