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Vienna Ensemble Pro 6 の使い方② DAWとの連携

Viennaに立ち上げた音源をDAWと互換させる

Vienna Ensemble Pro 6

前回はVienna Ensemble Pro 6 の基本概要と立ち上げを解説しました。
ここからは実際にDAWと音源を連携させる機能面について進めていきたいと思います。

DAWと的確に連携できるように、MIDIチャンネルの割り当てやパラアウトなどルーティング面をしっかりと把握していきましょう。

製品サイト : http://sonicwire.com/product/39790

Vienna Ensemble Pro 6 動画解説

  1. 1基本概要(イントロダクション)
  2. 2DAWとの連携
  3. 3様々な作業効率化テクニック
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インスタンスと音源の立ち上げ

まずは Vienna Ensemble Pro Sever に音源を用意する必要があります。

Inst

左のプラスボンタンをクリックします。

Vienna Ensemble Pro Server

1つのインスタンスが作成されます。
このインスタンスの中に必要な音源を複数作成していきます。

Vienna Ensemble Pro Server

「+」からは複数のインスタンスを追加することができ、インスタンス名をダブルクリックすることで名前をつけることができます。
このように音源の系統ごとに分けていくと把握しやすくなるでしょう。

次に音源を立ち上げます。

VST_AU

音源を追加するインスタンスを選択し、トラックリスト部分を右クリックします。
メニューから「Insert plugin」→「Plug-Ins」へ進み「VST/AU」から目的のプラグインを立ち上げます。

Massive

ここではMassiveを立ち上げました。
同じ要領で必要な音源を1つのインスタンスに起動していく形です。

Dleate_Duplicate-1

立ち上げた音源トラックを右クリックすることで、削除や複製を行うことができます。

3 Tracks

今回はSynthというインスタンスに3つのMassiveを複製しました。

インスタンスをDAWに読み込む

作成したインスタンスをDAWへ読み込みます。

VST3

通常のソフトシンセを立ち上げる要領で、「VSL」→「Vienna Ensemble Pro」を選択します。
右に出ている3本線はVST3という新しい規格を表しています。特に理由がない場合は、VST3をご選択ください。

Vienna Ensemble Pro-7

このようなウィンドウが立ち上がりますので「CONNECT」を選択します。

Vienna Ensemble Pro-1

作成したインスタンスが表示されていますので、目的のインスタンスを選択し「CONNECT」を押します。
ここではMassiveを立ち上げてあるSynth1を選択しました。

Vienna Ensemble Pro Server -2

これでDAWの音源トラックとViennaのインスタンスが結びつき、サウンドが出力されるようになります。

インスタンスの環境設定

インスタンスに対して環境設定を行うことができます。

Buffers

鍵盤を演奏した際の音の遅れ(レイテンシー)を設定します。
数字が小さくなるにつれて、反応が良くなりますが、CPUパワーを消費します。

使用用途に合わせて切り替えることをお勧めいたします。

Auto Raise Instance-1

環境設定アイコンの「Auto Raise Instance」へチェックを入れると、DAW側でVienna音源を呼び出した際、すぐに音源の設定画面が開きます。

各音源の設定

インスタンスの中の音源を個別に調整することができます。

Track

  • デフォルトで立ち上がっているトラックで、全音源のボリューム/パンを一斉にコントロールできます
  • ボリューム : 各音源のボリュームを個別に調整します
  • パン : 各音源の定位を個別に調整します
  • 音源 : トラックの音源へアクセスします

各音源が同じフレーズを演奏するなど、音色のレイヤーにも便利ですね。

MIDIチャンネルの割り当て

上記の場合、DAWに打ち込んだMIDI演奏を全音源が出力します。
しかし、音源ごとに個別の演奏を行いたいという場合もあると思います。

これはMIDIトラックと、MIDIチャンネルを使用することで実現可能です。
操作はDAWごとに異なりますので、各記事をご参照ください。

MIDI Track

インスタンスの中に立ち上げた音源数に合わせてMIDIトラックを作成します。

Port1

扱う音源がマルチ音源ではない場合は、すべて同じポート(1)で問題ありません。

MIDI Ch

MIDIトラックのチャンネルと、インスタンスのMIDIチャンネルを合わせます。
これにより、各音源で演奏されたMIDI情報はそれぞれの音源に届き、サウンドが出力されます。

MIDI CHO

マルチ音源を使用する場合は他音源とMIDIチャンネルが被ってしまうなど、整合性をとることが難しくなります。
このような場合にポートを使用します。

上記のようにマルチ音源1つに対し、新たなポートを用意します。(ここでは2にしています)
ポートを変更することで、新たに1〜16までのMIDIチャンネルを使用できます。

MIDI FOCUS

「MIDI FOCUS」を点灯させることで、MIDI演奏を受信した音源が自動的に表示されます。
パラメーターなどの調整に非常に便利です。

パラアウト

Inst-Track

現在の設定は、全音源のサウンドがDAW上の1トラックから出力されます。
これをインスタンス内の音源ごとに出力したいという場合もあると思います。

これはパラアウトを使用することで可能となります。
DAWごとに設定が異なりますので、各記事をご参照ください。

Cubaseの場合、

Out-put

トラック数に合わせて出力を有効にします。

OutPut

Cubaseで有効にしたアウトプットに合わせて、それぞれの出力を変更します。

マルチ音源のようにソフト内で複数出力先を変更する必要があるソフトの場合、

Output para-1

ミキサー画面からトラックネームの下に配置されている「+」ボタンを押します。
トラックが拡張されるため、Cubaseで有効にしたアウトプットに合わせて、それぞれの出力を変更します。

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