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Ableton Live 12.3 β版が登場!注目の新機能3つをいち早く紹介

ステム分離やSplice連携で次世代の音楽制作をさらに加速

パブリックベータとして公開されたAbleton Live 12.3は、すべてのエディションに待望の新機能を搭載し、Push3との連携も大幅に強化!
そして、特に注目すべきは、音源のステム分離機能、Splice連携、バウンスの拡張の3つです。
さっそく、新機能について詳しく見ていきましょう。

ステム分離(Stem Separation)

Live 12 SuiteとPushスタンドアロンで、オーディオクリップからボーカル・ドラム・ベース・その他のステムを自動抽出できるようになりました。
Music.AIの最先端アルゴリズムがリアルタイムで音源を分離し、リミックス作業などが格段にスピーディーになります。

アレンジメントビューもしくはセッションビュー・ブラウザで分離したいオーディオクリップを選択し、右クリックメニューから「Separate stems to new Audio Tracks」を選択します。

Separate Stemsの画面が表示されます。
標準ではすべてにチェックが入っていますが、不要な項目のチェックを外すことで作成するパートを選べます。
指定したら「Separate」をクリックします。

Stemsのグループに4つのオーディオファイルが作成されます。

Spliceとの連携機能

Spliceユーザーは、Liveのブラウザを通じて直接Spliceライブラリにアクセスできるようになりました。
この新機能により、プロジェクトとテンポやキーを合わせながらSpliceのサンプルをより簡単に検索し、試聴することが可能になります。

初回起動時は、「Get started」→「Next」と進むと利用規約の画面が表示されるのでボックスにチェックを入れて「Continue」をクリックします。

「Login」をクリックすると、ブラウザでデバイスの確認画面が開くので「確認する」をクリックします。

次の画面でSpliceアカウントにログインすると、現在保有しているクレジットが表示されます。
クレジットが同期されることで、管理や利用がよりスムーズになります。

「Search with Sound」機能では、トラックのリズムやハーモニーに合ったサンプルを瞬時に見つけることができます。
使い方は簡単で、サウンドファイルをドラッグ&ドロップするか、キャプチャしたい部分を範囲選択して「Search with Sound」をクリックします。

サウンドが取り込まれ、関連するサンプルが一覧で表示されます。
ここから、目的のタグを選択することでさらにサウンドの絞り込みが可能です。

サンプルはプロジェクトのテンポやキーに同期して再生されるため、制作中の楽曲に合った素材を効率よく見つけられます。
好みのサンプルが見つかったら、トラックにドラッグ&ドロップするだけで簡単に取り込めます。

なお、key表記の「+2」といった数字は、サンプルの元のキーからどれだけ移調されているかを示しています。
例えば、今回使用したプロジェクトのキーは「G#min」だったため、「F#min+2」であれば、サンプルの元のキーは「F#min」で、その2半音上で再生されているという意味です。

グループトラックのバウンスと貼り付け

Live 12.2の「新規トラックにバウンス」機能に続き、グループトラック全体を簡単にバウンスできるようになりました。
グループトラックを右クリックし「Bounce Group in Place」を選ぶだけで実行できます。

また、グループトラック内で範囲選択して、同様のメニューから「Bounce Group to New Track」を実行すると、選択範囲だけを新しいオーディオトラックにバウンスすることもできます。

さらに「バウンスしたオーディオをペースト」機能により、コピーしたクリップや範囲を任意の位置に貼り付けることも可能です。

出力したいクリップを選択または範囲指定してコピーし、貼り付けたい位置で右クリックして「Paste Bounced Audio」を選択します。

その場所にオーディオとしてバウンスされます。

なお、これらのバウンス機能は、実行した時点のエフェクトなどすべての処理を反映したオーディオが生成される点に注意してください。

その他の機能・改善点

その他の機能や改善点も加わり、制作の幅がさらに広がっています。

  • Auto Pan-Tremolo刷新 : 新UIと拡張モジュレーションを搭載し、Move/Note/Live Liteにも初収録
  • Generators Pack : アシッドベース生成“Sting”とリズム生成“Patterns”を収録(Live 12 Standard/Suite対応)
  • Sequencers Pack : 再現可能なアレンジメントサポート機能を追加
  • Expressive Chords Pack : “Chord Edit”モードを搭載し、コードのトランスポーズや“Learn”入力が可能
  • A/B比較機能 : 全インストゥルメント/オーディオ/MIDIエフェクトで2つのパラメータ状態を素早く比較可能
Push3の表現力拡張

Push3は、パッドの表現力を活かした新レイアウトや操作方法が追加され、スタンドアロンでも柔軟に音楽制作ができるツールへと進化しています。
主なアップデート内容は以下のとおりです。

  • XYZレイアウト : 指スライド操作でラックやデバイス音を変化
  • Rhythm Generator : 4本スライダーでリズムパターンを生成・編集・演奏
  • タッチセンシティブ・ステップ編集 : [Accent]+スライドでノートベロシティを調整
  • ステム分離/グループトラックバウンス : コントローラーモード/スタンドアロンで利用可能
  • クラスコンプライアントオーディオIF対応 : スタンドアロンで入出力拡張・録音・DJパフォーマンスが可能

トライアル情報

Live 12のライセンスをお持ちの方は、Abletonベータプログラムに参加することで、Live 12.3の新機能をいち早く試すことができます。
気になった方は是非チェックしてみてください。
Ableton ベータプログラム