V Collection 7の使い方 ① 製品の概要 「Mellotron V」と「CZ V」

Author: sleepfreaks

新たに伝説のキーボードを追加!プリセット数も8000以上に


V Collection 7

ARTURIA社より「V Collection 7」がリリースされました。
(国内販売は2019年7月14日からとなります)

V Collectionシリーズの特徴は、鍵盤楽器で必要とされている音源・伝説的なシンセが数多く備わっており、幅広い制作を支援してくれるという点です。

V Collection 7 ラインナップ

V Collection 7は、新たに「Mellotron V」「CZ V」「Synthi V」が追加され、オルガン音源「B-3」がV2にそして、全コレクション(音源)を総括・管理できる「AnalogLab」がV4にアップデートされています。

※「B-3 V2」「AnalogLab 4」はV Collection 6の既存ユーザーも無償でアップデート可能です。

Analog Lab 4 Preset

製品のバージョンアップに伴い、プリセット数が8,000(V6は6,000)に増加しています。
V Collectionはプリセットも非常に優秀で、イメージに合うサウンドを組み合わせていくだけでも、様々な楽曲バリエーション・クオリティの向上に期待できます。

ここでは、新たに追加された「Mellotron V」「CZ V」を中心として解説を進めていきます。

V Collection 7 解説動画

  1. 1V Collection 6 Analog Lab 3
  2. 2V Collection 6 DX7 Vの基本概要とオペレーター
  3. 3V Collection 6 DX7 V 各パラメーターのコントロール
  4. 4V Collection 6 DX7 V モジュレーションとエフェクトセクション
  5. 5製品の概要 「Mellotron V」と「CZ V」



V Collection 7の国内販売は2019年7月14日からとなります。

製品ページへのアクセス
お問い合わせ先:コルグ / KID お客様相談窓口 TEL:0570-666-569

新たに追加された製品について

まずはV Collection 7に追加された製品を確認しておきましょう。

Mellotron V

現代のサンプラーの始まりと言われているMellotronは、磁気テープにサウンドを録音(サンプリング)し、各鍵盤にテープに取り付けられています。
鍵盤を押すことで、取り付けられたテープが再生されるという仕組みです。

The Beatlesでも有名なフルートサウンドはもちろん。バイオリン、コーラスなどの豊富なサウンドが用意されています。

CZ V

80年代中期にカシオ社よりリリースされたシンセサイザー「CZ」のモデリングです。
現在のWaveTableシンセを彷彿とさせる、画期的な「フェイズディストーション」が採用されており、倍音がしっかり出るにも関わらず、耳に痛くない温かみがあるサウンドが魅力です。
サウンドバリエーションも豊富なため、リード/ベース/パッドなど様々なトラックで活躍します。

Synthi V

モジュラーシンセシスにピンマトリクスという概要を取り入れた歴史的シンセサイザー「Synthi AKS」のモデリングです。
「Synthi V」を立ち上げると、あの有名なピンクフロイドのフレーズが鳴り響きます(笑)
驚くほど緻密にエミュレートされた当製品は、他のシンセには真似できないサウンド特性までも完全再現されており、アンビエントミュージックや効果音制作でも大活躍する製品となっています。

B-3 V2

伝説的なHammondオルガンが再現されている製品です。
今回のバージョンアップによって、更にリアルで細かなセッティングを行えるようになり、新たにプリセット・エフェクトも追加されています。
ジャンルを選ばず幅広い楽曲で使用できる頼もしい音源です。

Analog Lab 4

V Collectionの全音源をコントロールできるソフトシンセです。
収録された8,000以上のプリセットを音源の種類に縛られずに検索できるだけではなく、「パラメーターのカスタマイズ」「音源のレイヤー」「パラメーターのアサイン」などのエディットを簡単に行うことができます。
Ver4からは「プリセットストア」「コンサート機能」「AIベースのプリセット検索」などの機能が加わり更なる進化を遂げています。

Mellotron V について

Mellotron V

Mellotron V にはフルートを始めとする、数多くのサウンドプリセットが備わっています。
このグラフィクを見ているだけでも癒されます。

どのサウンドも独特の味があり、トラックへスパイスを与えたいという場合の選択肢としても有効です。

Mellotron V-1

画面上部のアドバンスボタンを押すことで、音源を細かくカスタマイズすることができます。

左部分(緑)からADSRのコントロールが備わっており、楽曲に合わせて「音の立ち上がり/太さ/余韻」など。
サウンドを最適化することができます。

  • ATTACK : サウンドの立ち上がり
  • DECAY : SUSTAINで指定したボリュームに推移する時間
  • SUSTAIN : 鍵盤が押されている間のボリューム減衰
  • RELEASE : サウンドの余韻

中央上(黄)のセクションからは音質をコントロール可能です。
演奏時のノイズも挿入することができ、よりリアルな実機サウンドを実現しています。

  • FLUTTER : テープの回転にムラを出してピッチの揺れを作り出します
  • TAPE SATURATION : 歪みを加え、太く温かみのあるサウンドを作り出します
  • MECHANICS : Mellotronを演奏した際のノイズ量を調整します
  • NOISE FLOOR : 実音に紛れるテープノイズの量を調整します

Sound Mellotron V

Mellotron Vは最大で3つのサウンドライブラリを読み込むことができます。

Mellotron V Volume

左のスライダーから各サンプルのボリュームを調整してブレンドを行うことができるほか、「ALL」ボタンでは配置された全サンプルのボリュームが最大で演奏されます。

OCT Setting

下に表示されている鍵盤を確認しながら、各サンプルをオクターブで移動・配置することができます。
ライブパフォーマンスなどにも便利ですね。

Original Sample

ご自身が用意したオリジナルサンプル(Wav)をMellotron Vへ取り込むことも可能です。
サウンドにMellotronの味を加えて演奏することができる、非常に面白い機能です。

A/B/Cのいずれかに、ファイルをドラッグ&ドロップするだけです。

Mellotron V Original

このように配置されます。
演奏は鍵盤に合わせてトランスポーズされ、黄色くハイライトされた部分がオリジナルのキーとなります。
鍵盤とキーが合うようにドラッグできるほか、サンプルの端を左右ドラッグすることで、演奏レンジを狭める/広げることも可能です。

CZ-V について

CZ V

「フェイズディストーション」が採用され、非常に幅広い音作りが可能なCZ-V。
動画のサンプル楽曲も、このCZ-Vをメインとして制作しています。

CZ V Advance

Mellotron Vと同様に、アドバンスボタンから内部のカスタマイズを行うことができます。

CZ-Vではオシレーターに該当する機能を「Line」と呼びます。
計2基のメインLineが備わっており、個別にコントロール可能です。

CZ V Waveform

Lineには2つの波形を組み合わせて配置することができ、現在の波形がディスプレイに表示されます。

DCW

ここでのポイントは「DCW(ジタル・ントロール・ェーブ」ノブです。
このノブが「0(左に振り切られている)」の場合、特定の波形を除き、サウンドはただのサイン波となります。
ノブを上げる(右に向かう)ほど選択した波形の特性が強くなっていきます。

CZ V DCW

この「DCW」を動かすことで、時間的な音色変化を与えるという点が、製品最大の特徴です。
「DCW」タブを選択し、カーブを描くことで「DCW」へ動きを与えることができます。

CZ V DCW Mod

現在、設定されているDCWノブ値が、カーブの一番下となります。
カーブポイントが上に向かうほどDCWノブ値が上がっていき、カーブポイントが一番上に達した際、DCWノブ値も最大となります。

このカーブの動きをDAWのテンポと同期したいという場面も多いかと思います。

Envelope DCW

「Envelope」タブをクリックし「Line 1 DCW」を選択します。
Line2のDCWをコントロールする場合は「Line 2 DCW」を選択する形です。

右下の「Sync」をクリックして点灯させることで、小節/拍に合わせてカーブを描くことができます。

CZ V Preset

右上のカーブプリセットをクリックすることで、予め用意された音楽的なカーブを読み込むことも可能です。





「V-Collction7」の解説いかがでしたでしょうか?

優秀でユニークな音源や、実践で使える豊富なプリセットが強化されたことで楽曲制作の幅が広がることは間違いありません。
1つのシンセで頑張ってトラックを作るのではなく、場面に合わせて製品・プリセットを選んで使っていけるという点も素晴らしいと感じました。

製品はデモ版も用意されており、以前のバージョンをお使いの方はアップグレード価格も適用されます。
是非、お試しください。

次回は「Synthi V」「B-3 V2」「AnalogLab 4」の詳細を解説していきます。



V Collection 7の国内販売は2019年7月14日からとなります。

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