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26種類の高品位エフェクトをバンドルした Arturia FX Collection 3 リリース!

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Arturiaはエフェクトも強い!FX Collection 3とは?



Arturiaといえばシンセのイメージが強いですが、長年培われたモデリング技術を駆使した高品位エフェクトも発売しています。
実際使ってみると、有名どころの名機はしっかり押さえられていますし、クオリティが高いのにリーズナブルな価格で、もっと注目されてもおかしくない製品ばかりです。

そのArturia製エフェクトをバンドルした「FX Collection」がアップデートされ、3となりました。

FX Collection 3に含まれる製品(26種類)

Bus Force:名機を組み合わせたオリジナルチャンネルストリップ
Comp DIODE-609:Neve 33609 Diode Compressor Limiter
EQ SITRAL-295:Siemens Sitral Console
Chorus DIMENSION D:Roland Dimension D
Phaser BI-TRON:MU-TRON BI PHASE
Flanger BL-20:Bel BF-20
Chorus JUN-6:Roland JUNO-6搭載コーラス
Comp VCA-65:dbx 165A
Comp TUBE-STA:Gates STA-Level (RETRO Instruments Sta-Level)
Comp FET-76:Urei 1176
Delay TAPE-201:Roland RE-201
Delay BRIGADE:Electro-Harmonix Memory Man
Delay ETERNITY:オリジナルディレイ
Rev PLATE-140:EMT 140
Rev SPRING-636:Grampian 636
Rev INTENSITY:オリジナルリバーブ
Pre 1973:Neveプリアンプ
Pre TridA:Tridentプリアンプ
Pre V76:Telefunkenプリアンプ
Filter MINI:Minimoogフィルター
Filter M12:Oberheim Matrix-12フィルター
Filter SEM:Oberheim SEMフィルター

★新規追加★
Dist Tube-Culture:Thermionic Culture Vulture
Dist OPAMP-21:TECH21 SansAmp
Tape MELLO-FI:Mellotronにインスパイアされたテープエフェクト
Efx FRAGMENTS:オリジナルグラニュラーエフェクト

名前を見るだけでもワクワクする製品ばかりですが、今回は特に新規追加された4製品にフォーカスしてレビューしたいと思います。

イントロセール開催中

Arturia FX Collection 3は、発売を記念して2022年7月7日(木)までイントロセール実施中です。
価格は39,600円で、おそらく通常時の25%程度安くなっていると思われます。
数量限定との記述もありますので、ご購入はお早めに!

新規追加エフェクト

Dist Tube-Culture

Thermionic Cultures社の真空管プロセッサーUltra Vultureをモデリングした、歪み系のエフェクターです。
デジタルミックスにおける歪みのコントロールは近年さらに重要性を増しており、「歪みを制する者はミックスを制す」と言っても過言ではありません。Dist Tube-Cultureは4つのファンクションで微細なサチュレーションから激しい歪みまで対応し、ミックスバスへの倍音付加やダーティーなサウンドメイクなど幅広い用途に使用できます。

似た製品として、UADのCulture Vultureを使用したことがありますが、負けず劣らず心地よい歪みで、利便性も非常に高いですね。Advancedモードでは、ステレオモードやインプットフィルター、ゲート/コンプ、アウトプットEQが備わっていて、これだけでサウンドメイクが完結できそうです。

Dist OPAMP-21

楽器奏者に特に有名なエフェクター、Tech21社のSansAmpをモデリングした歪み系エフェクト。Tube-Cultureとは違い、ソリッドステート系のディストーションユニットです。
コンパクトエフェクターらしく、5つのシンプルなツマミで直感的サウンドメイクできる上に、MODERN〜BASSまでの4つのモード切り替えにより、目的の音に素早くたどり着くことが可能です。

さらに特筆すべきなのが、8つのキャラクタースイッチ。歪みの周波数特性だけでなく、歪み除去やマイクシミュレートなど面白いものもあり、とにかくいじるのが楽しいです。もちろんサウンドはしっかり実用的なクオリティで、実機を彷彿とさせますね。AdvancedモードのパラメトリックEQも便利です。

Tape MELLO-FI

テープによる元祖サンプラーMellotronにインスパイアされたエフェクター。サウンドにビンテージな温かみやローファイ感を加えてくれます。つまりどんな楽器も「Mellotron風」に出来てしまうという面白いコンセプトの製品です。
色物系かと思いきや、一聴するや非常に印象的かつ使えるサウンドとわかり、すぐに創造的なインスピレーションを与えてくれました。この音で色んな曲を作りたいと思わせてくれます。

歪み・トーン・ノイズなど自由度の高いコントロールで様々なバリエーションを作れますし、テープの劣化も再現してくれます。また、テープストップ効果もボタンひとつで出来るので、プレイにちょっと癖をつけたい時に便利です。
サウンドメイクだけでなく、作曲やアレンジの幅を広げてくれるエフェクターと言えます。

Efx FRAGMENTS

グラニュラーシンセシスをエフェクターとして様々なサウンドに適用できるようにした製品。
グリッチのようなトリッキーな効果はもちろんのこと、濃密かつ広大な空間系エフェクト、独創的でカオティックなサウンドなど、とにかくインパクトのあるサウンドを作りたい時に重宝します。

なんちゃって的なものではなくかなり本格的な仕様で、グラニュラーの特性やその動き、シーケンス、内蔵FX等数多くのパラメーターを調整できるため、既存のシンセではできないオリジナリティあふれるサウンドメイクも出来そうです。
その分やや難易度が高いエフェクターとも言えますが、とりあえずプリセットを選んでいるだけでも思いも寄らないサウンドに出会えますね。実にArturiaらしい製品です。


以上、FX Collection 3の発売を記念して、新たに追加されたエフェクトをレビューしてみました。
なお今回のアップデートでは、ここに挙げた内容の他にも、オーバーサンプリングの切り替え、A/B比較、GUIの見直しなど様々なブラッシュアップが図られています。

筆者も仕事柄様々なメーカーの製品を触ってきましたが、Arturiaのエフェクトは予想以上の出来の良さで、サウンドのクオリティもちろんのこと、ユーザーの利便性やクリエイティビティへの配慮が隅々に行き届いていると感じました。
ノーマークだった方は、ぜひこの機会に試してみてください。