トリガーでパラメーターの働きをコントロールする シンセサイザー 初心者講座
アクションを行うきっかけを決める「トリガー」
タイトルだけを見ると少し複雑そうに見えますが、
決してそんな事はありません。
トリガーとは「きっかけ」のことです。
最も簡単なものとして、
鍵盤のCを押せば、シンセサイザーから「C」が鳴るというものです。
鍵盤を押したことが「トリガー(きっかけ)」となり「音を発した」ということになります。
「シンセサイザー」はこれら「トリガー」が様々なタイミングで働き音が変化します。
鍵盤を離した時に音が止まるもの
「鍵盤を離した」という「トリガー」があったため音が止まるということです。
エンベロープのかかり方をコントロールする
この「トリガー」に大きく関係してくるのが、
以前にご紹介した「エンベロープ」や「LFO」です。
ここでは記事「6_AMP_エンベロープ」を例にご説明します。
「ADSR」で音量の変化をコントロールするという内容でしたね。
ここは「アタック」を長めの「5秒」
「サスティーン」は「最大」
音量の減衰はなく、鍵盤を押している限りは音が鳴り続けます。
「鍵盤を押す(トリガー)」から
5秒後の「最大音量」へゆっくりと向かっていきます。
ここで「トリガー」のモードです。
大きく分けモードは2種類です。
「リセット型」と「維持型」です。
↑「ボイス」を「モノ」に設定し、このようなフレーズを弾いてみます。
リセット型
↑ このシンセサイザーでは「Normal」と書かれたタイプが「リセット型」になります。
次の鍵盤が押されると、「エンベロープ」が最初からスタートします。
全ての音が小さい部分から始まっています。
↑ 全ての音が「トリガー」として「エンベロープ」に影響を与えます。
維持型
↑ 「Legato」と書かれたタイプが「維持型」になります。
次の鍵盤を押されると、
音は今までの「エンベロープ」を引き継ぎ、
5秒後のピーク向かってどんどん大きくなります。
全体で「1音」と扱われます。
↑「トリガー」として「エンベロープ」に影響を与えるのは
最初の1音だけということになります。
このように、
フレーズをどのような「ニュアンス」で演奏させるかという意味でも
「トリガー」の設定はとても大切なものとなります。
次回は「ボリュームエンベロープ」だけではなく、
音色に影響を与える「フィルターエンベロープ」と「トリガー」の関係についても見ていきたいと思います。