アイナ・ジ・エンドの「革命道中」などで使用されている「SlapBass」音色レシピ #6 【無料シンセVitalの使い方】
アイナ・ジ・エンドの「「革命道中」風ベースとは?強力なアタック感が特徴
今回はアイナ・ジ・エンドの「革命道中」で使用されている特徴的なベースサウンド、「SlapBass」のレシピをお届けします。
ベース音源でありながら、主役としての存在感を持つこの音色は、強力なアタック感が特徴です。
 ポップスやEDM、ボカロ楽曲においても幅広く活用されています。
今回紹介する手順の完成形の図解は下記のとおりです。
手順1:基本設定
まずはモノフォニックのベース音源なので、事前にVOICES(同時発音数)を1に設定します。
滑らかな繋がりにしたいので、ALWAYS GLIDEをONにし、GLIDEを少し上げておきましょう。
手順2:OSCとFM設定
次に、OSC(オシレーター)の設定を行います。
OSC1のTransposeを-12に設定して、1オクターブ下げます。
波形はBrown Noiseに変更します。
 ノイズに似た質感とベースの太さを表現するのに適した波形です。
厚みを出すためにUNISONを下記の内容で設定します。
- Unison Voices : 5v
 - Unison Detune : 5%
 
次にOSC2を立ち上げ、波形をBasic Shapesに設定します。
その後、Saw波形に変更します。
こちらもTransposeを-12に設定します。
ここではFM変調を使うので、OSC2をOSC1のFMに割り当てます。
Wave Morphノブは0%まで一旦下げておきます。
FMのコントロール(ENV)
ENV1を下記のとおり設定します。
- SUSTAIN : 0.000に設定
 - DECAY : やや短めに設定
 
設定が完了したら、ENV1をOSC2のFMに割り当てます。
 こうすることで動きのあるFMサウンドが生まれます。
これでオシレーターの基本構造が完成しました。
手順3:フィルターのカットオフ設定
次にEFFECTSに移行し、Filterをオンにします。
TypeをDirty24dBに設定します。
Resonanceは0にし、一旦Cutoffを下げます。
ここにENV1を約80%ほど割り当てます。
これにより、音にダイナミックな動きが加わります。
手順4:エフェクトの適用
エフェクトの追加に進み、Distortionをオンにします。
TypeをSine Foldに設定します。
DRIVEを上げて歪みを加えることで存在感を与えます。
Chorusをオンにし、MIXを5%と少なめに設定し、わずかに広がりを追加します。
さらにCompressorをオンにし、全体をまとめたいので一番下に移動します。
CompressorのATTACKとRELEASEを80%程度に設定します。
手順5:ピッチのコントロール(ENV)
次にスラップベース特有の力強いアタック感を加えるために、ENV2を下記のとおり設定します。
- SUSTAIN : 0.000に設定
 - DECAY : 約0.03秒の短めに設定
 
設定が完了したら、OSC1と2のPitchに割り当てます。
さらにSMP(ノイズオシレーター)をオンにし、SMPのLEVELにもENV2を割り当てます。
 これにより、アタック感がより強調されます。
その後、割り当てた全てを最大まで適用しておきましょう。
最後に好みに応じてReverbを追加したら、力強いアタック感と存在感のある低域を兼ね備えた、迫力のあるSlapBassサウンドが完成です。
 ぜひ、ご自身の楽曲に取り入れてみてください。
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