グルーブテンプレートを使用する Logic Pro の使い方
お気に入りのノリを抽出し、楽曲へ取り入れる
カッコ良いと思う楽曲のリズムパターンを実際に打ち込んでみたことはありますか?
フレーズは全く一緒なのに思った感じに仕上がらなかったと思います。
この原因は「音色」「タイミング」「強弱」「長さ」が
実際の楽曲と異なるためです。
この「グルーブテンプレート」機能を使用する事で、
お気に入りのパターンから「タイミング」の要素を抽出し、
楽曲中で使用することができます。
- Logic X
- Logic 8/9
Logic X グルーブを抽出する
ここでは Logic X の新機能「Drummer」のグルーブを使用してみましょう。
好みに合わせパターンを作成しました。
「Drummer」の使用方法は下記よりご参照ください。
Drummerをオーディオに変換しました。
このパターンのノリを他の楽器にも適用し楽曲を整えます。
ドラムに合わせベースを打ち込んでみました。
「ベロシティ」「タイミング」ともにベタ打ちです。
ここで「グルーブテンプレート機能」を使用します。
赤囲み部分の「Flex」を点灯させ、
赤囲みの中から素材にあったものを選択します。
この場合はドラム素材ですので、「Rhythmic」になります。
「インスペクタ」から「クオンタイズ」クリックします。
メニューの中から「グルーブテンプレートを作成」を選択します。
ドラムパターンのノリが抽出されました。
Logic X 保存したグルーブテンプレートを使用する
保存した「グルーブテンプレート」を先ほどの「Bass」へ適用します。
- 1_グルーブを適用したいリージョンを選択します。
- 2_インスペクタのクオンタイズメニューに先ほど抽出したグルーブが表示されています。
これを選択します。
このようにモデルの「タイミング」が適用されました。
たまにタイミングがおかしい箇所が出てくる場合があります。
その際は手動で調整を行います。
後はベロシティをつけて完成です。
今回はドラムループでの実践でしたが、
これ以外の楽器でも検出可能です。
気に入ったノリを全て検出、保存し、
ストックしておくというのもオススメです。
グルーブを抽出する
↑ サンプリングCDからカッコいいパターンを見つけました。
↑ 上記パターンをモデルとし、MIDIで打ち込んだファイルです。
「ベロシティ(ゴーストノート以外)」「タイミング」ともにベタ打ちです。
ちょっときついですね。。
ここで「グルーブテンプレート機能」を使用します。
↑ 赤囲み部分の「Flex」をクリックします。
↑ 赤囲みの中から素材にあったものを選択します。
この場合はドラム素材ですので、「リズミック」になります。
↑「インスペクタ」から 赤囲み「クオンタイズ」クリックします。
↑ メニューの中から「グルーブテンプレートを作成」を選択します。
これでこのドラムのノリが抽出されました。
Logic 保存したグルーブテンプレートを使用する
保存した「グルーブテンプレート」を先ほどのMIDIデータへ適用します。
↑
- 1_グルーブを適用したいリージョンを選択します。
- 2_インスペクタのクオンタイズメニューに先ほど抽出したグルーブが表示されています。
これを選択します。
↑ このようにモデルの「タイミング」が適用されました。
↑ 後はベロシティをつけて完成です。
いい感じです!!
今回はドラムループでの実践でしたが、
これ以外の楽器でも検出可能です。
気に入ったノリを全て検出、保存し、
ストックしておくというのもオススメです。
- Logic X
- Logic 8/9
このような記事も読まれています
究極な出音を実現した生ドラム音源 BFD3
音質が徹底的に追及されており、そのサウンドをマイキング/エフェクトなど細部に渡り作り込み可能です。よりリアルな音質を求める方へお勧めします。
ヒューマナイズ機能で微妙な変化をつける
名前の通り、適当にノートを前後にズラす機能です。打ち込みへ人間味を加えたり、効果音を作成する際に向いています。
ギターの打ち込みテクニック
ギター打ち込みは、独特のボイシングに加え、6本弦の表現が非常に奥深いです。しかし、少しの工夫を加えるだけでかなり生ギターに近づけることができます。
ベースのノリを演出 ゴーストノート
フレーズに短かく小さなノートを入れることで、新たなノリを作り出すことができます。ここではこのゴーストノートの作り方を解説していきます。