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コード進行を読み解く! ケーデンスに重要な「属和音・下属和音」の理解しよう

理論的にコード進行を読み解くために必要な知識

楽曲にドラマを生む「コード進行」
各コードにはトニックやサブドミナント、ドミナントと様々な機能がありますが、その成り立ちや仕組みがどのようなものか知る機会は意外と少ないのではないでしょうか。
ここではコード和音で代表的な「属和音」「下属和音」について掘り下げ、コード進行を組み立てる上でのヒントになる知識をお伝えしていきます。

TSDT2

C(トニック・コード)→F(サブドミナント・コード)→G(ドミナント・コード)→C(トニック・コード)
最も基本とされる和音進行で、このようなパターンを「ケーデンス」と言います。


TSDT4

C音(トニック)から一番離れている音は、半音を含めて考えると、折り返し地点にあたるF#ですが、
音階上の音で考えるなら、その両隣にあたる、F音(サブドミナント)とG音(ドミナント)の2つに相当します。


TSDT6

F音をルートとした、F(サブドミナント・コード)は、C(トニック・コード)の5度下
G音をルートとした、G(ドミナント・コード)は、C(トニック・コード)の5度上
どちらも、トニックからは同じ距離、同じ関係性なのがわかります。

(ちなみに、ドミナントは日本語で「属音」、サブドミナントの「Sub」は、Subway=「地下鉄」、Submarine=「潜水艦」のように「下」を表す意味。サブドミナントは日本語で「下属音」といいます。

つまり、これらは「上・下」の「属和音」ということなのです)

TSDT7
TSDT8

サブドミナント・コード、ドミナント・コードともに、トニック・コードとは5度関係にあたる共通音を含み、親和性を感じますが、サブドミナント・コードと、ドミナント・コード同士は、共通音がなく先の説明の通り、トニックを軸とした上下5度の対比(コントラスト)を感じます。

このように、コードのキャラクター同士の連結において、緊張と緩和を伴った進行がケーデンスです。
これは「お笑い」や「落語」における理論に似ています。

記事の担当 侘美 秀俊/Hidetoshi Takumi

武蔵野音楽大学卒業、映画/ドラマのサウンドトラック制作を中心に、数多くの音楽書を執筆。
オーケストレーションや、管弦楽器のアンサンブル作品も多い。初心者にやさしい「リズム早見表」がSNSで話題に。

北海道作曲家協会 理事/日本作曲家協議会 会員/大阪音楽大学ミュージッククリエーション専攻 特任准教授。

近年では、テレビ東京系列ドラマ「捨ててよ、安達さん。」「シジュウカラ」の音楽を担当するなど多方面で活躍中。

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