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Traktor Deckの種類 (Track Deck / Remix Deck / Stem Deck) DJ Traktor 使い方

Deckについて

Traktorにおいては音源を再生する為のDeckとして、
“Track Deck” “Remix Deck” “Stem Deck”の3種類が用意されています。

*Deckの切替はDeckのアルファベット(A〜D)の場所でマウスをクリックすることにより選択できます。

Deck


Track Deck

最も使用する頻度が多いDeckで、一般的に楽曲をプレイするCDJや
レコードプレイヤー(ターンテーブル)と同様と考えてください。

楽曲全体の波形が表示され、展開を把握しやすい画面となっています。
主な機能は以下の通りです。

Track_Deck

  • 1 シンク&マスター:他Deckとテンポ、タイミングを合わせるために使用します。
  • 2 テンポベンド:楽曲を少しだけ進めたり、遅らせたりして微妙なテンポのズレを調整します。
  • 4 PLAY/STOP、CUE、CUP:再生スイッチ関連です。
      CUE:キューポイントから押している間再生
     CUP:キューポイントから再生
  • 5 ループコントロール:1で1拍をループします。(4/4の楽曲では32で8小節です)

Remix Deck

ループやワンショットサンプルを再生し、ライブリミックスを構築したり、
Track Deckで再生中の楽曲に音をミックスするといった事が行えるDeckです。

Track Deckと共通の機能の他に、以下のような機能が備わっています。

Remix_Deck

  • 1 サンプルスロット:縦に4つ並んだサンプルセルのいずれかを再生可能で4スロット表示されます。
  • 2 サンプルセル:ループやワンショットサンプルが格納されているセル
  • 3 サンプルセルのプレイコントロール部:セルの再生方法を選択ワンショット、ループ、逆再生など
  • 4 ボリューム:スロットの音量コントロール
  • 5 フィルタ:スロットのフィルタコントロール(上側でハイパス、下側でローパス)
  • 6 ページセレクタ:4スロットX4サンプルセルのページを4ページから選択する

Remix Deckを使用する際は、KONTROL F1(画像:NI社HPより引用)などを準備して
フィジカルに操作することを強くお勧めします。

Kontrol_F1

URL: http://www.native-instruments.com/jp/products/traktor/dj-controllers/traktor-kontrol-f1/

Stem Deck

Version2.9から搭載されたSTEMSフォーマットに対応したDeckです。

一見は、Track Deckと全く同じですが、
STEMSの楽曲ファイルは拡張子がmp4(コンテナ)のファイルが用いられており、
中身はは4つのステムトラック(ビート、ベース、シンセ、アカペラ等)に分けられています。

各機能はTrack Deckと同様です。

Stem_Deck

現状(Ver.2.9)、コンピュター上に各ステムを表示することはできませんが、
TRAKTOR Kontrol D2/S8/S5上には、各ステムの波形を表示することができます。
各ステムが可視化されることにより、より直感的な音量・フィルタ等の操作が可能となります。
(一般的なMIDIコントローラに、操作パラメータを割り当てることも可能です)

StemViewonDisplay

STEMSフォーマットは様々なオンラインサイトで販売されています。

ご自身で制作した楽曲を、NI社の提供する下記のソフトを使用して、
STEMS用のフォーマットに書き出すことも可能です。

STEMクリエーター
http://www.stems-music.com/ja/stem-creator-tool-jp/

ご興味を持たれた方は、ぜひ試してみてください。


記事の担当 田澤 伸浩/Nobuhiro Tazawa

Sleepfreaks DTM講師 田澤 伸浩
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