リバーブ成分のPANをコントロールする Cubase 使い方
空間をコントロールしクオリティを上げる
リバーブは楽曲の空間を表現するエフェクターで、
楽曲クオリティを上げるためにはとても重要なものです。
複数のトラックで1つのリバーブを共有する王道テクニック「センド&リターン」をご紹介しました。
今回はこれを応用した空間テクニックをご紹介します。
通常、「センド&リターン」を使用した残響(リバーブ成分)は中央から鳴ります
例えばギタートラックのPANを完全に右に振り切った場合でも、
ギターの残響は中央から鳴るのです。
これにより
- 音像がぼやける
- リバーブ感が中央で飽和する
などの問題がでてきてしまいます。
これらの問題を解決するのが
「リバーブ成分のPAN設定」 です。
Cubase リバーブ成分のPANをコントロールする方法
解説は5:20秒〜となります。
- Cubase7以上
- Cubase6以下
↑ リバーブをコントロールしたいトラックの「eボタン」を押します。
↑ センドルーティングが現れます。
「センド」→「パン」を選択し、リバーブ成分の定位をドラッグで調整します。
サウンドを確認してみましょう。
元ギタートラックは完全に左に振っています。
- PAN設定前(リバーブのPANがセンター)
- PAN設定後(リバーブのPANは元トラックと同じ左)
かなりすっきりとした印象になります。
簡単かつ楽曲の空間をまとめるのに非常に有効です。
是非試してください。
↑ リバーブをコントロールしたいトラックの「eボタン」を押します。
↑ 開いた画面のEQ以外の箇所を右クリックします。
↑ メニューから「センドルーティング」を開きます。
↑ センドルーティングが現れます。
この部分をドラッグしリバーブのPANを設定します。
サウンドを確認してみましょう。
元ギタートラックは完全に左に振っています。
- PAN設定前(リバーブのPANがセンター)
- PAN設定後(リバーブのPANは元トラックと同じ左)
かなりすっきりとした印象になります。
簡単かつ楽曲の空間をまとめるのに非常に有効です。
是非試してください。
- Cubase7以上
- Cubase6以下
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