Native Instruments REPLIKA XT 2 使い方 ディレイとエフェクトセクション
細かなディレイ設定とエフェクトを使いこなす
前項に続き、Native Instruments社の「REPLIKA XT」を解説していきます。
今回はディレイの核となるやまびこ成分の設定と、エフェクト機能を解説していきます。
特に、Dualモードによる複雑なタイム設定や、モジュユレーションのタイプを細かく設定できる
ところなどが特徴的です。
また、ここでの知識は当製品に関わらず、他のディレイにも応用できるので、
ぜひ把握しておいて下さい。
REPLIKA XT 解説動画
1_主要パラメーターの概要とコントロール
2_ディレイとエフェクトセクション ※現在の記事となります
3_アドバンスセクション
Delay Timeの設定方法とDualモード
ディレイの基本設定
まずは、中央パネルの基本設定をおさらいしておきましょう。
- Mix : 元音とディレイ成分のバランスを調整します。
Mixを100%にすることで、ディレイ成分のみをプレビュー可能です。 - Delay Time : やまびこが返ってくる間隔をダイアルで指定します。
通常はテンポに同期された状態で使用します(次に詳述します)。 - Feedback : ディレイのフィードバック(繰り返し)ごとの減衰率を設定します。
結果としてやまびこの回数が増減します。0%で1回。100%で永遠に繰り返します。
さらに100%以上で、やまびこが元音よりも大きくなる効果を作り出すこともできます。
Delay Timeの詳細メニュー
DelayTimeの上に設置されているメニューをクリックすると、
やまびこが返ってくる間隔の単位を細かく設定できます。
- STRAIGHT : ダイアルで指定した音符の長さ通りの間隔となります。
- DOTTED : 指定した音符の付点(1.5倍)の長さとなります。
- TRIPLETS : 指定した音符の三連符(1/3)の長さとなります。
- ms : 1000分の1秒単位の絶対時間で長さを指定できます。
Dualモード
Delayモードを「Dual」に切り替えることで、
2つのディレイタイムを組み合わせて設定することができます。
これにより、複雑な残響を表現することができるほか、
アドバンスセッティングと組み合わせることで、より緻密なディレイコントロールが可能となります。
※アドバンスセッティングについては、次回詳しく取り上げます。
自由度の高いエフェクト
右セクションでは、ディレイ成分に対してエフェクトを適用することができます。
モジュレーション系のエフェクトが付いているディレイ製品は多いですが、
コーラスやフェイザー、フィルターなど細かく選択・設定できる点がREPLIKAの特徴といえるでしょう。
それぞれキャラクターを持っていますので、ぜひ音を出しながら確認してみてください。
各エフェクトの基礎知識については、以下に挙げる関連動画や記事をご覧ください。