オシレーター(OSC)のピッチを変更してサウンドを作る シンセサイザー 初心者講座
オシレーターのピッチを使用して様々な効果を出す
オシレーターに必ず付属している機能がPitchです。
音程を自在に変化させて音色を作ったり、様々な効果を出すことができます。
↑ シンセによって呼び名が異なる場合もありますが、基本機能は一緒です。
- 1_Octave_オクターブ単位でピッチを変更します。難しいものはありません。
- 2_Coarse_半音単位でピッチを変更します。全音ではなく半音というところに注意してください。
もし鍵盤で「ド」を弾いた時に「ソ」を鳴らしたければ「+7」 ということになります。 - 3_Fine_半音以下の細かな音程を変更します。
「セント」という単位が使用され「1」で「100分の1」ということになります。
ピッチを使用したテクニック
このピッチを使用したテクニックとして挙げられるのが
複数のオシレーターを使用する方法です。
↑ シンセサイザーには通常2つ以上のオシレーターが搭載されているため
2つを同時に鳴らし、片側のピッチを変更した音作りが可能です。
まずオシレーターが一つ。
通常のサンプルです。
オクターブで重ねる
↑ 2つ目のオシレーターを1オクターブ下げて重ねたものです、
重厚な響きを得ることができます。
↑ オシレーター同士のレベルも調整することができます。
重ねると重すぎる。。。などの問題は音量バランスで改善してきます。
ピッチをわずかにズラす
↑「Fine」を使用して、半音以下の単位で音をズラします。
すると「コーラス」がかかったような厚みのあるサウンドを作ることができます。
トランス系に多い音ですね。
5度音などでハモらせる
↑ 2つ目のオシレーターに対し、
全く異なる音程を設定し、ハモりをつけるテクニックです。
シンセって感じで素敵ですね。
まとめ
このように、ピッチだけでも様々な音色をつけることができました。
大切なのは「このような効果を引き出し」として身につけてしまう事です。
そうすることで、
音を聴いた時、思いついた時にすぐに目的の音色へ辿りつくことができます。
次回は選択した波形を加工する「フィルター部分」の解説へ入っていきます。