ボーカルレコーディングのためのマイクセッティング 5つのポイント
自宅でボーカルを綺麗にレコーディングするために
ここではDTMでボーカルを最適にレコーディングするためのマイクセッティングポイントを解説していきます。
ご紹介する各ポイントを押さえてボーカル収録を行うことで、より高品質なボーカルトラックに期待できます。
ポイント1 マイクの高さ
マイクグリルの部分がボーカリストの口元に来るに高さへ調整します。
高さが口元からズレていると、収録されるサウンドの帯域が変わってしまい、マイク本来の性質を発揮できない可能性が出てしまうためです。
マイクには裏表があります。モデルによって異なりますがロゴ/モデル名が記載されているケースが多いです。
この向きを逆で収録してしまうと、サウンドは良い結果となりません。
レコーディング前には必ず確認するようにしてください。
ポイント2 マイクとの距離
マイクに近づけば近づくほど近接効果により低音が強く収録されます。
ボーカルの音像が近くなる傾向にありますので、楽曲のイメージに合わせて調整を行います。
マイクから20cm〜30cmを基準に調整を行ってみてください。
本レコーディングを開始する前に距離をテスト(仮レコーディング)しながら距離を探っていくと良いでしょう。
ポイント3 ポップガードを使用する
ボーカルの吹かれやノイズを低減させる効果があります。
特にこれらが入りやすいコンデンサーマイクでレコーディングを行う場合は、必ず使用するようにしましょう。
ポイント4 リフレクションフィルターを使用する
リフレクションフィルターは、部屋の反響を軽減してくれるというアイテムです。
収録されるサウンドに余計な反響が入ってしまうと、後のエフェクト処理が難しくなったり、オケに馴染まないなどの弊害が出てしまいます。
ご自宅でボーカル収録を行う際のマストアイテムとなり、大きな効果が期待できますので導入を行ってみてください。
ポイント5 レコーディングボリューム(Gain)の調整
ここまでのセッティングが完了した後は、収録されるサウンドが適切なボリュームになるようにオーディオインターフェイスのゲインを調整します。
レコーディングで絶対に避けなくてはいけないのが、オーディオ入力が高すぎることにより発生する音割れ「デジタルクリップ」です。
デジタルクリップが発生している場合は、オーディオインターフェイスの「PEAK」が点灯しますのでゲインを下げて対応します。
上記「マイクとの距離」と同様に楽曲全体を仮レコーディングし、デジタルクリップが起きていないか?という点を確認するようにしてください。
少し難しいお話になりますが、DAWが「32bit float」レコーディングに対応している場合は、これを有効にしておくことをお勧めいたします。