打ち込みのための準備|GarageBand iOSの使い方 Ver.2.3 以降
さて今回からはいよいよ制作に入っていきます。いきなりギターの打ち込みを始めてもいいのですが、その前に押さえておくべきポイント・設定がありますのでそちらからご説明いたします。
作曲の根幹となる部分なので要チェックです!
楽曲を制作する上で絶対に押さえておくべきポイント
楽曲を制作していく上で重要となるのが「キー」と「テンポ」、そして「コード進行」です。
これが定まっていないと思い通りの曲にならなかったり、理解不能な楽曲になったりと様々な良くないことが起こってしまいます。
特に「キー」や「コード進行」は、音楽理論を全く知らない人にとっては少し難しいものかもしれません。
掘り下げていけばキリがありませんが、ここでは「キー=曲の中で一番落ち着くコード」という認識でokです。
ギターを打ち込んでいく前にこれらを設定する必要があるのですが、曲を初めて作る方はここで足が止まってしまう方も多くいらっしゃるかと思います。
そこで今回はそんな迷いや悩みを全て吹き飛ばすとっておきの方法をご紹介しましょう。
お気に入りの曲を参考にして決める
初心者の方に一番お勧めしたいのが、自分の好きな楽曲のキーやコード進行を使って制作するという方法です。
「パクリになるのでは、、?」
「同じ曲になってしまうのでは、、?」
という心配をされる方もいるかと思います。でも大丈夫です。
世の中には沢山の楽曲が存在していますが、使用されるコード進行やキーの数は圧倒的に少ないのです。
つまり同じコード進行でも全く違う楽曲が世の中には沢山あるということですね。
また同じ曲になってしまう心配もひとまず不要です。
何故ならば、全く同じ楽曲を作れるのであればそのアーティストのレベルに追いついているということになるからです。
作曲を始める最初のうちは、残念ながら「劣化版」ができてしまうことがほとんどです。
しかし、プロの曲と何が違うのか・自分の持ち味は何なのかを考えながら少しずつ成長していけるのが作曲の面白さでもあります。
めげずに頑張っていきましょう。
コード進行サイトを活用する
今回は僕が大好きなLUNKHEADというバンドの「スモールワールド」という曲を参考に進めていこうと思います。
ご自身で参考にしたい楽曲があればもちろんそちらでも構いません。
それではこの曲のコード進行とキーを調べていきましょう。
[イントロ]
C / C / C / C
C / C / C / C
[Aメロ]
G / G / D / D
Em / D / C
G / G / D / D
Em / D / C
[Bメロ]
G / D / C
Em / D / C / BonD#
[サビ]
Em / C / D / G /DonF#
Em / C / D
Em / C / D / G /DonF#
Em / C / D
これを元にGarageBandの設定をしていきます。
キー&テンポを設定する
この楽曲で一番落ち着くコードは「Gメジャー」です。
よってGarageBand上で予めその設定を行う必要があります。
デフォルトではテンポ=110、キーはCメジャーが設定されています。
キーをタップしてGメジャーに変更します。
元々はCメジャーで使用されるコード表示が、キーを変更することで変わったのが分かるかと思います。
これを予め設定しておくことでこれからの打ち込みが圧倒的に楽になるだけでなく、無秩序な曲になってしまうことを防ぐことが出来るので必ず設定しておきましょう。
続いてテンポを設定していきます。
参考楽曲に合わせて「タップテンポ」と書かれた部分をタップすることで右の数値が変化します。
画面上部中央の再生ボタンを押すとメトロノームが流れ、設定されたテンポを耳で確認することもできます。
微調整は数字も部分の上下ボタンをタップ、もしくは上下ドラッグで行うことが可能です。
今回は130に設定しました。
さて、これで準備が整いました。
次回からは実際にギターを鳴らしていきたいと思いますのでお楽しみに!
*音楽理論に関しては弊社サイト内に記事がアップされていますので先に学んでおくとより理解が深まるかと思います*
音楽理論 初級編
コードサイト「楽器.me」の活用方法はこちら
記事作成者
momo (田之上護/Tanoue Mamoru)
1995年生まれ。Digital Performerユーザー。音楽学校を卒業後作曲家として福岡から上京。
2017年8月ツキクラ「STARDUST」に作・編曲で参加し作家デビュー。
「心に刺さる歌」をモットーに、作詞作曲・編曲からレコーディングまで全てをこなすマルチプレーヤー。
アートユニット「Shiro」の作編曲担当としても活動中。
TwitterID : @momo_tanoue
Shiro : @shiro_unit or https://www.shiro.space/