DTMユーザー2,226名に聞いた!「DTM×AI」 活用の実態と意識調査 2026年版
ベテランほどAIに積極的?リアルな声を公開
2025年末のクリスマスアンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました!
「DTM×AI」をテーマに実施した今回のアンケート。
AIツールの使用状況や音楽生成AIへの意識を調査したところ、意外な傾向が見えてきました。
年齢層やDTM歴による意識の違いなど、興味深い結果をお届けします。
「DTM×AI」アンケート結果報告動画
回答者の属性
性別・年齢・DTM歴・用途の順に、回答者の全体像を確認します。
性別は男性88.1%、女性6.6%という結果に。
年齢層は18〜35歳が51.7%と半数を超え、若い世代が多く参加しています。
DTM歴は3年以上が62%を占め、中級者〜上級者の回答が多い傾向。
用途全体の中で趣味が76.9%、プロ/セミプロが20.7%となっています。
ちなみに、制作ジャンルはJ-POP/アニソン/ボカロが43.0%でトップでした。
DAWランキング
次に、使用しているメインDAWの傾向を見ていきます。
メインDAWのランキングは、Cubaseが36.1%で引き続き1位を維持。
2位のStudio One(18.7%)は、Fender傘下となり「Fender Studio」へと名称が変更されています。
3位はLogic Pro(14.0%)。
上位の顔ぶれは昨年から大きな変化はありませんでした。
AI技術への関心度
ここからが今回のメインテーマ、AI関連の調査結果です。
AI技術への興味
「非常に興味がある」33.3%、「やや興味がある」50.2%を合わせると、83.5%がAI技術に興味を持っているという結果に。
「興味がない」と回答した層は約7%にとどまりました。
AIと楽曲制作を絡めたコンテンツについては、約7割が「興味あり」と回答。
クリエイティブ領域へのAI活用についても、多くのユーザーが関心を示しているのがわかります。
AIツールの使用状況
次に、実際にどのようなAIツールが使われているのかの結果です。
最も多かったのはiZotopeやSonibleなどのAIプラグインで61.5%。
次いでSynthesizer VやACE StudioなどのAI音声合成が40.8%、ChatGPT等での作詞・アイデア出しが35.8%と続きます。
SunoやUdioなどのAI作曲支援は15.9%、DAW搭載AI機能は15.8%。
約8割がすでに何らかのAIツールを使用しているという結果になりました。
一方、DAW搭載のAI機能(ステムセパレーションなど)の認知度は低め。
AIと意識せずに使っているケースもあると考えられます。
AIツール未使用の理由
AIツールを使用していない約2割の回答者に、その理由を聞きました。
「特に理由はない(なんとなく使っていない)」が最多で37.0%、「どのサービスが良いかわからない」が27.1%。
積極的に拒否しているわけではない層が多いことがわかります。
楽しい工程 vs AIに任せたい工程
楽曲制作で「一番楽しい工程」と「AIに任せたい工程」を比較すると、興味深い傾向が見えてきます。
楽曲制作で一番楽しい項目
1位は編曲/アレンジで27.1%、2位はメロディ作成で22.0%。
楽曲制作の醍醐味とも言えるクリエイティブな工程が上位を占めています。
「全て楽しい」という回答も20.2%あり、DTMそのものを楽しんでいる層の存在も確認できます。
一方、マスタリングは0.8%と最も低い結果に。
AIを活用したい工程
AIを使用している、または活用したい方への質問では、ミックス/マスタリングが45.8%でトップ。
アイデア出し(40.2%)、レコーディング/編集(36.6%)と続きます。
※ミックスの項目は、設問上「ミックス/マスタリング」を含む内容となっています。
「楽しくない」と感じやすい工程をAIに任せたいという傾向が明確に。
「全て自分で行いたい」はわずか8.9%にとどまりました。
AI活用の効果と懸念
ここではAI活用による効果と、感じている不安点を整理します。
時短・効率化の実感
AIツール使用経験者に、時短・効率化を実感しているかを聞きました。
「大きく実感している」28.8%、「ある程度実感している」57.9%を合わせ、約87%が効果を実感。
「むしろ時間がかかっている」という回答は1.4%にとどまっています。
AI活用の懸念点
一方で、AI活用に対する懸念も存在します。
最も多かったのは「著作権・権利関係が不透明」で68.8%、次いで「オリジナリティの低下」が58.9%。
「著作権」と「オリジナリティ」が2大懸念として突出しています。
AIを活用しつつも、これらの課題に対する不安を抱えている層が多いことがわかります。
音楽生成AIへの意見
SunoやUdioなど、楽曲そのものを生成するAIサービスへの意見を聞きました。
音楽生成AIに対するスタンス
肯定的(積極的に使いたい+参考/アイデア出しとして使いたい)が40.5%、否定的(抵抗あり+使いたくない)が42.8%と、ほぼ拮抗する結果に。
AIプラグインへの高い受容度とは対照的に、楽曲生成AIについては意見が分かれています。
「よく知らない」も16.8%存在し、認知度の課題も見えます。
AIが音楽業界にもたらす影響
「プラスになる+大きくプラスになる」が56.9%、「マイナスになる+大きくマイナスになる」が17.1%。
過半数がプラスの影響を予想する一方、「わからない」も25.9%存在し、先行きの不透明さを感じている層も少なくありません。
クロス集計から見えた意外な傾向
回答データをクロス集計することで、より深い傾向が見えてきました。
メインDAW × AIツール使用率
DAW別のAIツール使用率では、Studio Oneユーザーが88.0%でトップ。
Logic Pro 84.2%、Cubase 83.1%と続きます。
年齢層 × 音楽生成AIへの意見
「若者=AI好き」というイメージとは逆に、若年層ほど慎重、シニア層ほど寛容という結果に。
30歳あたりを境に、肯定と否定の割合が逆転しています。
若年層は「自分のスキルで勝負したい」という成長志向が強い一方、シニア層は自分の音楽スタイルが確立されており、AIを「自分の表現を助けるツール」として割り切れる傾向にあるのかもしれません。
プロ/アマチュア × AI懸念点
プロは「仕事・収入への影響」を強く懸念しており、アマチュアとの差は+25ポイント。
一方「オリジナリティ低下」については、プロもアマチュアもほぼ同等の懸念を持っています。
プロ/アマチュア × AI興味度
懸念を持ちながらも、プロの方がAIへの興味度が高い(87.4% vs 82.5%)という結果に。
「リスクを理解した上で武器にしたい」という姿勢がうかがえます。
生活がかかっているプロだからこそ、新しいツールへの感度が高いのかもしれません。
DTM歴 × AI興味度
DTM歴10年以上のベテラン層は「非常に興味がある」が41.4%と最も高く、「興味なし」は4.2%と最少。
ベテランほどAIに積極的という、こちらも意外な傾向が見られました。
経験を積むほど自分の苦手な部分や限界が見えてくるからこそ、AIの恩恵をイメージしやすいのかもしれません。
今回のアンケートで見えてきたのは、AIについて「若年層ほど慎重、ベテラン・プロほど興味が高い」という意外な傾向でした。
経験を積むほどAIを”使いこなす道具”として捉える傾向があるのかもしれません。
今後もSleepfreaksでは、皆様のご意見を参考にしながらコンテンツを制作していきます。
最後に改めてご協力いただいた2,226名の皆様、ありがとうございました。
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- DTM × AI


























