tritik「Krush」の使い方 | ビットクラッシャー・プラグイン
無料とは思えない秀逸なビットクラッシャー・プラグイン
ひと昔前まではフリーのプラグインといえばイマイチ使えないものや、
OSのアップデートのたびに安定しなかったりと敬遠されていたのですが、
最近のフリーのプラグインは秀逸なものが増えてきましたね。
そんななかで今回ご紹介するのは、フランスのソフトウェア・デベロッパー「tritik」からフリーで配布されている「Krush」をご紹介いたします。
どういうプラグインかというと、簡単にローファイサウンドを作り出すプラグインなのですが、各パラメーターを変調できるLFOを搭載しているので、
ただ単にローファイサウンドにするだけではなく、それ以上のサウンドデザインが可能になっていて、しかも簡単、という秀逸なプラグインです。
Mac/Windows両対応、32/64bit、VST/AAX/AUの各フォーマットをサポートのため、基本的にどのDAWソフトでも使用可能です。
ダウンロード方法は、下記リンクをご参照ください。
それでは、使い方の解説に入っていきます。
tritik「Krush」の使い方
プリセットについて
非常に見やすいユーザーインターフェイスですね。
プリセットも用意されています。
Presetsをクリックして、FACTORY Presetsの中に以下3つのカテゴリーに分かれていて、それぞれの中にプリセットが入っています。
- Crushing
- Fx
- Modulations
Dry/Wetについて
右側にDRY WETが付いているのも便利ですね。
- DRYで実音の音量
- WETでエフェクト音の音量
を調節してあげれば、実音に歪んだ音を少し混ぜて音に厚みを出すこともできます。
もしくはDRY WETにオートメーションを描いても面白いですね。
このように前半は生ドラムで始まって、途中でDRYが下がってWETが上がるオートメーションを描いて、
DRYにが再び上がってWETが下がったら打ち込みのビートが重なってくる。
ちょうどWETのレベルが上がった所が打ち込みが入る良いきっかけになるんですね。
左上に「Undo」と「Redo」が付いているので、元に戻したりやり直しが出来るのもいいですね。
それでは主要なパラメーターを見ていきましょう。
主要パラメーターについて
まず大きめな3つのパラメーターで歪み、劣化具合を調節します。
「Drive」で真空管のような自然な歪みを加え、程よく上げると太さが出てきます。
次に「Crush」でビットレゾリューションの劣化具合を調節するのですが、回しすぎるとノイズみたいな感じになります。
続いて「dwsp」でサンプルレートの劣化具合を調節。
デジタルノイズっぽい感じを加えることができます。
その隣にはローパスフィルターとハイパスフィルターの2種類のFILTERも用意されてます。
「freq」が「Cutoff」になります。
さて、これら5つのパラメーター全てに、下の「MODULATIONS」で「LFO」をかけて動かす事が出来ます。
モジュレーションセクションについて
「rate」で「LFO」の速さを設定するのですが、ちゃんと「Sync」が付いているのでDAWのテンポに合わせられるようになってます。
その隣で、「LFO」の波形を「Sine」「Square」「Triangle」「Random」から選択が出来ます。
その隣にある5つのパラメーターで、各パラメーターにどのくらい「LFO」をかけるか調節出来るようになっています。
非常に直感的で簡単にできます。
「FILTER」と「MODULATIONS」が付いているのが「本当にフリーなの?」と、思っちゃう所ですね。
製作途中でシンプルなリードにもかけて厚みをつけるのはもちろん、オーディオ化したMixの段階で、
「もう少しリードを厚くしたいな」とか「なんか物足りない」という時にも便利です。
簡単操作で多彩なサウンドデザインが出来きてします「Krush」。
本当にこれがフリーで良いのでしょうか。
製品のダウンロードは、動画概要に記載しておりますので、是非チェックしてみてください。
ありがとうございました。