人気DAW「Studio One」が名前を変えて「Fender Studio Pro」に進化! 注目すべき新機能は?
Studio Oneの魅力はそのままに、Fenderブランドとしてスタート
Fender Studio Proは、数々の受賞歴を誇るPreSonus Studio Oneプラットフォームをベースに開発された音楽制作ソフトです。
実質的にはStudio One 8にあたり、定評ある機能と信頼性はそのままに、モダンなインターフェースデザインとフェンダー独自のアンプモデル/エフェクトモデルが新たに加わりました。
Fenderブランドへの移行により、本物のFenderアンプをモデリングしたプラグインが標準搭載されています。
また、バージョンアップ/アップグレードの価格もリーズナブルになり、条件を満たすStudio One Pro 7ユーザーは無償でFender Studio Proを入手できます。
リデザインされたユーザーインターフェース
Fender Studio Proでは、Fender製品のモダンかつ合理的なインターフェースデザインが導入されています。
刷新されたツールバーとトランスポートバーは、クリーンなルックスと繊細な3Dスタイルを備えた設計。
すべての標準プラグインと多くの内蔵FXプラグインは、より魅力的で一貫性のあるデザインにアップデートされました。
ImpactとSample Oneは、統合バーチャルインストゥルメントの新しいビジュアルスタイルを牽引。
Mojito、Mai Tai、Presenceのユーザーインターフェースも一新されました。
Fender Studio Proではトラックリストとインスペクターアイコンが、左下に設置されています。
チャンネルオーバービュー/アレンジオーバービュー
Fender Studio Proでは、セッション全体を俯瞰しながら作業できる2つの新しいオーバービュー機能が追加されました。
チャンネルオーバービュー
ミキサーの各チャンネルを1本ずつ大きく表示し、必要な操作にすぐアクセスできる新しい画面です。
アレンジビューの横幅いっぱいに広がるアナログのミキシングコンソールのような横長レイアウト。
1チャンネルの内容をまとめて見渡せる表示により、インサートエフェクトの主要パラメーターを直接操作できます。
プラグインの並べ替えやチャンネル選択も直感的に行え、内蔵FX向けの専用表示に加えて、サードパーティ製プラグイン用の表示も用意されています。
サードパーティ製プラグインの場合は、右クリックメニューの「セットアップ編集パラメーター」から、表示するパラメーターのカスタマイズも可能。
コンソールビューとの切り替えはトランスポートバーのアイコンをクリックするだけ。
チャンネルをダブルクリックしてチャンネルオーバービューを開くこともできます。
アレンジオーバービュー
ノートパソコンの画面など小さなディスプレイでも、全トラックとセッション全体の長さをまとめて確認できるようになりました。
長方形のハイライトで、下段のアレンジに現在表示されている範囲を確認でき、マウス操作で拡大/縮小や表示範囲を変更できます。
Fender Mustang Native Guitar & Fender Rumble Native Bassプラグイン
Fender Studio Proには、フェンダーがデザインした初のネイティブエフェクトプラグインであるMustang NativeとRumble Nativeが追加されました。
Mustang Native
フェンダーのDSPベースのギターアンプ「Mustang」シリーズをベースにし、39のギターアンプモデルと73のストンプボックスエフェクトペダルを収録。
チューナー内蔵で、200以上のプリセットも用意されています。
Rumble Native
Mustangと同じデザインでベースの音作りに特化したプラグインです。
フェンダーのDSPベースアンプ「Rumble」シリーズをベースに、20以上のアンプモデル、70以上のエフェクトペダル、100以上のプリセットを収録。
ギターモデルと同じ内蔵チューナーも搭載しています。
どちらのプラグインもアンプ・キャビネット・エフェクトなどを自由に並べ替えることが可能で、アンプセクションをバイパスすれば、エフェクト専用のペダルボードプラグインとしても使えます。
AIベースのオーディオ/ノート変換
最先端のAIと機械学習テクノロジーを用いた新しいオプションとして「ドラムを抽出」と「音符を抽出」が追加されました。
ワンクリックでオーディオ素材を編集可能なMIDIノートに変換できる機能です。
これらの新機能はそれぞれ独自のモデルに基づいており、オーディオデータを分析し、音符やリズムイベントを識別します。
「音符を抽出」はモノフォニック/ポリフォニックの楽器に対応。
一方、「ドラムを抽出」はアコースティックドラムに特化してラーニングされており、ドラムの代替に最適なツールです。
「音符を抽出」「ドラムを抽出」を実行すると、Mai TaiまたはImpactが読み込まれた新しいインストゥルメントトラックが作成され、抽出したノートデータが自動で配置されます。
音色は後から好きなバーチャルインストゥルメントに差し替え可能です。
さらに使用例として、任意のオーディオからノートを抽出し、できあがった楽器パートをスコアエディターで開き、印刷用のスコアやリードシートを作成することもできます。
コードアシスタント
Fender Studio Proでは「コードアシスタント」が追加され、コードトラックがさらに使いやすくなりました。
コードアシスタントは、既存のコード進行に合わせてコード候補を提示してくれる機能。
2つ目以降のコードイベントを選択してコードアシスタントをクリックすると、おすすめのコード候補が表示されます。
その中から選ぶだけで、進行に合うコードへ差し替えられます。
その他の新機能
Fender Studio Proには、上記以外にも多数の新機能や改善が含まれています。
アップデートされたSample One & Impact
サンプルのフェードイン/アウトコントロール、テンポオプション、クロスフェードの機能向上、スライスツールが追加。
クリエイティブな音作りのための新モジュレーション/マトリックスも搭載されています。
Studio Verbプラグイン
小さな部屋の響きから広大なホールのような響きまで作れる、新しいリバーブエフェクト。
操作しやすい画面と細かな音作りの調整機能で、表現の幅が広がります。
大型ディスプレイで設定内容を見ながら調整でき、ユニークな「Ping」ボタンがリバーブの音作りに新しい可能性をもたらします。
Drum Metronome
演奏用に拍を聞きたいときや、ドラムパート作成前のアイデア録音に使えるリズムガイド。
標準のメトロノームクリックの代わりにもなります。
さまざまなスタイル/ジャンルのパターンプリセットが75種類用意され、それに合うドラムサンプルも付属しています。
Fender Studioと連携
無料アプリのFender Studioでアイデアを即座にキャプチャし、Fender Studio Proにミキサーとエフェクトの全設定をダイレクトに送信可能。
外出先でアイデアを取り込んだら、すべてのミキサーとエフェクトの設定を含むセッションをFender Studio Proへ簡単に転送できます。
アカウント統合について
2021年にPreSonusがFenderファミリーの一員となって以来、アカウントとサービスの統合が進められてきました。
2026年1月13日より、MyPreSonusアカウントは自動的にFenderアカウントへ移行されます。
両方のアカウントをお持ちの場合は、MyPreSonusにサインインすると紐付けが行えます。
今後はダウンロード、ライセンス管理、製品登録、コミュニティエキスパートによるナレッジ共有などがMyFenderに集約されます。
この移行によって製品へのアクセス権が失われることはなく、現在「Studio One Pro+」を利用中の方もサービスや支払いに影響はありません。
特別な手続きも不要です。
システム要件
Mac
・macOS 13(Ventura)以降
・Intel Core i3/Apple M1プロセッサー以上
Windows
・Windows 10 22H2以降(64-bitのみ)
・Intel core i3 / AMD A10 / Snapdragon Xプロセッサー以上
共通
・最小8GB RAM
・40GB以上のハードディスク空き容量
価格
国内での販売価格は以下の通りです。
・Fender Studio Pro 8:29,800円
・Fender Studio Pro 8 アップグレード:14,800円
・Fender Studio Pro 8 アカデミック:22,350円
・Fender Studio Pro 8 クロスグレード:22,350円
・Fender Studio Pro 8 マルチライセンス:165,000円〜
・Fender Studio Pro+ 12 MONTH:26,800円
・Fender Studio Pro+ MONTHLY:2,900円
・Fender Studio Pro+ 12 MONTH(6ヶ月版ユーザー向けアップグレード):22,350円
Fender Studio Pro発表から1年以内にStudio One Pro 7を新規またはバージョンアップ/アップグレードで購入された方は、1年間の新機能アップデートによりFender Studio Proが無償で入手可能です。
※記載の金額は販売サイト価格(国内価格はオープンプライス)で、2026年1月時点の情報です。最新の価格は販売サイトでご確認ください。
まとめ
Studio Oneの使いやすさはそのままに、モダンなインターフェースと本物のFenderアンプサウンドが加わったFender Studio Pro。
アップグレード価格もリーズナブルになり、Studio Oneユーザーはもちろん、Fenderサウンドを求めるギタリスト・ベーシスト、AIを活用した制作に興味がある方、そして新しいDAWを探している方にもおすすめです。
ぜひこの機会に試してみてください。
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