コンプレッサー基礎編_リリースについて
コンプレッサーがかかっている長さを決める「リリース」
「リリース」はトラック音量が「スレッショルド」より低くなった際、
どの位の圧縮を維持するのか?です。
前項のアタックと同様に、
ほとんどのコンプレッサーで「ms(ミリセカンド)」という時間単位が使用されます。
1ms=1000分の1秒
1000ms= 1秒
でしたね。
もし「リリース」を「100ms」に設定すると、
「スレッショルド」を下回った音に対しても「0.1秒間」圧縮がかかります。
ms(ミリセカンド)の解説
リリースの意味
リリースを設定する意味です。
「スレッショルド」を下回った後、
すぐ圧縮解除されてしまうことで、極端な音量差が生じ「サウンドが不自然」になってしまう
これを防ぐのが本来の目的です。
「コンプレッサー」の「アフターケア」と考えられます。
現在はトラックの「距離感、音像」をコントロールするために
リリース調整を行うことが多いです。
リリースの設定
「リリース」は「短め、長め」という言い方をします。
短め
↑ もしリリースを短め「50ms」に設定した場合は
↑ 黒部分が「スレッショルド」を下回っても「コンプレッサー」がかかっている「50ms」範囲です。
「サウンド」
早めに「圧縮」が解除されるため、抑揚がしっかりとつく印象です。
しっかりとダイナミクスをつけたいトラックに対しては「短め」で調整してみてください。
長め
次は長めに設定してみましょう。
↑ リリースを「700ms」としました。
↑ 黒い部分が「700ms」のリリース範囲です。
「リリース範囲」が次の音へ差し掛かっています。
「サウンド」
かなり平たい印象になります。
音の抑揚を抑え、ガッチリとまとめたい場合は「リリース」を「長め」にすると良いでしょう。
強弱をあまり出さずに安定させたい場合に向いています。
空気感、音の壁を作る「PAD」辺が良い例です。
「リバーブ」も奇麗にかかります。
↑ 今回のキックはが次のキックが来るまでにボリュームがほぼ「0」になるため、
一旦「コンプレッサーが切れる」こととなりますが、
↑ このような波形に「長めのリリース」を設定すると、
「リリース」が切れる前に次の「スレッショルド以上の音」が来るため
常にコンプがかかっている状態になります
「まとまり感、距離感」を意識し、
様々な音へ「コンプレッサー」をかけてみてください。
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