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誰でも手軽にギタートラックを作れるWebサービス「Session Loops」

好きなコード進行でギターループを作成できる画期的ツール

DTMで最も制作が難しいと言われているギタートラック。
打ち込みで生々しいニュアンスを再現することが難しく、ループサンプルでは楽曲にマッチしたものがなかなか見つからない。
結局どうしたら良いかわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか?

ここでご紹介する「Session Loops」はこのような問題をクリアし、簡単かつ手軽にギタートラックを作ることができるWebサービスです。
早速、製品についての解説へ入っていきます。

Session Loops 動画

Session Loopsの使い方

Browseページにはジャンル/スタイルが異なるパックが複数用意されており、それぞれで異なる演奏パターンが収録されています。

選択するとパックに含まれる全ループが表示され、そのまま使用する場合はダウンロードを行います。

ループの演奏内容を好みに合わせてカスタマイズできる点がサービスの特徴ですが、その場合は【New Loop】をクリックして編集画面を表示させます。

作成したループの小節数/キー/BPMを指定し、

コードバッキングのパターンが含まれる【Grooves】や、単音/和音のパターンが含まれる【Riffs & Licks】から使用するフレーズを探します。

パターンを左のタイムライン上へドラッグしてパターンの原型を作ります。

もちろん複数のパターンを組み合わせることもできますし、フレーズの一部をトリミングして使用することもできます。

サウンドを確認する場合は、左上の再生ボタンを押します。

コードを変更させる

演奏させたいパターンが決定したあとは、コード進行の変更を行います。

変更したいコードを選択し、下段の【Chord】をクリックするとコードリストが表示されます。
この中から自由に選択・変更ができます。

【Register】はコードのポジションが変更可能なため、好みに合わせ音高を変えることができる点も便利です。

パターンによっては【Fill】が表示されるものがあり、これを選択することでフィル追加できます。

コード進行のパターンを使用する

作成したいパターンのコード進行が決まっていない場合は【Progression】からコード進行のリストを表示させることができます。
これを選択することで内容を作成中のパターンへ一括で反映させることができます。

コード進行を選択した段階ですぐにサウンドで確認できるため、コード記号が分からない方も音を聴いて使用することができます。

カスタムパターン作成時のポイント

元ループからテンポやピッチを大きく変えた場合サウンドが不自然に加工されたニュアンスが出る場合があります。
カスタムパターンを作成する際は意図したサウンドで出力されるかをしっかりと確認してください。

価格について

月額/年額制のサブスクリプション契約が用意されており、各プランでの機能に差はなく、サンプルをダウンロードできる量に違いがあります。

  • Essential:月額5.99ドル 1ヶ月で75ループまで
  • Artist:月額9.99ドル 1ヶ月で200ループまで
  • Studio:年額59.99ドル 1年間で1200ループまで

またサブスクリプションに登録することで、同社が提供するAIを使用したドラムサンプル生成プラグイン【DrumNet】が使用できる点も魅力的です。


いかがでしたでしょうか。
現時点ではまだ生成できるジャンルの幅が広くないことや、サウンドの自由度にも制限はありますが、ここから進化していくと音楽制作のハードルを下げてくれる画期的なツールと感じました。

ユーザー登録を行えば、サブスクリプション契約を行わなくともカスタムループの作成は可能ですので、興味のある方は是非一度使用してみてください。
Session Loops