音楽理論講座 9_セカンダリードミナント
セカンダリードミナントを使用する
主要三和音の時にドミナントからトニックへ移行する進行
「ドミナントモーション」について解説致しました。
- キーCの場合「V7(G7) → Ⅰ(C)」
ダイアトニックコードに属さないコードをノンダイアトニックコードと呼びます。
セカンダリードミナントは、ドミナントからトニックへ解決するように、
「IIm(Dm)、IIIm(Em)、IV(F)、V(G)、VIm(Am)」のコードを
一時的にトニック(Ⅰ)として置き換え、解決するための二次的なドミナントコードの事です。
ちなみに「I(C)」に対してのドミナントは、通常の「V(G)」で、プライマリードミナントですし、
「VII(Bm-5)」は、使用ケースが限られてますので、
これに対するセカンダリードミナントも使われる頻度は少ないです。
- 「Ⅵ7(A7)→ Ⅱm(Dm)」
- 「Ⅶ7(B7)→ Ⅲm(Em)」
- 「Ⅰ7(C7)→ Ⅳ(F)」
- 「Ⅱ7(D7)→ Ⅴ(G)」
- 「Ⅲ7(E7)→ Ⅵm(Am)」
解説動画
記事の担当 侘美 秀俊/Hidetoshi Takumi
武蔵野音楽大学卒業、映画/ドラマのサウンドトラック制作を中心に、数多くの音楽書を執筆。
オーケストレーションや、管弦楽器のアンサンブル作品も多い。初心者にやさしい「リズム早見表」がSNSで話題に。
北海道作曲家協会 理事/日本作曲家協議会 会員/大阪音楽大学ミュージッククリエーション専攻 特任准教授。
近年では、テレビ東京系列ドラマ「捨ててよ、安達さん。」「シジュウカラ」の音楽を担当するなど多方面で活躍中。
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