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話題沸騰中!「Audiostock」の魅力と活用術

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皆さんは「Audiostock」というサービスをご存知でしょうか?
製作した音源を販売出来る日本最大級のサイトで、クリエイターは勿論バンドマンなど幅広いミュージシャンが利用している今大注目のサービスです。
今回はそんなAudiostockを運営している株式会社クレオフーガの西尾周一郎さんにインタビューを行いました。
「音楽で生きていく」ことを真剣に考えている方は、ぜひご一読ください!

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株式会社クレオフーガ代表 西尾周一郎氏

ーーまずはAudiostockがどんなサービスなのか簡単に教えてください。

Audiostockは「音楽素材のマーケットプレイス」という位置づけで、音のライセンスを販売しているサイトになります。
いわゆる「配信」といえば「iTunes」など一般向けのものをイメージされる方が多いと思いますが、Audiostockの1番の特徴は、ビジネス向けに利用されることが多いという点にあります。
例えば、企業がCMを作ったときの音楽や、ゲーム制作会社が新作を製作する際のBGMなど、いわゆる商用目的で音楽や効果音を使う際、1曲500円~3,000円ぐらいの幅で購入出来るというサービスですね。
1度買ってしまえば回数制限などもなく自由に使えるため、昨今のインターネットコンテンツなどには非常に相性が良いのかなと思っています。

ーーコンテンツを自由に利用できるというのは、購入者にとっては、かなり大きなメリットですね。

例えば、JASRAC登録楽曲を使用するには煩雑な手続きが必要ですし、コスト面でもかなりの負担になります。
その点Audiostockでは、ネットショッピングの様に気軽に購入することが出来、費用も格段に安いという点で利用する方は多いですね。
また、最近はTwitterやLINEなど、至る所で「動画広告」のコンテンツが急激に増えています。
今まで静止画だったものがどんどん動画に変わっていき、それに合わせてバックで流す音楽の需要も高まってきていますね。

ーーなるほど。映像制作会社やゲーム制作会社が積極的にAudiostockのコンテンツを購入しているということですね。ちなみに、そもそも西尾さんがこのサービスを始めようとしたきっかけは何だったんでしょうか?

元々弊社の事業は、インターネット上で音楽コンテストを開催するところから始まったんですが、その際、沢山の応募があり、企業から「この曲を使用したい」という声がちらほらとあったんです。
ただやはり音楽の権利処理はなかなか難しく、例えばインディーズアーティストの曲を使用したいと思っても、金額や契約書云々の話で結局使うのを止めてしまうケースもあります。
そこで、簡単に音源を売買できるプラットフォームを作ることで、ややこしい手続きや面倒な手間を省くことが出来るのではないかと考えたのが、サービスを始めたきっかけですね。

ーーAudiostockではそういった面倒な事務手続きを一手に引き受けてくれているということですね。

その通りです。サイトの利用規約に同意していただければ、収益の手続きなども含め、全て代行させていただく形になります。

ーーでは、音源を販売したいクリエイター視点でいくつかお伺いさせていただきます。現在登録しているアーティスト・クリエイターはどのくらいいるのでしょうか?

現時点での登録者数は約6,000人、登録曲数は効果音なども含め約8万曲ほどです。(2017年10月現在)

ーー圧倒的ですね。1人あたり何曲ぐらいアップロードしていて、実際どの程度稼いでいるのでしょうか?

多い方で1,000曲ほどアップロードされている方もいます。
「収益」に関しては、基本的に設定した金額の40%バックなのですが、月に20〜30万円を超えている方も僅かですがいますね。
10万円を超えている方は割と沢山いる印象です。

ーーそれはかなり夢のある話ですね。収益以外の点で、クリエイターがAudiostockを利用するメリットは、どのようなものがありますか?

Audiostockでは、音源を制作した人の名前が表示されるので、自分の活動の宣伝にもなると思います。
実際、依頼元から別の案件で後日、直接指名された方もいますね。
やはりクリエイターにとっての最終地点は、案件を個人指名で貰えることだと思うので、「名前を売る」という意味でも手助けになるかと思います。
まあ僕らとしては少し寂しい話なんですが(笑)

ーー自分がどんな曲を作っているのかアピール出来る場所でもあるわけですね。楽曲を沢山アップロードされている方も多くいらっしゃるようですが、上手に活用されている方の特徴はありますか?

Audiostockを利用している方は、学生からプロのクリエイターまで様々なので、一概には言えませんが、例えば昔作ったストック曲やコンペで通らなかった曲をアップするなど、制作したものをリサイクルするような形で活用されている方は多いですね。
あとは忙しい時期は本業をして、空いた時間でAudiostock用に楽曲を制作したりしている方もいます。

ーーなるほど、新たに曲を作るだけではなく、いわゆる「ボツ」になった曲でも再利用して利益化することが出来るということですね。ちなみにどんな曲が売れやすい、という傾向はありますか?

やはりBGMの単価が高いこともあり、利益としては1番大きいです。
また、企業がCMで使うことが多いため、あまりにも主張が強い音楽などは敬遠されることもあるようですね。
CMのバックで流れていることを意識しながら制作するのも良いかもしれません。

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Audiostockでは、自分の指定したジャンルで音源を出品することができる

ーーどのくらいの曲の長さが好まれるのでしょうか?

大体2分前後くらいですね。
その中から使いたい部分を切り取って使用するというケースが多いので、CMだからといってあまりにも短すぎると使いづらいようです。

ーー最近需要が高まってきているジャンルなどはありますか?

トレンドとしては、「和風 音楽」でサーチされることが最近は多いですね。
東京オリンピックが開催されるにあたり、日本の文化や観光地を宣伝するための広告用として使用されるケースが増えているようです。
また、現在投稿されている楽曲はいわゆる「打ち込み系」の音楽が多いのですが、生楽器で演奏された曲の方が好まれがちなので、そのあたりを狙うと良いかもしれません。
また、売れ筋の楽曲は何度も売れることが多いので、1曲で沢山の収益化が出来る可能性も大いにあります。

ーーなるほど。ではAudiostock側で、今後もっと力を入れていきたいことはありますか?

今はまだ提供先が映像制作会社やゲーム制作会社などニッチな所が多いので、今後はテレビに使われる音楽など更に幅を広げていきたいなと思っています。
また、歌モノ楽曲もまだまだ色々と展開出来るなと思っていますね。
将来的にAudiostock利用者から大物クリエイターやアーティストを輩出したいなという思いはあります。
今はまだ登録されているクリエイターの収益も月に20~30万円ぐらいが最高額ですが、年間で1,000万円クラスの方が出てきたりすると、だいぶ夢のある話になりますよね。

ーーそれはもう夢のような世界ですね。(笑)では最後にSleepfreaksをご覧になっている方々へ、一言お願いします。

パソコンに眠っている音源をアップロードして、Audiostockで収益化していただけたらと思います。
皆様のご登録をお待ちしております!

ーーありがとうございました。

さて、メジャー業界を目指す以外にも、音楽で生きていく術は沢山ありそうですね。
もちろんAudiostockの登録は無料なので、この機会にぜひご自身の楽曲を羽ばたかせてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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記事作成者

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取材・執筆:momo (田之上護/Tanoue Mamoru)

1995年生まれ。Digital Performerユーザー。音楽学校を卒業後作曲家として福岡から上京。
2017年8月ツキクラ「STARDUST」に作・編曲で参加し作家デビュー。
「心に刺さる歌」をモットーに、作詞作曲・編曲からレコーディングまで全てをこなすマルチプレーヤー。
アートユニット「Shiro」の作編曲担当としても活動中。

TwitterID :@momo_tanoue

「Shiro」 Website : https://www.shiro.space/
「Shiro」 TwitterID :@shiro_unit