VHS Audio Degradation Suite の使い方 Reaktor 6
VHSの質感がシミュレートされたReaktorエフェクト
Native Instruments Reaktor 6 ユーザーに向けて、非常に面白く実用的なエフェクト「VHS Audio Degradation Suite」が無償配布されています。
見た目通り、VHSの質感を得ることができます。
トラックに対して温かみのある歪みや、テープコンプレッションを加えることはもちろん。
テープの回転速度による音程変化をコントロールすることも可能です。
サウンドの角が良い感じで落ちるため、楽曲にトラックが馴染まない、、、
という場合にも活躍しそうです。
アタックを抑えて、サウンドの余韻が強調されるサチュレーション効果は、音圧の向上にも貢献してくれます。
ダウンロードとインストール
まずは製品のダウンロードを行います。
下記ページへアクセスします。
製品ダウンロードURL : https://www.native-instruments.com/en/reaktor-community/reaktor-user-library/entry/show/11003/
「DOWNLOAD」をクリックするだけです。(要ログイン)
ダウンロードしたファイルをReaktor6で読み込みます。
Reaktor6 の「Files」から製品がある場所へアクセスして読み込む。
もしくは、
環境設定の「Directories」→「User」に記載されているフォルダへ製品(VHS.ens)を入れることで、
「Player」のユーザー項目に表示されます。
後はエフェクトを右のラックへドラッグ&ドロップして立ち上げます。
VHS Audio Degradation Suiteの使用方法
それでは各項目を確認していきましょう。
ノイズ
VHSを再生した時に発生するノイズを加えることができます。
Hum/Hiss/Crackle/Noiseのボリュームを上げてノイズボリュームを調整します。
サウンドが細く弱々しいトラックにノイズを混ぜてサウンドを強化するというテクニックにも使用できます。
デフォルトではHum1のノイズがオンになった状態ですので、必要がない場合はボリュームを下げてください。
Pre/Postはノイズを加えるルーティングのことです。
- Pre : 下で設定したパラメーター結果がノイズにも反映されます
- Post : 下で設定したパラメーター結果がノイズには反映されず出力されます
Pre/Postの解説
サウンドエディット
この中央部分からテープ効果の音質を調整します。
低域/高域カットやサウンドに歪みを加えます。
テープの再生速度に揺らぎを与えたり、その再生速度に伴う音程変化を加えます。
右部分から「歪み」「コーラスのOn/Off」「モノ/ステレオ」を切り替えることができます。
エディットパネルからコーラスパラメーターの調整を行います。
Width値を高くしていくことで、サウンドに広がりを与えることもできます。
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