センドリターンでエフェクトを共有する Cubasisの使い方 iOS
1つのエフェクトを複数トラックで共有する
エフェクトを適用するの項目では、トラックに対するエフェクト適用方法を解説しました。
このエフェクトを応用したテクニックとして「センドリターン」があります。
エフェクト専用のトラックを準備し、複数のトラックで共有するテクニックです。
主にリバーブやディレイなどの空間エフェクトを適用する場合に使用します。
センドリターンの解説
センドリターンを使用するメリット
- 1つのエフェクトを複数のトラックで共有できるためCPUの節約になる
- 同じエフェクトを使うことで、楽曲に統一感がでる
- エフェクトのON/OFFが容易に行える(1つのリバーブ等をミュートするだけで済む)
などメリットが多いため、
ミキシング時には是非取り入れていきたいテクニックです。
センドリターンの適用方法
トラックを選択し、「Send Effects」をタップします。
3つのエフェクトスロットが表示されていますので、ここに任意のエフェクトを立ち上げます。
ここではReverbを適用しました。
下のスライダーを上げるほど、エフェクトの効果が強くなります。
なお、エフェクト側の「MIX」は100%設定するのが基本となります。
これはエフェクトサウンドに元音が混じってしまうのを避けるための配慮です。
複数トラックへの適用
この方法でエフェクトを立ち上げると、
他のトラックの「Send Effects」にも同じエフェクトが表示されます。
1つのエフェクトを複数のトラックで共有できる状態になっているということです。
後は、電源を入れ各トラックごとにエフェクトの量を設定していきます。
複数のセンドエフェクトの併用
このように複数のエフェクトへ同時にセンドすることも可能です。
リバーブとディレイの組み合わせは王道ですので、是非、トライしてみてください。
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