MONARKの使い方 【Native Instruments】
Minimoogのサウンドをモデリング!
Native Instruments社はMONARKについて、「誰もが認める伝説的モノフォニック・アナログ・シンセサイザーを再現した」と記載しています。
この表現からすると、Minimoogをモデリングしたシンセかと思います。
「Minimoog」は太く伸びのある出音、優れたフィルターが特徴のシンセサイザーで、この「MONARK」にもそのサウンド傾向が引き継がれています。
過激なベースサウンドやリード音も簡単に作成することができるため、EDMを行いたい方は是非、使用していただきたい製品です。
動画 : オシレーター & ミキサー
オシレーター
MONARKのオシレーターは3つあり、オクターブや波形をそれぞれ切り替える事が出来ます。
RANGE
「RANGE」から「オクターブ」の変更が可能です。
ツマミを左に回すほど音が低くなり、右に回すと高くなります。
WAVEFORM
MONARKの波形は、オシレーターごとに6つ切り替えが行えます。
ただし、OSC3だけ左から2番目の波形が違います。
- Triangle(三角波
- Triangle/Sawtooth(ランプ波)→(Reverse Sawtooth_逆ノコギリ波 on OSC3)
- Sawtooth(ノコギリ波)
- Square(矩形波)
- Narrow pulse(パルス波_1)
ON/OFF、Volume
オシレーターの「ON/OFF」の切り替えや、Volumeのツマミは、隣のミキサーセクションにあります。
ミキサー
ミキサーセクションには、オシレーターのON/OFF、Volumeのツマミ以外にも、「LOAD」、「FEEDBACK」、「NOISE」などのパラメーターがあります。
LOAD
「LOAD」は、「Overdrive」のような効果を与え、音を太くします。
その効果は、隣にあるランプが点灯して知らせてくれます。
FEEDBACK
「FEEDBACK」はアンプで出力される音をもう一度の回路に戻して、再度変調してしまう、それを何度も循環させるので、より複雑な効果となります。
「FEEDBACK」には、「A」、「B」の切り替えボタンがあり、「B」の方がより効果が強く、「Distortion」をかけたかのような太いサウンドが得られます。
NOISE
「NOISE」では「PINK NOISE」と「WHITE NOISE」を切り替える事が出来ます。
上の画像のように「WHITE NOISE」の方が高音が強い事が特徴です。
音作りの際、隠し味程度に混ぜてみると良いと思います。
MONARKでの音作り「Filter/AMP/Glide」
前項に続き、MONARKの解説を進めていきます。
シンセサイザーの基本である、音量、音質などをどう使用していくのか?
非常にシンプルな構造のシンセサイザーですので、これらを使いこなし、カッコいいサウンドを作成してください!
動画 : Filter/AMP/Glide
リリースに関して
MONARKにはリリースというツマミが存在しません。
赤囲み部分を右に設定することで「DECAY」がリリース代わりとなります。
※上はフィルター、下は音量に対応となります。
フィルターの設定
この部分から「フィルタータイプ」を選択します。
「MM」「LP2」「LP1」はローパスフィルターとなっており、「MM」から順にフィルターカットの角度が強くなります。
「BP」はバンドパスフィルターとなります。
「CUTOFF」でカットする周波数を決め、「CONTOUR」はその「CUTOFF」の動きを決定します。
グライドの設定
「グライド」はMIDI同士が重なって演奏された際に、2つの音程を滑らかに繋ぐことができる機能です。
「TIME」で音程の変化スピードを調整します。
その後に以下モードを設定します。
- 「MM」: 音程間の距離により推移時間が変わります。
- 「SILVER」: 音程間に関わらず、常に一定時間で推移します。