センドリターンを使用して効率的にエフェクトを適用する FL Studio 使い方
リバーブを共有して各トラックに一体感を出す
ここでは1つのエフェクト(主にReverbやDelay等の空間系エフェクト)を、
複数のトラックで共有する「センドリターン」について解説してきます。
センドリターンを使用するメリット
- 複数のトラックへ1つのエフェクトを適用できるためCPUの節約になる
- 同じエフェクトを共有するので、楽曲に統一感がでる
- エフェクトのON/OFFが容易に行える(1つのリバーブ等をミュートするだけで済む)
などメリットが多いため、
ミキシング時には是非取り入れていきたいテクニックです。
センドリターンの解説
StudioOne センドリターン設定方法
設定はとても簡単です。
FL Studioはミキサーチャンネルの「100〜103」がセンドリターン専門トラックとなっています。
まずは、センドリターン専門トラックへ好みのエフェクトを適用します。
センドリターンのルールとして、
- Dry(エフェクトがかからない素の音) : 0に設定
- Wet(エフェクトが適用された音) : 原則100に設定(かかり具合に合わせ変えてもOK)
となります。
これは元トラックのサウンドと、センドリターンのサウンドで役割を完全に分担するためです。
準備としてはこれだけです。
後は、エフェクトを適用したいトラックを選択し、
各センドエフェクトでエフェクトの適用量を決定します。
同じ要領で別のトラックにDelay等を立ち上げれば、
複数のエフェクトを組み合わせることも可能です。
AUXの解説
ここではAUXによるサウンドルーティングの流れを解説していきます。
この部分を理解しておくことで、センドリターンへの理解がより深まります。
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