アルペジエーター機能を使用する KORG Gadgetの使い方
伸ばしているコードから自動的にフレーズを作成
アルペジオはギターやピアノなどにも使用される奏法で、和音を分散して演奏すること表します。
この奏法はシンセサイザーにも非常にマッチし、多くのシンセサイザーにアルペジエーター機能が備わっています。
KORG Gadgetの音源にもアルペジエーターが備わっており、和音から様々なバリエーションのフレーズを生み出すことができます。
それではアルペジエーターの使い方を確認していきましょう。
まずアルペジエーター用にGadgetを立ち上げます。
ここでは「Lead」カテゴリーに属している「LEX INGTON」を選択しました。
ここでは、音色をプリセットは「05 : Stab Lead」にしています。
アルペジエーターを開くには、「SCALE」をクリックします。
「ARP」タブを選択し「Run」を点灯させます。
この段階で、MIDIキーボードで演奏した和音がアルペジオで演奏されます。
その下部分からはアルペジオフレーズの詳細を指定していきます。
- Type(黄) : アルペジオ音程の動きを指定します。
「UP」で低音から高音に向かって上がっていくフレーズ。「Down」はその逆となります。
「Alt」は上がって下がってのワンセット。「Random」は毎回演奏される音程が異なります。
「Trigger」のみ少し特殊で伸ばしで演奏された和音リズムにリズムをつけてバッキングを作ります。 - Gate Type(緑) : アルペジオフレーズの種類を指定します。様々なフレーズが用意されていますので、実際に和音を演奏しながら確認してみてください。
- Gate Time(青) : 演奏されるノートの長さを指定します。左に向かうほど短く、逆に右へ向かうほどノートが長く演奏されます。ノリがかなり変わりますので、最適値を探してみてください。
- Octave Range(黒) : 演奏された和音を基準として、どの範囲(音程)までアルペジオを展開するか?ということを指定します。数が多いほど音程の動きが大きくなるため、派手な印象となります。
これらを組み合わせてフレーズを作成していきます。
ここでは各項目をこのように指定してみました。
次にこのアルペジオフレーズを記録していきましょう。
方法は非常に簡単です。
演奏したい和音を押さえながらリアルタイムレコーディングを行うだけです。
ここでは2小節のフレーズにして「A C E G」の「Am7」を弾いています。
アルペジオの演奏が正確なタイミングでレコーディングされるため、「オートクオンタイズ」を適用しておくことをお勧めします。
サウンドはこのような形です。
定番のアルペジオ演奏がしっかりとレコーディングされていますね!