スウィングを使いノリを出す Studio One 使い方
クオンタイズ機能のスウィング
※6分50秒〜7分17秒にて解説を行なっています
打ち込みの強い味方である「クオンタイズ」機能。
タイミングがずれた演奏を正確な位置に修正する便利な機能ですが、必ずしも完璧なタイミングが音楽的に最適であるとは限りません。
- クオンタイズを適用後、ノリが無くなってしまった
- ペンやステップで打ち込みを行ったが、今ひとつリズムに抑揚がない
こうした経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
そのような場合に役立つのが、クオンタイズ機能に備わっている「スウィング」です。
スウィングとは
スウィングは「跳ね」とも呼ばれ、3連符を基本としたリズムのノリを指します。
ブルースなどでは定番の表現です。
これに対し、「跳ね」のない均等なビートは「ストレート」と呼ばれます。
この「スウィング」を最大値で適用するとリズムが完全に跳ねてしまい、パターン自体が変わってしまいますが、適用量を抑えることで、演奏に人間味と抑揚を与えることが可能です。
この機能はドラムパートはもちろん、他の様々な楽器にも有効です。
スウィング設定方法
まず、MIDIエディター上部の「Q」アイコンをクリックし、「クオンタイズパネル」を表示します。
1. スウィングを適用したいノートを選択します。
2. クオンタイズの基準として、フレーズ内で最も短い音符(「8分音符」「16分音符」など)を選択します。
3. スウィングの値をドラッグして調整します。
スウィングの値は0~100%で調整し、0で完全なストレート、100で完全な跳ねとなります。
自然なノリを出すには、10%~20%程度が目安です。
ただし、これらの数値はあくまで参考です。
楽曲によって最適な値は大きく異なるため、ご自身の耳で確かめながら様々な数値を試すことをおすすめします。
この「スウィング」機能を活用し、よりグルーヴ感のある楽曲制作にお役立てください。
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