Protools 11 新機能_1 オフラインバウンスなど
Protools 11 遂に登場!!
Avid社より「Protools 11」が発売されました。
待望の64bit化を果たし、パフォーマンスが向上しているだけではなく、
「オフラインバウンス」「ミキサー画面改良」など大幅な機能向上も行われています。
これから数回に分けて、「Protools 11」の詳細を解説していきたいと思います。
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Protools 11の注意点
Protools 11 は必ず「iLok 2」が必要です。
「初代iLok」は使用できないため、現在最新バージョンのiLok3をご購入ください。
プラグインもAAX64bitに
Protools 11 は設定などを必要とせず、完全64bitで動作します。
ここは注意点でもあるのですが、
プラグインは「64bit AAX」でのみ動作します。
現在(2013/06/22)
多くの追加ソフトシンセやプラグインは「64bit AAX」には対応していません。
そのため、もうしばらく「Protools 10」を使用し、作業を進めていく場面も多くなるでしょう。
「Protools 10/11」は同じパソコン内に共存可能です。
圧倒的にパフォーマンスが向上
設定は必要はありませんが、
「オーディオシステム」が効率化されパフォーマンスが圧倒的に上がっています。
他DAWと比べてどうしてもCPU使用が高かったProtoolsですが、
今回その問題が改善されているため、快適な作業が約束されています。
上メニュー → 「ウィンドウ」 → 「システム使用状況」を選択すると
モニター表示が新しくなっているのがわかります。
CPUごとの負荷を確認でき、メモリ使用率もしっかりと把握することができます。
オフラインバウンスに対応
待ちに待っていたという方も多いでしょう。
他DAWには当然のように搭載されていた「オフラインバウンス」です。
今までは「5分」の楽曲を書き出す為に同じ時間の「5分」を必要としていましたが、
この処理(待ち時間)が大幅に短縮されます。
書き出し操作は
上メニュー → 「ファイル」 → 「バウンス」 → 「ディスク」へアクセスします。
「オフライン」にチェックを入れるだけでOKです。
※外部エフェクト/外部シンセサイザーは「オフラインバウンス」で書き出すことができません
また「ファイルタイプ」の「MP3も作成」へチェックを入れることで、
「Wav」と同時に「MP3」も作成が可能となっています。
一番上の「バウンスソース」からは特定の「アウトプット/バス」のみサウンドを書き出す ことができます。
例えば、複数のボーカルトラックを「バス」にまとめておき、
そのバス(ボーカル)のみを書き出す。ということが可能になりました。
トラックを簡単に追加
「編集/ミックスウィンドウ」どちらも共通です。
トラックの空白部分をダブルクリックすることで、
現在選択されているトラックと同じ種類のトラックが作成できます。
この際に
- 「Mac/Command Win/Control」 + 「ダブルクリック」 = オーディオトラック
- 「Mac/Option Win/Alt」 + 「ダブルクリック」 = インストゥルメントトラック
- 「Mac/Win共通 Shift」 + 「ダブルクリック」 = マスタートラック
上記コマンドが有効です。
録音中にオートメーションを記録可能に
上メニュ より 「Protools」→「初期設定」を選択します。
表示されたウィンドウから「操作」タブを選択し、
「録音中のオートメーションをオン」へチェックを入れます。
このように、録音を行いながらオートメーションを記録することができます。
ボーカルRECに重宝しますね!!
次回は新たに追加された便利なショートカットをご紹介していきます!!